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ニコン NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

約650gと小型軽量で持ち運びやすいのに圧倒的な描写力を実現した大口径超広角ズームレンズ「NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S」。壮大な風景の撮影からスナップ写真まで幅広く撮影できます。また被写体を際立てる、大きく美しいボケも表現できます。今回はそんな機動力抜群のレンズを持って撮影をしてきました。


z1424mm_レインボーブリッジ
仕事やプライベートでよく利用するレインボーブリッジですが、実は橋のすぐ近くまで行って眺めたことがありませんでした。今回14-24mmもの超広角レンズの作例を撮影することになったのでこの機会にベイブリッジの真下にある公園に行って超広角でその雄姿を撮影してみました。
14mmの超広角の画角で全面にピントがあうようf18まで絞ってパンフォーカスになるように撮影してみると、強烈なパース(遠近感)による存在感が半端なく迫ってくるような迫力を感じます。薄曇りではありましたが背景の空との明暗差が大きく橋の裏側が黒く潰れてしまうので画像処理で明るく補正をしました。
カメラ: Nikon Z 6
レンズ: Z14-24mm f/2.8 S
絞り値:f/18
露出時間:1/125秒
ISO:640
露出補正:±0ステップ
露出モード:絞り優先



z14-24mm_レインボーブリッジレインボーブリッジの側面が良く見えるように少し位置をずらしてみました。14mmのパースは強烈で橋がスラっと長く伸びてダイナミックさが増したように写りました。画面中央に収束するような超広角の歪みは画面端には起きていますが、不自然な歪みな感じられません。
EDレンズ4枚、非球面レンズ3枚4面の採用により画面の隅々まで解像感ある画像を通して東京を象徴するレインボーブリッジの美しさが伝わってきます。
カメラ: Nikon Z 6
レンズ: Z14-24mm f/2.8 S
絞り値:f/18
露出時間:1/160秒
ISO:640
露出補正:±0ステップ
露出モード:絞り優先



z1424mm_ゆりかもめ
超広角レンズは角度を変えるだけでも肉眼では決して感じることのない異空間に迷い込んだかのような画像を撮影できることも魅力の一つです。持っていて損はないレンズの一本ではないでしょうか。
カメラ: Nikon Z 6
レンズ: Z14-24mm f/2.8 S
絞り値:f/6.3
露出時間:1/800秒
ISO:400
露出補正:±0ステップ
露出モード:シャッター優先



z1424mm_複合ビル
都会で日常通り過ぎている場所を超広角の画角で切り取ると、肉眼で捉えるのと違う都市風景が出現するのも超広角を使う面白さだと思います。複雑な都会のオブジェは少し画角を変えるだけで大きく表情が変化するので画角を調整できる超広角ズームが適しています。
歪みがほとんどなくシャープなレンズの基本性能の高さが画面を通して感じられます。
カメラ: Nikon Z 6
レンズ: Z14-24mm f/2.8 S
絞り値:f/11
露出時間:1/20秒
ISO:100
露出補正:-1ステップ
露出モード:絞り優先



z21424mm_渋谷駅前
再開発の進む渋谷駅前。頭上を通る首都高が超広角画角によって作り出されるパースによって画面中央に向かって収束するように描写されています。画面に映っている建物の直線がしっかり出ていて歪みがほとんどほぼ感じられず、光学性能の高さがはっきり見て取れます。
頭上を通る首都高、その下を走る路線バス、左側には解体前の駅ビル、右側には工事が進む再開発地区。数年でこの風景も大きく変わってしまうことでしょう。
カメラ: Nikon Z 6
レンズ: Z14-24mm f/2.8 S
絞り値:f/14
露出時間:1/200秒
ISO:160
露出補正:-2ステップ
露出モード:絞り優先



z1424mm_桜橋
筆者はAF-S NIKKOR 14-2mm f/2.8G EDを個人で所有しています。解像度、色乗り、すべてにおいて優秀なレンズなのですが、970gと重く前方に大きく膨らんだ前玉にも神経を使うので気軽に持ち出せないレンズなのが“玉に傷”です。
だが、このZ14-24mmは重量が650g、通常レンズの様にコンパクトにまとまっているので気軽の外出に持ち出そうという気持ちにさせてくれるのでフットワークが軽くなると思いました。コンパクトなボディのZシリーズとの相性は抜群ではないでしょうか。
カメラ: Nikon Z 6
レンズ: Z14-24mm f/2.8 S
絞り値:f/10
露出時間:1/800秒
ISO:125
露出補正:-1ステップ
露出モード:絞り優先



z1424mm_雷門
14mmで被写体にグッと寄ると圧倒されるような迫力に満ちた表現力が発揮されます。ヌケがよく発色や解像力がずば抜けているのもこの画面を見れば一目瞭然です。
質感の表現力、発色の鮮やかさ、スッキリした描写力、どれをとっても大三元レンズの名にふさわしい高画質な画を写し出してくれます。
カメラ: Nikon Z 6
レンズ: Z14-24mm f/2.8 S
絞り値:f/10
露出時間:1/80秒
ISO:125
露出補正:-1ステップ
露出モード:絞り優先



z1424mm_大提灯の龍
Z6のモニターをシフトさせて大提灯の真下から俯瞰撮影をしてみました。普段ほとんど見ることもないまま通り過ぎてしまう大提灯の下に彫り込まれた龍が細密に写し出されました。木の質感が細微に描写されると同時に色乗りの良さにも目が惹きつけられます。
カメラ: Nikon Z 6
レンズ: Z14-24mm f/2.8 S
絞り値:f/10
露出時間:1/15秒
ISO:400
露出補正:-0.3ステップ
露出モード:絞り優先



z1424mm_都会の鳥居
都心にある神社は一の鳥居がビル街の中にあることは珍しくありません。超広角で撮影すると広い画角の中に周辺のビルも写り込み、都会の中に御神域の入口がある雰囲気を写し出せました。鳥居の奥に太陽がありかなりの逆光シーンですが、ナノクリスタルコート・アルネオコートの2つのコーティングによる優れた逆光耐性でハローは抑え込まれています。
カメラ: Nikon Z 6
レンズ: Z14-24mm f/2.8 S
絞り値:f/5.6
露出時間:1/1250秒
ISO:200
露出補正:±0ステップ
露出モード:シャッター優先



z1424mm_池
都会の都市風景だけではなく、自然での作例のため国立公園での撮影を行いました。ピクチャーコントロールを彩度が高くなる風景モードにして撮影しましたが、画面全体から伝わる抜けの良さ、解像力の高さ、色の深みはレンズの性能によって生み出されています。
肉眼で見るよりも数段美しい風景写真にハッとさせられました。
カメラ: Nikon Z 6
レンズ: Z14-24mm f/2.8 S
絞り値:f/9
露出時間:1/320秒
ISO:100
露出補正:-1.7ステップ
露出モード:標準プログラム



z1424mm_広場
EDレンズ4枚、前玉の両面非球面レンズを含む非球面レンズ3枚4面を採用したことによって、ヌケのよい、良質なコントラスト、深みのある色味、シャープネス、すべてにおいて高い能力を発揮していること作例を撮りながら実感します。
ミラーレス時代の名玉として語り継がれていく名玉となる予感がします。
カメラ: Nikon Z 6
レンズ: Z14-24mm f/2.8 S
絞り値:f/18
露出時間:1/60秒
ISO:400
露出補正:-0.3ステップ
露出モード:絞り優先



z1424mm_木の人形
カメラ: Nikon Z 6
レンズ: Z14-24mm f/2.8 S
絞り値:f/16
露出時間:1/60秒
ISO:400
露出補正:-0.3ステップ
露出モード:絞り優先



z1424mm_ユリウス
ユリウスの葉の一枚一枚が細微に、コクのある色味で描写されています。14mmがゆえ、撮影する筆者の影が右側に写り込んでしまいましたが、いいアクセントになったと感じませんか?!
カメラ: Nikon Z 6
レンズ: Z14-24mm f/2.8 S
絞り値:f/7.1
露出時間:1/320秒
ISO:400
露出補正:+0.3ステップ
露出モード:絞り優先



z1424mm_ハロウィンの飾り物
ハロウィンが近かったので、公園にはハロウィンにちなんだお飾りがいくつも置かれていました。その一つを14mmで思いっきり寄って撮影してみると、実際に目で見るよりもはるかに迫力に満ちた存在感が被写体と生まれ変わりました。
被写体に躍動感や迫力を生み出せる力をもっているのが超広角の魅力です。
カメラ: Nikon Z 6
レンズ: Z14-24mm f/2.8 S
絞り値:f/6.3
露出時間:1/250秒
ISO:100
露出補正:-0.7ステップ
露出モード:絞り優先



z1424mm_カマキリ
超広角側の画角と画質が気に入ってしまい14mmでの撮影が続いてしまいましたが、24mm側の描写力も単玉レンズと遜色のない高いクオリティを持っています。
通りがかったダリアの花にかまきりがしがみついているのを見つけ、24mmで寄れるとところまで寄ってみました。ピントを深めるためf8まで絞り込みましたが24mmでも被写体の大きく接近すれば背景をボケして狙った被写体を浮き上がらせることは可能です。
最短距離まで寄ったので獲物を狙うかまきりの存在感を強調できました。
カメラ: Nikon Z 6
レンズ: Z14-24mm f/2.8 S
絞り値:f/8
露出時間:1/640秒
ISO:400
露出補正:+0.3ステップ
露出モード:絞り優先



z1424mm_オオスズメバチ
ダリアとかまきりをより鮮明に撮るため絞りをさらに深くして構えているとダリアの後ろに大きな昆虫の気配を感じました。ファインダーから目を外して直接確かめると、なんとオオスズメバチ。さすがにビビってしまいカメラを引くとオオスズメバチはカマキリの背後から一気に襲い掛かりました。足で鋭いカマキリの鎌を包み込むように抑え込み、巨大な顎でカマキリの頭をかみ砕こうとしています。そのショックなシーンを目撃しながら、この瞬間を写真に納めなければ、とレンズをそのまま寄せました。
被写界深度を深めるため絞り込みを変える余裕がなくそのままのセッティングのまま接写したのでスローシャッターとなってしまいブレてしまったのですが、撮影している時はそのことに気を遣う余裕などありませんでした。幸い1枚だけ何とか形になった写真を撮ることができました。
カメラ: Nikon Z 6
レンズ: Z14-24mm f/2.8 S
絞り値:f/22
露出時間:1/40秒
ISO:400
露出補正:+0.3ステップ
露出モード:絞り優先



z1424mm_シャボン玉
逆光の条件でシャボン玉を撮ってみました。光学的にキツい逆光下の撮影ですが、EDレンズ、非球面レンズ、ナノクリスタルコート・アルネオコートの威力でシャボン玉の質感をきっちり写し出しました。どのような条件でも絵をものにできるポテンシャルの高いレンズ性能にZレンズに外れはないと感じました。
カメラ: Nikon Z 6
レンズ: Z14-24mm f/2.8 S
絞り値:f/10
露出時間:1/1600秒
ISO:200
露出補正:-0.7ステップ
露出モード:シャッター優先



Zマウントならではの描写力の高さが作例でおわかりいただけたでしょうか。超広角で風景を撮影すると肉眼で見たものと違い、こんな景色だったのかと驚かされます。近距離での撮影では背景ボケが綺麗に出るため、被写体をグッと強調することができます。
コンパクトなレンズでこの表現力が出せるので、街歩きにおすすめのレンズです。

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