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SIGMA 35mm F1.2 DG DN Art

まるで背景のボケ方が楽しみに写真を撮りたくなるほどの美しいボケを、絞り開放値F1.2が生み出すミラーレス専用の大口径単焦点レンズ「SIGMA 35mm F1.2 DG DN Art」。まるで中望遠レンズを使用したかのように大きなボケとピントの合った被写体を細微に表現する描写力はどんな被写体を写しても美しい絵にしてしまう魔法のレンズのようです。作例撮影を通してF1.2の世界を堪能してきました。


SIGMA_35mm F1.2 DG DN Art_麦わら帽子夏が終わり出番のなくなった愛用の麦わら帽子を、「SIGMA 35mm F1.2 DG DN Art」の作例撮影に出発するときに何気なく撮影。出来あがった画像を見た瞬間、息を飲みました。ピントの合った天辺の細微感から、ツバに向かってなだらかに溶けていくボケ味。とても35mmレンズで撮影したようには見えません。光源は窓から入ってくるレース越しの自然光だけですが、まるでスタジオで撮影したかのような雰囲気が漂っています。ごくありふれた日常の光景を「絵」に変身させてしまう、魔法を秘めたレンズだと感じました。
カメラ: α7R IV
絞り値:f/1.2
露出時間:1/80秒
ISO:100
露出補正:±0ステップ
露出モード:絞り優先



SIGMA_35mm F1.2 DG DN Art_総武線市ヶ谷駅を見下ろせる線路沿い場所から、手前に生い茂る草にピントを合わせて撮影。画面右奥に写る市ヶ谷駅ホームが溶けるようにボケているため、立体感を感じる写真です。特になんという光景でもないのですが、その場に流れる空気が写っているように思えてくるのが不思議に感じます。
カメラ: α7R IV
絞り値:f/1.2
露出時間:1/1250秒
ISO:50
露出補正:-0.3ステップ
露出モード:絞り優先



SIGMA_35mm F1.2 DG DN Art_国技館絞り開放f1.2友人に誘われ大相撲九月場所を観戦したときのこと。土俵を照らす照明の数が想像していたよりも多く、中には色のついた光源もあることに閃きました。これら照明群を利用して、ボケ味そのものを確かめてみるため、マニュアルピントで画面全体を大きくぼかしたピンボケ写真を撮影してみました。画面中央付近の光源はきれいに丸く、とても美しく写っています。光源のボケは画面端に向かっていくにつれてレモン形に変化していくのはF1.2の大口径のためでしょう。土俵真上の吊り天井の形はわからないほどボケています。決して目障りなボケ方に感じることはなく、むしろ豊かなボケ味を再確認できました。
カメラ: α7R IV
絞り値:f/1.2
露出時間:1/50秒
ISO:100
露出補正:-1.0ステップ
露出モード:絞り優先



SIGMA_35mm F1.2 DG DN Art_国技館絞りf2.2同じ場所を少しだけ絞りを絞って撮影したカットです。光源のボケは小さくなりますがレモン形のボケはなくなり画面端まで丸くなります。吊り屋根の形もややわかるようなボケ方になりました。
カメラ: α7R IV
絞り値:f/2.2
露出時間:1/40秒
ISO:250
露出補正:-1.0ステップ
露出モード:絞り優先



SIGMA_35mm F1.2 DG DN Art_アイスコーヒー撮影の間、コーヒーを飲んで疲れをいやしました。とにかくボケ方が半端ないレンズなので、どんな被写体であっても絵にしてしまう魔法はテーブルフォトにも発揮されます。
カメラ: α7R IV
絞り値:f/1.2
露出時間:1/200秒
ISO:50
露出補正:-1.0ステップ
露出モード:絞り優先



SIGMA_35mm F1.2 DG DN Art_観覧車F1.2の性能を確かめるべく、日没直後の遊園地にも行ってみました。ほんのり明るさが残る夜空の下で、明かりを灯してゆったり回る観覧車をF1.2で撮影。被写体まで距離があるので絞り開放でもほぼ全面にピントがきています。光量がわずかなのにここまでシャープに表現できる描写力は素晴らしい。わずかに明るさが残る夜空に浮かんだ秋雲を、濃紺に染まった夜空を背景にきっちり映して出しています。夜空の発色も美しく、夜景撮影に力を発揮するレンズだと感じました。
カメラ: α7R IV
絞り値:f/1.2
露出時間:1/13秒
ISO:50
露出補正:-0.7ステップ
露出モード:絞り優先



SIGMA_35mm F1.2 DG DN Art_パラシュート空の明るさも消え完全に夜空になってからの撮影ですが、シャープな描写力でアトラクションを捉えています。
カメラ: α7R IV
絞り値:f/1.2
露出時間:1/15秒
ISO:400
露出補正:±0ステップ
露出モード:絞り優先



SIGMA_35mm F1.2 DG DN Art_アトラクションのネオン国技館で撮影したピンボケ写真によるボケ味のテストを、遊園地でも行ってみました。画面中央から端に向かうにつれ、丸形からレモン形へなだらかに変化していくイルミネーションのボケ方がはっきりわかります。
カメラ: α7R IV
絞り値:f/1.2
露出時間:1/125秒
ISO:125
露出補正:+0.7ステップ
露出モード:絞り優先



SIGMA_35mm F1.2 DG DN Art_西郷隆盛像場所を変え、上野公園にある西郷隆盛像の夜景を撮ってみました。ライトに照らされているとはいえ、肉眼ではそれほど明るく見えない状況ですが、このレンズの持つ大口径の能力は半端ではありません。F1.2の集光力によって、濃紺色の夜空に浮かび上がる銅像を鮮明に写し出しました。
カメラ: α7R IV
絞り値:f/1.2
露出時間:1/8秒
ISO:100
露出補正:-1.3ステップ
露出モード:絞り優先



SIGMA_35mm F1.2 DG DN Art_熱帯魚夜間撮影とは違う少ない光量での撮影をするため、次は水族館での撮影を試みました。
水槽の光量は明るく見えても、写真撮影には光量が少なく、撮影条件は良くありません。多種多様な熱帯魚が泳ぐ水槽で、目の前に泳いでくる魚を狙ったのですが、さすがにピントを掴むのも難しく、何カットか撮影してやっとジャストピントの一枚を納めることができました。背景に写る魚たちが溶けるようにボケて臨場感があります。
カメラ: α7R IV
絞り値:f/1.2
露出時間:1/250秒
ISO:800
露出補正:±0ステップ
露出モード:絞り優先



SIGMA_35mm F1.2 DG DN Art_ミズクラゲ薄暗い赤いライトが灯った水槽の中をゆったり泳ぐミズクラゲ。薄暗くとても厳しい撮影条件です。こんな悪条件下でもしっかりミズクラゲの姿を捉えることができるのも、F1.2の大口径レンズの凄さです。
カメラ: α7R IV
絞り値:f/1.2
露出時間:1/100秒
ISO:400
露出補正:±0ステップ
露出モード:絞り優先



SIGMA_35mm F1.2 DG DN Art_ヒョウモンオトメエイ天井いっぱいに広がる水槽内自由に泳ぎ回る魚たちの姿を、様々な角度から間近に観察できるトンネル水槽で、ヒョウモンオトメエイの泳ぐ姿を撮影しました。明るい開放値のおかげで、ISO1000程度の増感で撮影できたのも、大口径レンズのメリットです。
カメラ: α7R IV
絞り値:f/1.2
露出時間:1/250秒
ISO:1000
露出補正:±0ステップ
露出モード:絞り優先



SIGMA_35mm F1.2 DG DN Art_イルカ暗い室内での撮影が続いたので、気分転換に屋外の水槽で泳ぐイルカを撮影してみました。光量は充分でしたが、あえて開放のF1.2で撮ってみました。浅い被写界深度を感じさせず、楽しそうに泳ぐイルカの質感や、波打ち立つ水面の模様を細微に写し出しました。大口径レンズは浅い被写体深度が薄く、ピントを合わせるのにナーバスになりがちですが、このレンズはピントの合った部分をシャープな画像で鮮やかに写し出すため、さほど神経を使わなくとも良さそうです。
カメラ: α7R IV
絞り値:f/1.2
露出時間:1/400秒
ISO:50
露出補正:±0ステップ
露出モード:絞り優先



SIGMA_35mm F1.2 DG DN Art_路面標識
水族館から帰る途中、通った公園内で目にした標識を撮ってみたのですが、何気なく撮った写真も絵になっているから不思議です。どんな被写体も絵に変えてしまう魔力を秘めたレンズをプライベートでも使いたくなり、数日後ついにプライベートでも購入してしまいました。
カメラ: α7R IV
絞り値:f/1.2
露出時間:1/125秒
ISO:50
露出補正:-0.7ステップ
露出モード:絞り優先



SIGMA_35mm F1.2 DG DN Art_どんぐり公園内に設置されたバーベキュー用のテーブルに、どんぐりの実が無造作に並べられていました。ここでバーベキューを行った人たちが並べたのかもしれません。早秋の走り、どんぐりを包み込むように写るボケから伝わる、秋の訪れを楽しみました。
カメラ: α7R IV
絞り値:f/1.2
露出時間:1/200秒
ISO:50
露出補正:-0.7ステップ
露出モード:絞り優先



SIGMA_35mm F1.2 DG DN Art_ダリア1このレンズなら、花を撮影した時もマクロレンズで撮影したようなボケが楽しめそう。。そう思って見頃のダリアを撮りに行ってみました。
流石にF1.2の開放ではピントが浅く、花全体にピントはいき渡りませんが、ふんわりと花を包み込むように周辺がボケて、花がほっこり浮かび上がる写真が撮れました。
このような描写もまた、マクロレンズとは一味違う味わいがあります。
カメラ: α7R IV
絞り値:f/1.2
露出時間:1/800秒
ISO:100
露出補正:-0.3ステップ
露出モード:絞り優先


カメラ: α7R IV
絞り値:f/1.2
露出時間:1/6400秒
ISO:400
露出補正:-0.3ステップ
露出モード:絞り優先


カメラ: α7R IV
絞り値:f/1.2
露出時間:1/1250秒
ISO:100
露出補正:-0.3ステップ
露出モード:絞り優先



SIGMA_35mm F1.2 DG DN Art_和傘とダリア1
日差しから守るため置かれた和傘と、ダリアを絡めてみました。溶けるようにボケている和傘がアクセントになってしっとりした雰囲気が漂い、シャープに写るダリアの存在感がより高められた写真が撮れました。
カメラ: α7R IV
絞り値:f/1.2
露出時間:1/1250秒
ISO:100
露出補正:-0.3ステップ
露出モード:絞り優先


カメラ: α7R IV
絞り値:f/1.2
露出時間:1/3200秒
ISO:100
露出補正:-0.3ステップ
露出モード:絞り優先



SIGMA_35mm F1.2 DG DN Art_和傘木洩れ日が当たる部分にピントを合わせると、ピントの浅さがよくわかります。焦点の合ったシャープな部分をボケが包み込んでいるように描写する、表現力の豊かなレンズだと感じました。
カメラ: α7R IV
絞り値:f/1.2
露出時間:1/2000秒
ISO:100
露出補正: -0.3ステップ
露出モード: 絞り優先



SIGMA_35mm F1.2 DG DN Art_シグマ35mm1上述の通り、筆者はこのレンズの作例撮影中、ボケ味を大いに気に入ってしまい、自費で同レンズを購入してしまいました。ダリアを撮影するときに私物のレンズも持っていき、同じレンズを撮影してみました。これも一種の“セルフィー”になるのでしょうか?
このレンズは他のシグマARTシリーズと同様、金属性の銅鏡で重量がある一方、重厚感があり剛性も高く高級感が溢れます。キレキレのシャープな描写とF1.2の大口径が生み出す溶けるようなボケ味で、様々な表現が楽しめます。このボケを生かしたポートレートも素晴らしい写真となることでしょう。重量があるので気軽に外に持ち出すには躊躇することもありますが、それを補って余りある描写力を秘めたレンズです。
カメラ: α7R IV
絞り値:f/1.2
露出時間:1/2500秒
ISO:100
露出補正: -0.3ステップ
露出モード: 絞り優先


カメラ: α7R IV
絞り値:f/1.2
露出時間:1/500秒
ISO:100
露出補正: -0.3ステップ
露出モード: 絞り優先




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