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SIGMA 50mm F1.4 DG HSM|Art【ソニーEマウント】

光学性能を追求したSIGMA Artラインの最高性能を誇る大口径標準レンズ「SIGMA 50mm F1.4 DG HSM|Art」。その圧倒的な描画力と階調、豊かな美しいボケ味で、国内外を問わず、多くの写真家達の間で高い評価と信頼を得てきましたが、「CP+2018」のSIGMAブースでアナウンスされたように、SIGMA初のFEレンズとして、Eマウントユーザーが待ちに待った「ソニーEマウント」がArtラインに登場。AF駆動制御プログラムと高速通信により、ミラーレスカメラ専用レンズと同等の高速AFを実現しています。さらに、カメラボディ側の「手ブレ補正機構」、カメラ内収差補正機能「レンズ補正」(周辺光量補正、倍率色収差補正、歪曲収差補正)にも完全対応し、レンズの光学特性に合わせた補正が、さらなる画質向上を可能にしています。

今回、「SIGMA 50mm F1.4 DG HSM|Art」の素晴らしい解像力と美しいボケ味の最大値を堪能するため、ほとんどの被写体を開放値f1.4で撮影しました。また、断続的な雨の中、雨間の撮影でしたが、マウントのネイティブ化により、高い堅牢性や防塵防滴性にも配慮した設計で、雨天時にも心強い仕様となっています。それでは、作例をご覧ください。



カメラ: α7II
絞り値:f/1.4
露出時間:1/100秒
ISO:100
港と道路を隔てる厚いコンクリートの堤防上に杭と鎖のメタルなオブジェ。質感をリアルに描き出す描写力と精緻なトーンによるボケ味への移行が、主題の立体感やアウトフォーカス内に表現される優しい空気の層、はるかかなたへ伸びる距離感などを、柔らかく表現してくれました。9枚羽根の円形絞りの採用により、遠くで輝くヘッドライト等の点光源など、開放絞りにおいても、ほぼ円形の美しいボケを得ることができます。



カメラ: α7II
絞り値:f/1.4
露出時間:1/60秒
ISO:200
何となくいい感じかなという構図でシャッターを切りましたが、色、ボケ具合、形など、想定以上の好みのイメージを簡単に定着させてくれました。開放値のとろけるようなボケ味表現など、実にいいですよね。余計な描写がないせいか、画面はシンプルに整理されています。



カメラ: α7II
絞り値:f/1.4
露出時間:1/60秒
ISO:500
堤防に描かれているのは、可愛いらしいテーマの子供の絵。開放値でアップにすると、実は大胆で力強い筆使いに感心します。剥がれたペンキの隙間からは、素のコンクリートが顕になっています。的確なレンズの質感描写にも改めて感心です。



カメラ: α7II
絞り値:f/1.6
露出時間:1/5000秒
ISO:100
四季を通じて、鮮やかな花々が明るさを添える憩いの場。通常の大口径レンズの開放による撮影では、周辺減光がかなり気になるものですが、「SIGMA 50mm F1.4 DG HSM|Art」では、前群レンズを大口径化し、開口効率を向上させ、画面周辺の減光を最小限に抑えているため、全画面域で均一な描写が得られています。



カメラ: α7II
絞り値:f/1.4
露出時間:1/60秒
ISO:2000
早朝の受付では、私が最初のお客様。扉を開けるなり、テーブルからピョンと飛びおりて迎えてくれたフレンドリーな看板猫ちゃんです。愛くるしい瞳を、素早いAFで捉えます。



カメラ: α7II
絞り値:f/1.4
露出時間:1/250秒
ISO:100
雨も小降りになり、機材を携えて車外へ。駐車場から、山中入口のカフェまでは結構な距離。汗だくで得たコーヒータイムです。室内はモダンなつくりですが、天井から吊るされた照明は、山小屋風の雰囲気があり、なかなかいい感じです。高速AFで捉えたブリキの質感も描写は見事です。レンズの内部機構には、超音波モーターHSM(Hyper Sonic Motor)搭載しており、AFスピードの高速化と静粛性を可能にしています。



カメラ: α7II
絞り値:f/1.4
露出時間:1/80秒
ISO:100
花屋の店先で、今年お初に見かけた小さな風鈴。背景には、色とりどりの風車。色も物もぎゅっと詰まっていて賑やかな情景ですが、開放値の撮影で、賑やかな雰囲気を残しつつも、背景がうまく整理されました。



カメラ: α7II
絞り値:f/1.4
露出時間:1/1250秒
ISO:100
赤トンボは、秋の季語となっていますが、実はほとんどの赤トンボが6月末から7月初めに成虫になるのだそうで、近隣の山中にも沢山飛んでいました。こちらは、最短撮影距離40cmに程近い距離まで詰めての撮影です。フルタイムマニュアルにより、AF撮影からMFでのピント微調整は実にスムーズ。ストレスフリーで、軽快にピント調整が行えます。



カメラ: α7II
絞り値:f/1.4
露出時間:1/400秒
ISO:100
甘く強い香りに惹かれて、山のゆるい斜面を見上げると、何本かのヤマユリが自生していました。少し近づいて、前後にボケを大きく入れての撮影です。開放F値1.4。花のどこを詳細に切り取とろうかと探る一瞬が、撮影の流れの中で、最も気に入っている瞬間でもあります。ここもまた、合焦後にフォーカスリングを回すだけでピントの微調整ができるフルタイムマニュアルで撮影しました。



カメラ: α7II
絞り値:f/1.4
露出時間:1/200秒
ISO:100
露出補正:-0.3
少しくらい雨がぱらついている程度でしたら、雨滴の形やら生き物の生態やらと、なかなか面白い発見があったりして、むしろ、雨中での撮影の方が好きかもしれません。因みに、「SIGMA 50mm F1.4 DG HSM|Art」は、マウント接合部には防塵防滴性に配慮したラバーシーリングが施されています。また、真鍮製マウントを採用し、長期使用に耐えうるよう、表面処理を施して強度を高め、内部のパーツにも、金属部品と親和性の高い新複合材TSC(Thermally Stable Composite)など適切に配置し、どんな場面でも安心して携帯できる仕様となっています。



カメラ: α7II
絞り値:f/1.4
露出時間:1/500秒
ISO:100
開放での風景撮影は、ポイントを押さえたピント合わせにより、色が似ているなど単調になりがちな主題に前後のボケ味を与えることで、ゆったりとした遠近感や空気感を表現できます。フルタイムマニュアルでピントを詰めました。もちろん、「SIGMA 50mm F1.4 DG HSM|Art」のような解像力に優れ、ボケの階調が豊かなレンズにおいてのみ可能な描写です。



カメラ: α7II
絞り値:f/1.4
露出時間:1/1600秒
ISO感度:100
山の中腹あたりで、少し開けてきました。雨上がりの緑は、快晴よりもしっとりとして鮮やかです。岩のあたりを「AF」で切り取りとっています。こちらもF1.4での撮影ですが、広い画角での表現にもしっかりと応えてくれています。



妥協のない高度な要求や芸術的表現にも応えうる、「Art」ラインという理想のコンセプトを形にした「SIGMA 50mm F1.4 DG HSM|Art」。その素晴らしい性能で、発売以来、シグマを代表するアイコンとして、長きに渡り写真愛好家に愛されてきました。人間の視野に近い画角という50mmレンズの特性から、被写体からの距離やアングルにより、フレーミングや画角などをコントロールしやすく、風景やスナップ、静物やポートレート、スタジオ撮影などのあらゆる分野で、撮影者の思い描くイメージに、最高の品質で応えてくれます。ソニーEマウント用交換レンズとして、従来のマウントコンバーター MC-11では対応できなかったAF-Cモードなどにも対応しました。ぜひ、Eマウントユーザーに所有していただきたいと思えるレンズです。

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