SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN Contemporary
広角側の焦点距離28mmは、標準と広角の良さを併せ持った汎用性が高い画角。望遠側では開放値F2.8が使えるので、背景を柔らかくボカし被写体を印象的に描写することが可能です。使い勝手が良い標準ズームレンズです。使い勝手が良い標準ズームのレビューをご覧ください。

作例で撮影したトンネルの遠近感も自然に感じます。光量の少ないトンネル内での撮影もF2.8通しの明るさでくっきり写すことができます。

大口径ズームレンズなので広角側の歪みが気になりますが、素のデータでも気になるほどの歪みはなく、カメラ本体の補正が加われば歪みはほぼ感じられません。



広角レンズの広々とした画角は魅力なのですが、ともすればアクセントとなる被写体も小さく写りすぎて散漫とした画像となってしまうこともあります。28mmは広角レンズの中ではパースも緩く画角もそれほど広くなく、狙った被写体の存在を自然に画面へ納めることが得意なレンズなので、普段使いには使い勝手が良い画角です。
お散歩カメラのお供には相性抜群です。
お散歩カメラのお供には相性抜群です。



シグマらしいシャープな画像ですが、発色、色乗りもよく、しっとりとした場面の描写力もなかなか素晴らしいです。
カメラ: α7 III
カメラ: α7 III
絞り値:f/3.5
露出時間:1/100秒
ISO:100
露出補正:±0ステップ
露出モード:絞り優先

標準域での歪みはほとんど感じられません。ヌケが良く細微な描写感。旅行に1本だけレンズを持って行くなら、これだな、と感じました。
カメラ: α7 III
カメラ: α7 III
絞り値:f/8
露出時間:1/160秒
ISO:200
露出補正:±0ステップ
露出モード:絞り優先
絞り値: f/5.6
露出時間:1/800秒
ISO:400
露出補正:-0.7ステップ
露出モード:シャッター優先



広角側28mmの最短距離は約19cmなので、ガラス窓に近寄って構図を決めるときのストレスはありません。テーブルフォトなどにも活躍することでしょう。

作例を撮るため都内を歩き回っているうちに夕方になり西日が強まってきました。日没までまだ時間はありましたが、露出をアンダーにして夕方の雰囲気に包まれる東京タワーを狙ってみました。
「どんな場面にも対応できる、だから標準ズームっていうんだな」と独り言しながらシャッターを押しました。
「どんな場面にも対応できる、だから標準ズームっていうんだな」と独り言しながらシャッターを押しました。