SIGMA 65mm F2 DG DN Contemporary
標準レンズと称される50mmとポートレート撮影で一番ポピュラーな中望遠レンズ85mmのほぼ中間に位置する焦点距離65mm。ユニークな焦点距離ですが、50mmでは足らず85mmよりは少し引きたい、と感じるシーンが少なからずあります。使い方によって標準にも中望遠にもなる65mmで撮影する面白さ探ってみました。

カメラ:
α7 III
絞り値:f/2
露出時間:1/320秒
ISO:100
露出補正:-0.3ステップ
露出モード:絞り優先

普段見慣れた路面標示を“主役”になるようアングルや距離感を考えて撮影してみました。



確かにF2のボケは背景を完全に溶かすことはありませんが、サドルの合皮レザーに細かく刻まれたシボから受ける細微感が素晴らしいです。ボケの力ではなく開放から発揮される高い解像力によって主役の被写体を精微に描写して浮き上がらせることができます。


絞り値:f/2
露出時間:1/250秒
ISO:100
露出補正:-0.7ステップ
露出モード:絞り優先

この圧縮感は実際に目にする光景と感覚的にとても近い感じがします。F4まで絞るとシャープさが増してリアルな臨場感が高まりました。
カメラ: α7 III
カメラ: α7 III
絞り値:f/4
露出時間:1/640秒
ISO:100
露出補正:±0ステップ
露出モード:シャッター優先

撮影で訪れた調整池を渡る橋の上から真下を覗くと、雨の降らない日が続いているため水量がかなり減っていて普段は水辺となる場所が完全に乾ききっていました。
F8まで絞り込んでその様子を切り取ってみると、乾燥してひび割れた泥、護岸のためぎっしり敷き詰められたコンクリート片、風に飛ばされてきたのかポツンと置き去りにされた傘、それらの質感が細微に捉えられています。
撮影位置からやや離れた場所をこれだけ鮮明に写し出せるレンズ力。なんとコスパの優れたレンズなのでしょうか。
カメラ: α7 III
F8まで絞り込んでその様子を切り取ってみると、乾燥してひび割れた泥、護岸のためぎっしり敷き詰められたコンクリート片、風に飛ばされてきたのかポツンと置き去りにされた傘、それらの質感が細微に捉えられています。
撮影位置からやや離れた場所をこれだけ鮮明に写し出せるレンズ力。なんとコスパの優れたレンズなのでしょうか。
カメラ: α7 III
絞り値:f/8
露出時間:1/125秒
ISO:100
露出補正:±0ステップ
露出モード:シャッター優先
絞り値:f/8
露出時間:1/50秒
ISO:200
露出補正:±0ステップ
露出モード:絞り優先



カメラ:
α7 III

この写真も背後から近寄ってくる自転車の存在を感じたので、追い抜かされる瞬間に咄嗟にカメラを構えてシャッターを押して撮影したカットですが、AFが見事に合致しました。

準標準&準中望遠の65mmの距離感、被写体から無駄をそぎ落とす程よい画角、広角レンズとは違った表現力に富んだ魅力ある焦点距離です。このように夕日が差し込んで影が伸びるベンチを見かけると広角レンズで影を強調したくなりますが、65mmで撮影するとベンチもその影も両方が主役を張ってくれました。

重量は405g、このコンパクトなレンズはボディにつけたまま外に持ち出してこそ持ち味を最高に生かせることでしょう。旅行や街歩き、行楽の友として、魅力あふれる最高の相棒として、さりげなく寄り添ってくれる1本となるに違いありません。
カメラ:
α7 III
レンズ:
SIGMA 65mm F2 DG DN Contemporary
絞り値:f/8
絞り値:f/8
露出時間:1/1600秒
ISO:200
露出補正:±0ステップ
露出モード:絞り優先