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ニコン D6

ニコンからプロフェッショナル向けフラッグシップ機「D6」が登場しました。
先代機「D5」と同じ有効2082万画素のFXフォーマットCMOSセンサーには変化はないものの、画像処理エンジンは「EXPEED 6」に進化し、AFセンサー密度は1.6倍、全点クロスセンサーで選択可能な高密度105点AFシステムを搭載した、まさに「ニコン史上最強AF」のフラッグシップ機です。
その性能を確かめるべく短い時間ですが作例の撮影に行ってました。

D6_交差する電車
ミラーレス機の電子シャッターで動きのあるものを撮影した時に発生する「ローリングシャッター歪み」がメカニカルシャッターの一眼レフ機では皆無です。どんな状況でも歪みを気にすることなく動く被写体を狙える信頼感、これこそがフラッグシップ機に課せられた“使命”ではないでしょうか。
高速シャッターで絞り込んだ為ISO感度は1800ですが、高感度耐性に優れたD6にとっては常用感度といってもよいほど鮮明な画質です。
カメラ： Nikon D6
絞り値：f/9
露出時間：1/2000秒
ISO：1800
露出補正：+0.3ステップ
露出モード：マニュアル


D6_踏切
踏切を通過する電車の窓に映り込んだ周囲の光景をきっちり捉えて写し出す表現力はさすがフルサイズです。有効2082万画素は高画素化が進む中では一見控え目ですが、撮影されたデータから階調の豊かさやダイナミックレンジの広さに余裕が感じられます。幅広い表現力を有しているのがフルサイズの強みではないでしょうか。
カメラ： Nikon D6
絞り値：f/4
露出時間：1/1600秒
ISO：400
露出補正：+0.3ステップ
露出モード：シャッター優先


D6_ビルの隙間から航空機
D6と街歩きをしている最中「ゴォォー」とエンジン音が聞こえ始め、だんだん大きくなってきたのでオフィスビルに囲まれた狭い空を見上げてみると、羽田新ルートを飛行して羽田空港に向かう航空機の姿が見えました。
咄嗟にD6を構えてシャッターを押したのですが、3Dトラッキングに設定してあったAFモードは瞬時の航空機を捉えて追従を始めたのでシャッターチャンスを捉えることができました。
カメラ： Nikon D6
絞り値：f/10
露出時間：1/1600秒
ISO：400
露出補正：±0ステップ
露出モード：シャッター優先


D6_ビルと飛行機
望遠ズームに変えて更に都心ルートを飛行する航空機を狙ってみました。3Dトラッキングを使用して航空機を補足すると、一度ロックオンしたAFポイントは迷うことなく航空機の姿を捕捉し続けました。AFシステムがD5に比べて進化したことを体感できました。
望遠レンズの圧縮効果で今にもビルに衝突しそうな程すれすれの高度を飛んでいるように写っていますが、実際の航空機はかなり上空を飛行しています。
カメラ： Nikon D6
絞り値：f/9
露出時間：1/1600秒
ISO：400
露出補正：±0ステップ
露出モード：シャッター優先


D6_ビルと航空機２
カメラ： Nikon D6
絞り値：f/10
露出時間：1/1600秒
ISO：400
露出補正：±0ステップ
露出モード：シャッター優先


D6_リス１
進化したAFを確かめたくて動きの素早いリスを撮影してみました。あいにくどんよりした今にも雨が降りそうな空でしたが、高感度耐性に優れるD6を信頼して撮影を始めました。
カメラ： Nikon D6
絞り値：f/5.6
露出時間：1/640秒
ISO：1800
露出補正：-0.3ステップ
露出モード：シャッター優先


D6_リス２
急に動き出す素早いリスをフレームに納めて撮るのは想像した以上に難しくてなかなか思うような写真を撮れなかったのですが、進化したAFがよいサポートをしてくれてピントで悩まされることなく撮影に集中できました。
カメラ： Nikon D6
絞り値：f/5.6
露出時間：1/6400秒
ISO：5000
露出補正：-0.3ステップ
露出モード：シャッター優先


D6_リス３
リスが静止した状態から瞬時に素早く動き出すことができるのは、後ろ足2本をジャンプするように背後の木や地面をキックしてスタートするからなのだ、とD6が捉えた写真を見て納得がいきました。太い尻尾はバランスを取るためにも役立っていることが伺えます。
素早い動きを止めるため高速シャッターを使用したらISO感度が9000にもなってしまったのですが、さすが高感度耐性に優れたフルサイズ。粒状性の乱れはまったく感じされず階調も崩れていません。このあたりからAPS-Cとフルサイズの高感度における差が出てきますね。
カメラ： Nikon D6
絞り値：f/5
露出時間：1/6400秒
ISO：9000
露出補正：-0.3ステップ
露出モード：シャッター優先


D6_リス４
どんよりと厚い雲の下、ISO感度10000を選択して撮影してみました。ややラティチュードがわずかに狭まったように感じますが、粒状性や階調は決して悪く感じません。ISO10000ぐらいまではもはや粒状性を気にせず使用できると感じました。
カメラ： Nikon D6
絞り値：f/5.6
露出時間：1/2500秒
ISO：10000
露出補正：±0ステップ
露出モード：シャッター優先

D6_毬を追う子供
こちらのカットはISO9000で撮影。
カメラ： Nikon D6
絞り値：f/4.8
露出時間：1/1000秒
ISO：9000
露出補正：-0.3ステップ
露出モード：シャッター優先


D6_神像
それほど暗い場所ではなかったのですが、思い切ってISO25600で撮影してみました。等倍鑑賞や拡大して細部までみなければ十分実用できる画質ではないでしょうか。
カメラ： Nikon D6
絞り値：f/5.6
露出時間：1/3200秒
ISO：25600
露出補正：±0ステップ
露出モード：絞り優先


D6_東京駅夜景
雨上がりの東京駅の日没直後の夜景をショット。ISO11400ですが実にきれいです。
カメラ： Nikon D6
絞り値：f/8
露出時間：1/25秒
ISO：11400
露出補正：±0ステップ
露出モード：絞り優先


D6_シダ植物
カメラ： Nikon D6
絞り値：f/11
露出時間：1/50秒
ISO：160
露出補正：-0.7ステップ
露出モード：絞り優先

D6_山頂からの眺め
カメラ： Nikon D6
絞り値：f/8
露出時間：1/400秒
ISO：160
露出補正：-1ステップ
露出モード：絞り優先


D6_サーファーとの出会い
D6を携えて海を眺めていると「サーフィンの写真を撮りに来たのですか？」と声をかけてくれたサーファーがいました。とてもさわやかな雰囲気を漂わせる青年にカメラのチェックのため撮影に来たのだけど、もしよかったら写真と撮らせていただけないか、とお願いしたところ快諾してくれました。
カメラ： Nikon D6
絞り値：f/5.6
露出時間：1/6400秒
ISO：250
露出補正：±0ステップ
露出モード：シャッター優先


D6_サーフィン１
AFの設定は3Dトラッキングにして撮影しました。白い波に引っ張られてAFが持っていかれる場面もまれにありましたが、ほぼサーファーをAFポイントが捉え続けることが確認できました。約14コマ/秒で連続シャッターを切っている間もフォーカスがずれることはほとんどありません。
Ｄ5からD6へ「ニコン史上最強のAF」との謳い文句は伊達ではないと実感できました。光学ファインダーの一眼レフでも最新のミラーレスファインダーの様に被写体をトラッキングして追従することが可能になったのです。
カメラ： Nikon D6
絞り値：f/5.6
露出時間：1/3200秒
ISO：320
露出補正：±0ステップ
露出モード：シャッター優先


D6_サーフィン２
カメラ： Nikon D6
絞り値：f/6.3
露出時間：1/3200秒
ISO：320
露出補正：±0ステップ
露出モード：シャッター優先


D6_サーフィン３
カメラ： Nikon D6
絞り値：f/7.1
露出時間：1/3200秒
ISO：320
露出補正：±0ステップ
露出モード：シャッター優先


D6_サーフィン４
カメラ： Nikon D6
絞り値：f/6.3
露出時間：1/3200秒
ISO：320
露出補正：±0ステップ
露出モード：シャッター優先


D6_カモメ海上を舞うカモメに3DトラッキングのAFポイントを合わせてみました。距離があって画面上にはとても小さく見えるカモメに食らいついたAFポイントは迷うことなく正確に追い続けることができました。
長年ニコンを愛用している筆者はこのD6のAF能力は間違いなく歴代最高だという確信を持ちました。
カメラ： Nikon D6
絞り値：f/6.3
露出時間：1/3200秒
ISO：400
露出補正：+0.3ステップ
露出モード：シャッター優先


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