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ニコン フルサイズミラーレス「Z7」【第4弾】

ニコン史上最高画質を誇るミレーレス一眼『Z7』。Sシリーズとの相性はもちろんなのだが、FTZマウントアダプターに望遠レンズを付けて動物を撮影したら有効画素数4575万画素の高画素モデルは動物の毛や皮膚、くちばしをどれぐらい細微に捉えて表現するのだろうか、と好奇心を抱いて撮影に出かけてみました。


z7p4_象今回の撮影にはZマウントにFマウントを装着するためのマウントアダプターFTZを使用してZ7にAF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VRを装着して撮影に臨みました。最初に食事中の象を撮影してみましたが、分厚い皮膚の質感や肉眼では気づかない表面の細かい皺が鮮明に写し出されました。想像していた以上の解像度にモニターを見ながら思わず唸ってしまいました。
カメラ: Z7
焦点距離 : 400mm
絞り値:f/5.6
露出時間:1/1000秒
ISO:400
露出補正:±0ステップ
露出モード : シャッタースピード優先


象のカットを拡大トリミング
z7p4_象拡大
4575万画素のZ7が生み出す高画質な画はトリミング耐性はかなり高く、このように大きくトリミングしても画像はシャープさを保ち、皮膚の細かな皺の様子がはっきり見て取れます。FTZマウントアダプターを使用してFマウントレンズを装着してもレンズの性能を余すことなく発揮できています。Zマウント専用のSレンズだけでなくこれまでのFマウントレンズの資産を何ら心配なく使えることは素晴らしいです。


z7p4_象の鼻
ニコン・ミラーレス一眼のZシリーズはとにかくグリップを持った感触が素晴らしく、カメラ本体の重量の軽さも手伝ってカメラと手が一体化したかのような軽快な握り心地で撮影に集中できます。4575万画素もある高画質機を手にすると身構えてしまいがちですが、フルサイズレフ機に比べて軽量で比較的コンパクトなZ7にはそんな気負いなど一切感じることなく自然と被写体と向き合える気がします。
ボティに内蔵されている手振れ補正の効果も素晴らしく、400mmで手持ち撮影をしてもブレることはなく目を突き刺すかのようなシャープな描写で被写体を記録します。
カメラ: Z7
焦点距離 : 500mm(内蔵テレコン使用)
絞り値:f/5.6
露出時間:1/1000秒
ISO:400
露出補正:±0ステップ
露出モード : シャッタースピード優先



z7p4_赤ちゃんゴリラ
ゴリラ舎にむかってみると、ちょうどガラス越しに見学できる場所のすぐ近くで子供のゴリラが遊んでいました。光量が少なくISO6400まで上げて撮影してみましたが、ノイズの出方もパソコンのモニターで極端に拡大しない限り鑑賞に支障はないレベルだと感じました。むしろこれほどの高感度なのに顔や体毛の質感も損なわれることがなく写っています。これなら常用で十分使用できそうですね。それにしても赤ちゃんゴリラのあどけない表情はいつまでも見飽きることはありませんでした。
カメラ: Z7
焦点距離 : 400mm
絞り値:f/4
露出時間:1/160秒
ISO:6400
露出補正:±0ステップ
露出モード : シャッタースピード優先


z7p4_大人ゴリラ
こちらは大人のゴリラ。子供のゴリラよりさらに光量が少ない場所にいたところを撮影したのでノイズは多少目立ちますが画面からはゴリラの野性味あふれる表情がしっかり伝わってきます。
カメラ: Z7
焦点距離 : 560mm(内蔵テレコン使用)
絞り値:f/5.6
露出時間:1/160秒
ISO:6400
露出補正:±0ステップ
露出モード : シャッタースピード優先


z7p4_ゴリラの指
寝っ転がって足の親指を手の指で握っている様子をZ7で撮ると爪の質感や指紋までもがキッチリ捉えられていることにモニターを見ながらつい唸ってしまいました。ゴリラの手足ってこうなっているんだ、と人間の指にちょっぴり似ていることに妙に感心してしまいました。
カメラ: Z7
焦点距離 : 400mm
絞り値:f/4
露出時間:1/200秒
ISO:1250
露出補正:-1.3ステップ
露出モード : シャッタースピード優先



z7p4_トラ
食事を終えてまったりしている虎が見学スペースのガラスに体をすり寄せて寝ています。ガラスのすぐ外側ではたくさんの見学者がガラス一枚を隔てたすぐ間近で肉食動物の頂点に立つ虎を見られて次々と歓声を上げているのに何一つ動じません。ZマウントのNIKKOR Z 24-70mm f/4 Sに付け替えてガラスにレンズをくっ付けて撮影する“接近戦”を挑んでみました。暗い場所でしたがきっちり虎の瞳にピントが合い(※瞳AFではなくフォーカスポイントを意識して瞳に合わせての撮影)まるで水晶玉のように映し出しています。
カメラ: Z7
レンズ: NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
焦点距離 : 69mm
絞り値:f/4
露出時間:1/250秒
ISO:900
露出補正:-1.0ステップ
露出モード : シャッタースピード優先


z7p4_トラの欠伸
ぬいぐるみのようにふかふかした毛並みについ触ってみたくなりますが、あくびをしたときに見えた鋭い牙からは捕食動物の頂点に立つ凄みが伝わってきます。
カメラ: Z7
焦点距離 : 180mm
絞り値:f/4
露出時間:1/250秒
ISO:800
露出補正:-1.3ステップ
露出モード : シャッタースピード優先



z7p4_ライオン
虎と並んでネコ科の大型捕食動物といえば百獣の王ライオンです。精悍な表情を捉えてやると意気込んで向かったのですが、こちらも虎と同じく食事を終えた直後だったらしくまったりモード。穏やかな顔で寛いでいてすっかり肩透かしを食らいました。撮った写真をモニターで確認するとたてがみの質感がしっかり描写されていて、百獣の王としての迫力が伝わってきました。Z7の能力の高さをここでも認識できました。
カメラ: Z7
焦点距離 : 180mm
絞り値:f/4
露出時間:1/250秒
ISO:800
露出補正:-1.3ステップ
露出モード : シャッタースピード優先



z7p4_シロクマ
所々氷をイメージするように白く塗られ北極の雰囲気をまとった場所を歩いているシロクマをNIKKOR Z 24-70mm f/4 Sで周囲の雰囲気もわかるようにやや広めに撮影してみました。主役のシロクマはもちろん氷に似せられたコンクリートの質感も画面の隅々までシャープに表現されています。Zレンズの秀逸な描写力が確かめられました。
カメラ: Z7
レンズ: NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
焦点距離 : 39mm
絞り値:f/8
露出時間:1/160秒
ISO:64
露出補正:±0ステップ
露出モード : シャッタースピード優先



z7p4_キツネザル
キツネザルたちが身を寄せ合って寝ていました。目にした瞬間かわいいとすぐさまカメラを向けました。Z7のグリップは非常に握りやすく他のメーカーとは一線を画しています。ニコン製カメラ全般に言えることなのですが、カメラという道具を操作するときにグリップの感触がいかに重要かということをとても重要視していること感じさせてくれます。重量も585gとレフ機フルサイズと比べて軽いので180-400mmのような望遠レンズを装着していても扱いやすく、目にするものを何でも撮りたくなる写欲を高めてくれるカメラではないでしょうか。
カメラ: Z7
焦点距離 : 560mm(内蔵テレコン使用)
絞り値:f/5.6
露出時間:1/500秒
ISO:320
露出補正:-0.7ステップ
露出モード : シャッタースピード優先



z7p4_ハシビロコウ
動かない鳥、ハシビロコウ。この動かないところが人気を集めているそうです。三脚を一切使わない手持ちでの撮影でしたが、ハシビロコウはまったく微動だにしないうえZ7のセンサーシフト式VRも手伝って一段とシャープな画が写し出されました。愛くるしく撮ったつもりでしたが、まるで睨みつけているかのような鋭い眼光をしているのが意外でした。
カメラ: Z7
焦点距離 : 400mm
絞り値:f/5
露出時間:1/500秒
ISO:640
露出補正:-0.7ステップ
露出モード : シャッタースピード優先



z7p4_ヒガシクロサイ
ヒガシクロサイの皮膚や角の質感をよりハッキリ表現するためあえて露出をアンダーにして撮影したのですが、後でISO感度が1800にもなっていることに気が付きました。高画素数のカメラは高感度に弱いイメージがありますが、ISO1800でもサイの鎧のような皮膚の質感をしっかり描写していてノイズもそれほど目立ちません。条件にもよりますがD850よりも高感度に対する粒状性は優れているのではないでしょうか。露出不足で撮ったので黒っぽく写っていますが「クロサイ」とは名ばかりで本来は黒くなく「シロサイ」と区別するために「クロサイ」と名付けられたそうです。
カメラ: Z7
焦点距離 : 270mm
絞り値:f/5.6
露出時間:1/500秒
ISO:1800
露出補正:-0.3ステップ
露出モード : シャッタースピード優先


z7p4_ヒガシクロサイ2
カメラ: Z7
焦点距離 : 350mm
絞り値:f/5.6
露出時間:1/500秒
ISO:1250
露出補正:-0.7ステップ
露出モード : シャッタースピード優先



z7p4_ケープペンギン
ケープペンギンが仲良くクチバシをくっつけている場面に出くわして、すぐさまシャッターを押しました。とっさの撮影でしたが、AFポイントをクチバシに合わせてシャッターもすぐに切ることができました。出来上がった写真は狙った通りクチバシにぴったりピントが合って質感もばっちりです。立ち上がりが早いことがZ7を使用して感心したことの一つにあります。他社製のカメラで起動まで時間がかかりスナップ撮影やとっさの撮影の時にシャッターチャンスを逃したことが何度もありますが、Zシリーズは電源を入れてすぐに撮影できる状態になります。撮影者にとって何が大切なのかをよく理解しているメーカー、と今回の撮影を通して改めて感じました。
カメラ: Z7
焦点距離 : 300mm
絞り値:f/4
露出時間:1/400秒
ISO:100
露出補正:-0.7ステップ
露出モード : シャッタースピード優先



2019年5月にファームウェアアップver.2.0が公開されました。人物の瞳を検出して瞳にピントを合わせやすくする「瞳AF」(静止画撮影時)をついに搭載。また、暗所AFの性能の強化、高速連続撮影の進化など撮影機能が大幅にパワーアップしました。これにより表現の可能性がまた一段と広がっています。
コンパクトなシステムによる軽快さと高画質を実現した「Z7」は、ミラーレスカメラ最高峰ながら進化しています!

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