Lマウントアライアンス始動!LUMIX S1R 実写レポート
ついに登場、パナソニックフルサイズミラーレス、S1シリーズ。
S1Rは47.3MのフルサイズCMOSセンサーを搭載し、圧倒的な解像性能と滑らかなグラデーション表現を実現。解像力・階調性・低ノイズなど、すべてにおいて高い次元で達成した高画質モデルです。
より高画質なレンズ設計を可能とする、大口径・ショートフランジバックのLマウントを採用。既存のライカLマウントレンズをはじめ、強力なレンズラインナップを誇るシグマと協業するLマウントアライアンスにより、これから多くのレンズが登場するとすでにアナウンスされているので、システムとしてのラインナップも充実。
高画素機ながら9コマ/秒の高速連写や最大約6段分の手ブレ補正など話題の本機、今回はその高解像モデルのS1Rを手にすることが出来ましたので、限られた時間ではありましたが撮影させていただきました。

まずはスタジオにてポートレート撮影を行ってみました。
レンズは同時に発売のLUMIX S PRO 50mm F1.4。S1Rの高画質をより引き出し、モデルの髪の毛1本1本まで緻密な描写で再現してくれました。
カメラ:
LUMIX S1R
絞り値:f/5.6
露出時間:1/100秒
ISO:100
露出補正:±0
露出モード:マニュアル

肌や服の質感などの再現にも驚きます。

S1Rのファインダーの見え方は特記に値します。解像感の高い約576万ドットの有機ELパネル、高精細パネルに対応した光学設計により、画面のすみずみまでヌケのよい視野を実現。被写体の立体感、ピント、質感までもが伝わる、撮影に集中できるファインダーです。

顔認識、瞳認識AFはもちろん搭載。このカットやすこし横向きで撮影した次のカットなど色々と動きをつけて撮影してみましたが高速に瞳にフォーカスが来てテンポ良く撮影する事が出来ました。


次は屋外での撮影です。枝越しに桜の花にフォーカス。小さなターゲットながら確実に捉えてくれ、逆光気味に透ける花弁や蘂のディテールも見事に表現してくれました。
カメラ:
LUMIX S1R
絞り値:f/4
露出時間:1/400秒
ISO:100
露出補正:-0.7
露出モード:絞り優先
焦点距離:93mm

砂浜にて遠景を撮影しようと構えていると、ちょうど乗馬をする方々が横切りました。とっさにシャッターを切りましたがレスポンスも良く切り撮ることができました。

こちらは望遠レンズLUMIX S PRO 70-200mm F4 O.I.S.を使用。
ホールド感も良く取り回しの良い望遠ズームです。被写体の追従性も良く、すいすいと水面を行く鴨を追従、ローパスレス機ながらモアレの発生も抑制されていて羽の質感などもリアルに描写。
ディープラーニング技術を応用し、人の認識はもちろん、鳥やイヌ科の動物を認識するなど先進のAF性能が搭載されています。

花壇の菜の花。主役の花は画面端気味ですが、幅広い225点のAFポイントがカバー。
そしてLUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.は撮像面から30cm、最大撮影倍率0.5倍と近接撮影でも活躍します。
カメラ:
LUMIX S1R
絞り値:f/4
露出時間:1/640秒
ISO:100
露出補正:±0
露出モード:絞り優先
焦点距離:98mm

LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.の広角側にて。
画面隅々の砂の1粒までシャープに描写。S1シリーズのスタンダードなズームながら高い描写力で高画質、ボディ内手ブレ補正(B.I.S)と連動して制御する手ブレ補正機能Dual I.S. 2に対応。
まさにベストマッチな標準ズームレンズです。

低照度の条件下、高い描写力が空の滑らかなグラデ―ション表現を実現しています。

広大な緑一面のカット。高い解像性能が葉の立体感を表現しています。
カメラ:
LUMIX S1R
絞り値:f/8
露出時間:1/250秒
ISO:100
露出補正:-0.7
露出モード:絞り優先
焦点距離:24mm

LUMIX S PRO 50mm F1.4の開放にて。
ガラス越しのダーツボードの一部にフォーカス。ピントの合ったところのシャープさ、柔らかなボケ味と立体感、大口径50mmの中でも高いレベルのレンズで、S1Rと共に是非使いたい1本だと思います。

ラストは夕刻の海岸にて。暮れ行く中、空のグラデーション、波の部分などのディテールも繊細に表現してくれました。
今回は全て手持ちでの撮影でした。高画素機ということで気を遣うところもあるかと思いますが、しっかりとホールドできるボディや強力な手ブレ補正もあり安心して使用出来ました。ファインダーの見えのよさはミラーレス機の中でもトップレベル。撮る道具としての完成度の高さを実感しました。
画質面でも驚くばかりで、47.3Mの高画質を引き出すエンジンやLマウントレンズ群。
ポートレート、風景などにおいても肌や髪の質感、ディテールやグラデーションなど高い解像力と描写力が威力を発揮してくれます。高画素機ながらAFや連写などの性能も高く、様々なジャンルで活躍してくれると思います!