ニコン D4S
D4をベースにAF性能、高感度、画質がさらに磨きをかけられたD4S。
AFは「D4」で定評を得ている「シングルポイントAF」、「ダイナミックAF(9点、21点、51点)」、「3D-トラッキング」、「オートエリアAF」に加え、新たに「グループエリアAF」を搭載。高性能AFが強力にサポートします。映像エンジンEXPEED4の搭載により高感度もより強くなり、常用感度域はISO 100からISO 25600に。ホワイトバランスや動画なども進化し、フラッグシップ機として求められる、様々な条件での撮影により心強くなりました。
今回、少し使わせて頂く機会がありましたので、撮影に出かけてみました。

定評の3DトラッキングAFなどに加え、グループアリアAFなど、D4SになってよりAFが強化されました。曇りで光のない条件、やってくる列車にしっかりと追従してくれました。
- カメラ:ニコン D4S
- レンズ:ニコン AF-S Nikkor 70-200mm f/4G ED VR【ニコンFマウント】
- 1/800 F5 ISO800

同じく動きもののシーン。この時持参したレンズでは少々短かったので1.7倍のテレコンを使用。その際でもパワフルなAFは迷うことなくしっかり列車を追従してくれました。線路のバラスト、咲き始めた梅の花、風格ある列車の質感やカラーもイメージ通りに。
- カメラ:ニコン D4S
- レンズ:ニコン AF-S Nikkor 70-200mm f/4G ED VR【ニコンFマウント】
- テレコンバーター:ニコン Ai AF-S Teleconverter TC-17E II【日本製】
- 1/800 F8 ISO400

曇り空の下の河津桜。少々ハイキー気味でやわらかな感じに撮影してみました。
- カメラ:ニコン D4S
- レンズ:ニコン AF-S Nikkor 70-200mm f/4G ED VR【ニコンFマウント】
- 1/1000 F4 +0.7 ISO400

同じく曇天の下、菜の花に望遠でクローズアップ。黄色の花びらの微妙な色合いや蕊のディテールなどもしっかりと写してくれました。
- カメラ:ニコン D4S
- レンズ:ニコン AF-S Nikkor 70-200mm f/4G ED VR【ニコンFマウント】
- 1/800 F4 +0.7 ISO400

駅を巡回中?の黒猫。気づいてとっさに撮影しましたが、やはり高速なAFは心強いです。
- カメラ:ニコン D4S
- レンズ:ニコン AF-S Nikkor 70-200mm f/4G ED VR【ニコンFマウント】
- テレコンバーター:ニコン Ai AF-S Teleconverter TC-17E II【日本製】
- 1/800 F8 ISO400

ピクチャースタイル風景にて。列車のディテール、咲き始めた梅の木、画素数こそ1623万画素と大人しめではありますが、さすが奥行き感、立体感のある仕上がりです。
- カメラ:ニコン D4S
- レンズ:ニコン AF-S Nikkor 70-200mm f/4G ED VR【ニコンFマウント】
- 1/500 F8 ISO400

ISO1600にて。1600はもはや高感度ではないのかという感じです。
- カメラ:ニコン D4S
- レンズ:ニコン AF-S Nikkor 50mm F1.4G【ニコンFマウント】
- 1/160 F1.4 ISO1600

ISO3200でも高感度ノイズなどほとんどなく、煉瓦や屋根の部分のディテールもしっかりと再現してくれました。ISO3200程度ではプリントを考えてても十分で、シーンによってはより高感度での撮影でも使えISO感度に対する概念が変わりますね・・・
- カメラ:ニコン D4S
- レンズ:AF-S Nikkor 50mm F1.4G【ニコンFマウント】
- 1/25 F4 ISO3200

ISO25600でも高感度ノイズなどほとんどなく、煉瓦や屋根の部分のディテールもしっかりと再現してくれました。ISO25600程度ではプリントを考えてても十分で、シーンによってはより高感度での撮影でも使えISO感度に対する概念が変わりますね・・・
- カメラ:ニコン D4S
- レンズ:AF-S Nikkor 50mm F1.4G【ニコンFマウント】
- 1/160 F2.5 ISO25600
外観もパッと見はD4とほとんど変わらないのですが、グリップやサブセレクターの形状なども見直されています。大きなボディですが、ホールド性もより向上。私も手が小さい方なのですが、しっかりとホールドすることができました。
ミラーバランサーなどの改良により、ミラーバウンドによる振動を抑え、ファインダーの像ブレを低減、像消失時間の短縮や高速撮影中のフォーカスポイント常点灯などの細かい改良も多くのユーザーの声を取り入れたD4Sの魅力。
普段から使っていて、手になじみ、使いやすいということも、厳しい条件でも最高の1枚を撮るための性能に繋がるのだと感じます。
改めて、フラッグシップ一眼レフの進化とその高性能を感じると同時に、この機種でなければ撮れないシーンもあると再認識しました。