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SIGMA sd Quattro

ついに、CP+で発表されていた、レンズ交換式モデルのsd Quattroが発売となります。
Foveon X3ダイレクトイメージセンサー Quattroシリーズ、先に発売されているDPQuattroは、超広角、広角、標準、中望遠とそれぞれの画角を搭載し、その高解像な写りと、色再現によりファンも多く、定評があります。
今回登場の sd QuattroはシグマSAマウントを採用し、ミラーレス構造ながら今までのSAマウントレンズが使用可能。AFの動作などは、推奨とするレンズがあるということですが、3層構造1:1:4を採用。輝度情報はトップ、色情報はトップ、ミドル、ボトムの3層で取り込むFoveonセンサーならではの3900万画素相当の高解像度な画像と色再現を様々なレンズで楽しめるということでさらなる表現の幅が広がります。
外観はなかなか特徴的なスタイルです。程よく深いグリップはホールド感もなかなか良いと思います。ファインダーは236万ドットのEVFファインダーを搭載。背面のメイン液晶の横のサブ液晶に撮影枚数や絞り、シャッタースピード、ISO感度等を表示させるユニークな配置。ISO感度などは専用のボタンから呼び出し、ダイレクトに変更が可能など、慣れるとダイレクトに操作もでき、撮影に集中できると思います。

今回は30mm F1.4 DC HSM Art付のレンズキットをお借りすることができましたので、まずはこの組み合わせで撮影に出かけてみました。

SIGMA sd Quattro 実写レポート

梅雨の中休みか、この日は気持ちの良い青空。その青空と、海の青さの違い、海面のグラデーションを見事に再現してくれました。遠景ということで少し絞って。岩場の乾いた部分と、苔、濡れた部分の質感の違いも見事です。


SIGMA sd Quattro 実写レポート

もう1名の担当が紫陽花を撮ってきてくれました。こちらはSDMerrill使いの根っからのSIGMAユーザーですが、紫の発色がやはり素晴らしいと、感心していました。デジタルが苦手とする色を、Quattroは忠実に再現してくれました。


SIGMA sd Quattro 実写レポート

別の種類の紫陽花。こちらも淡い青から濃い青まで忠実に再現。絞り解放ながら花のディテールも見事に描写しています。


SIGMA sd Quattro 実写レポート

再び被写体を求めて街に。ただのドラム缶ではりますが、この赤の再現が渋い。そして、白いペンキで塗り書かれた文字の筆ムラによる質感まで伝わってきます。


SIGMA sd Quattro 実写レポート

こちらも赤い被写体。上のドラム缶とは違った赤、そしてちょっと艶やかなボディの質感をも忠実に再現してくれました。


SIGMA sd Quattro 実写レポート

半逆光気味の中、なかなか派手な洋服にピント合わせ。ファインダーを覗いたまま、フォーカスポイントをボタンで呼び出し、カーソルをセット。原版を拡大するとプリントされた部分の質感や繊維の柔らかさも再現してくれました。


SIGMA sd Quattro 実写レポート

ツタが巻き付いた電柱。青空の発色も良く、妙に映えます。そして電線1本1本のシャープなこと!鈍く反射するツタの葉の緑も。


SIGMA sd Quattro 実写レポート

こちらももう1名の担当から頂いた1枚。シャドーからハイライトへのつながり、年季の入った下駄箱の木目、質感も見事。


SIGMA sd Quattro 実写レポート

傾き始めた、夏の日差しが窓際の格子にあたります。その黒いペンキの反射、簾をシャープに再現。


SIGMA sd Quattro 実写レポート

海岸のボート。しばらく置かれているのでしょうか、大分色あせてきていますが、それぞれの微妙な色をリアルに再現してくれました。何気なくある流木の木目や画面奥の緑のシートの質感描写にも注目です。


SIGMA sd Quattro 実写レポート

錆びついたシャッター。こういった質感の表現も得意中の得意。原版を拡大すると、まるで画面をさわるとそのザラザラとした質感が伝わってくると思うほどです。


SIGMA sd Quattro 実写レポート

RAW現像時には11種類のプリセットが用意されており、イメージに合わせて表現が可能。そこからまた追い込んでいく場合にも、RAW現像ソフト、SPPはとても使いやすいです。


SIGMA sd Quattro 実写レポート

夏の日差しが当たるビルの壁面。壁とシャッターの質感の違い、シャドー部のディテールの表現が見事です。


SIGMA sd Quattro 実写レポート

飲食店の店頭に立つ、看板娘ならぬ看板豚。そのつぶらな瞳に妙に親近感を覚えました。個人的に。
ずっと立っているのでしょう、その高解像度故に大小のヒビ1つ1つをシャープに再現しています。肌塗装の質感の発色、帽子の微妙な塗装の違いの再現もリアルな造形を引き立てます。


SIGMA sd Quattro 実写レポート

この日は遅いランチ。室内のためISO400。高感度などは新機能のSFD(Super Fine Detail)モードと合わせてまたじっくりと試してみないとと思います。


カメラの感想ですが、AF、撮影のテンポなど、じっくりと被写体に向かい合って撮ることが重要なカメラかと思います。そしてそこから生まれる3900万画素相当の中判デジタルにも迫る高解像感による質感の再現と発色、色再現は大きな魅力であると再認識しました。
今回は発売前のテストということで、レンズは30mm F1.4 DC HSM Artのみでの撮影となりました。こちらのレンズも、F1.4、35mm換算では45mm相当の標準レンズということで、ぜひ1本持っておきたいレンズですが、せっかく、レンズが変えられるわけですので、機会があればその他のレンズでも是非撮ってみたいと思います。
様々なレンズが使え、様々な表現をこの高解像度な画質で、色再現をできることがこのカメラの最大の利点。Artラインをはじめ、魅力的なレンズが多くある、そしてこのカメラがあるSIGMAだからこそ撮れる、表現できる世界があるのだと思います。