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ニコン D5

狙った獲物は逃さない!新たな領域も写し撮る!更なる進化を遂げたフラッグシップ

予てから開発発表されていたD5、オリンピックイヤー年明け早々に正式発表され、多くのお問い合わせをいただいておりましたが、この度、ついに発売となりました。
先代のD4Sから約2年、スペックだけを見ても大きく進化し、画素数も2082万画素、新映像エンジンEXPEED 5の搭載で、常用ISO感度102400を達成。
そして、なんといってもAFや高速連写のさらなる進化に目を見張ります。AFポイントは153点に増え、広い範囲をカバーします。このうちの99点はクロスセンサーとなり、中央と周辺に配置されより被写体を捉えます。
連写性能もAF、AE追従で最高12コマ/秒の高速連写を実現。画質モード、拡張含むすべてのISO感度で対応というところも特記できます。そして驚くのが連続撮影が最大約200コマと、狙った瞬間、被写体を逃さないフラッグシップ機としての大きな進化点です。
その他にも4K動画に対応など新機能も満載。しかし、それだけではなく、一見、D4Sと大きく変わらない外観に感じますが、手にとってみると、よりホールド性が高まったグリップ形状でしかと手にフィット。縦位置の際はより指かかりが良く、バランスよくホールドすることができます。新たに追加されたファンクションボタンや、シャッターボタン周辺に配置された露出補正、ISO感度ボタンにより、撮影の意図を素早く反映できます。こういったところもとても重要なことだと思います。

ニコン D5 実写レポート

早速、動体を撮影してみました。鉄道の場合、あらかじめ被写体がやってくる場所が分かりますから、1点を選びAF-Cにて連写。確実に電車の愛称幕部分にピントを合わせ続けてくれました。駅のホームからの撮影の為、三脚はご法度。手持ちでの撮影ですが、ステッピングモーターを搭載したミラー駆動機構によりミラーショックや消失時間も大幅に短縮され、連写中も安定して追従が可能でした。


ニコン D5 実写レポート

同じく連写で撮影。今度は列車がフォーカスポイントに差し掛かってから、画面をはみ出すくらいまで連続で撮影。そのうちの1コマです。フォーカスポイントは被写体を捉えてから追従し続け、連続撮影枚数にも余裕があるので連写が止まることはありません。 なお、使用するメモリーカードは高速タイプが必須。D5のポテンシャルを引き出すにはXQDでもレキサー、Professional 2933シリーズがおすすめです。


ニコン D5 実写レポート

お次は上空を旋回する鳶を。3DトラッキングAFにて。動きの予測が付きにくい被写体も捉え、追従。光線状態が良くなかったのですが、アクティブDライティングより羽の模様などもつぶれず再現してくれました。


ニコン D5 実写レポート

タキシング中の飛行機を流し撮り。AFが強力に追従し、面白いように決まります。カメラを振っている間、フェンスの支柱などが横切りますが、AFロックオンの設定で横切への対応などが設定できる為、急にピントを手前の被写体に持っていかれるようなこともありませんでした。


ニコン D5 実写レポート

縦位置にて。広いAFポイントで画面端になるメインの被写体にもしっかりと追従してくれました。当初、ISO400で構えていたのですが、列車が来ることに小雨が降り始め少し薄暗く露出が落ちてしまいました。。シャッタースピードを少しでも稼ぎたく、とっさに感度を上げましたが、ISOボタンもシャッターボタン近くになりファインダーを覗いたまま右手のみで瞬時に変更が出来るのでとっさの場合にも直感的に操作が出来ました。


ニコン D5 実写レポート

夕日を浴びる貨物船の側面。原版を拡大してみるとそのディテールもリアルに再現されていました。


ニコン D5 実写レポート

ワイドにて、岩場の海岸を。岩のゴツゴツとした質感も再現し、シャドウ部になる画面奥の集落などつぶれずに残っています。


ニコン D5 実写レポート

列車を待つ間、菜の花にピントを合わせ、レールをぼかして。フルサイズならではの立体的な描写を得ることが出来ます。


ニコン D5 実写レポート

街灯と印象的な雲を見上げて。雲の質感も良い感じです。


ニコン D5 実写レポート

海岸沿いのソテツの木をシルエットにて。日没の空のグラデーションもなかなか良い感じです。


ニコン D5 実写レポート

沈み行く太陽。低空の雲、もやの中のビル街を鈍く浮かび上がらせます。


ニコン D5 実写レポート

日没直前の突堤。コンクリートの質感、穏やかな海、同系な色が多い中でのコントラストの低いシーンですがそれぞれの質感も良く再現してくれました。


ニコン D5 実写レポート

画素数も2082万画素にアップ。原版を等倍で見てみると天井や手すりなどのディテールもシャープに再現してくれました。


ニコン D5 実写レポート

常用最高感度はISO102400、拡張ではISO 3280000相当ともはや未知なる領域。暗闇の被写体をも写しだす脅威のスペックです。画像はISO25600、背景の工業地帯は肉眼ではもっと暗く見えているのですが大分明るく写りました。さすがに少しノイズはのってきますが従来で考えると実用レベルかと思います。


今回、撮影の機会をいただきました。鉄道など動き物を中心に撮影してみましたが、AFの食いつきも高速連写で狙った獲物を確実に捉えてくれました。
前記の通り、横位置、縦位置ともに操作性も良く、指のかかりなど、ホールド性もかなり良くなり、大柄なカメラではありますが、思ったより重く感じず、今回使用したレンズとのバランスも良いと感じました。ここも大変重要なところだと思います。
シャッターを切ったときの感触、音も気持ち良く、確実に、「撮れた!」と実感できる感覚、高画質はもちろん、信頼性はさすがD一桁のフラッグシップ。様々なジャンルで活躍してくれます。

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