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ZEISS Loxia2.4/25

何にフォーカスし、何をアウトフォーカスにするかは、個人の感性によるものですが、花や昆虫などの浅い被写界深度で行うマクロ撮影では、AFシステムの焦点より精確なマニュアルフォーカスのほうが良い結果をもたらすケースは多々あります。それゆえに、構図を緻密にフレーミングする風景、建築、スタジオなどでのStill撮影などのプロ写真家の現場においては、オートフォーカスよりマニュアルフォーカスを好む写真家は多いのではないでしょうか。カールツァイス社の交換レンズ「ZEISS Loxia 2.4 25」は、Sonyのフルサイズミラーレスカメラのために開発され、最先端のミラーレスシステムとクラシカルなマニュアルフォーカス撮影の長所を合わせ持つミラーレス専用「Eマウント」レンズです。軽量でコンパクトな設計にもかかわらず、素晴らしく優れた画像性能を実現しています。また、動画撮影を行う際に便利な新しい機能として、メカニカルな絞りリングのデクリック(無段階開放)を有効化することができるデクリック機能を備えており、動画撮影では絞りを滑らかに操作でき、クリック時に発生する不自然な段階的な露出を避けることができるとの事。高品質な作品作りには是非揃えたいアイテムの1つです。今回は、春の息吹に誘われて、新緑が眩しい古都を訪れてテストシューティングを行いました。それでは、作例をご覧ください。



カメラ: α7 II
レンズ: ZEISS Loxia2.4/25
絞り値:f/11
露出時間:1/60秒
ISO:320
逆光にて、緑に映える椿を捉えました。暗部も潰れる事なく、しっかり描写されていて流石と言う感じです。また、光源からの光の筋である光条(光芒)の数はレンズの絞り羽根の数によって決まるそうですが、「ZEISS Loxia 2.4 25」は、実に美しい光条を出してくれます。逆光の中の椿との対比が綺麗に表現できればと思いましたが、期待以上の演出効果を見せてくれました。



カメラ: α7 II
レンズ: ZEISS Loxia2.4/25
絞り値:f/9
露出時間:1/60秒
ISO:320
焦点をピッタリに合わせることができるスムーズな操作感。カメラのファインダーで直ぐに拡大確認できるので容易にマニュアルフォーカスを楽しむことができます。メートルとフィートの正確に刻まれた数値表記や被写界深度目盛りも、マニュアルでの焦点設定を支援してくれる嬉しいアシスト機能。F9での撮影ですが、画面全域にシャープに描写され、イメージ通りに竹の伸びやかな高さが美しく表現されました。



カメラ: α7 II
レンズ: ZEISS Loxia2.4/25
絞り値:f/5.6
露出時間:1/250秒
ISO:100
苔に落とす影の濃淡は、トーンが豊か。緑の色味も非常に美しく豊かに描写されています。



カメラ: α7 II
レンズ: ZEISS Loxia2.4/25
絞り値:f/11
露出時間:1/60秒
ISO:800
新緑の緑や深い常緑樹の緑。「緑」と言っても、一言では表現しきれない幅広い色味と階調。ZEISS Loxiaレンズには、これらを忠実に描写してくれる頼もしさを感じます。春夏秋冬のこの素敵な杜を再訪して、それぞれのハーモニーを「ZEISS Loxia 2.4 25」で、再度、捉えたいと思わせてくれます。




カメラ: α7 II
レンズ: ZEISS Loxia2.4/25
絞り値:f/13
露出時間:1/60秒
ISO:250
F13に絞っての撮影です。精細なディテールと品格ある色味表現に心が踊り高揚します。



カメラ: α7 II
レンズ: ZEISS Loxia2.4/25
絞り値:f/2.4
露出時間:1/160秒
ISO:100
八重の山吹。桜の散った頃に黄金色に咲き誇ります。開放値F2.4で、しな垂れる可愛らしい花々を捉えました。



カメラ: α7 II
レンズ: ZEISS Loxia2.4/25
絞り値:f/2.4
露出時間:1/60秒
ISO:100
グロリオサという炎のような艶やかな発色の百合。境内の門に飾られていました。質素の極みと思えるこの門の木の質感と華やかな赤が不思議にマッチして、とても魅力的でした。



カメラ: α7 II
レンズ: ZEISS Loxia2.4/25
絞り値:f/2.4
露出時間:1/500秒
ISO:100




カメラ: α7 II
レンズ: ZEISS Loxia2.4/25
絞り値:f/2.4
露出時間:1/60
ISO:250
竹林の中の茶屋にて、風情と趣を楽しみつつ抹茶を一服。前面が静寂の竹林という素敵なシチュエーション。鶯の囀りと共に春を満喫する贅沢な時間です。開放値で、捉えてみました。



カメラ: α7 II
レンズ: ZEISS Loxia2.4/25
絞り値:f/5.6
露出時間:1/60秒
ISO:125
人々の歴史を刻んだ参道のすり減った階段。境内に入る手前では、まだ桜が咲いて、観光客を優しく迎えてくれます。



カメラ: α7 II
レンズ: ZEISS Loxia2.4/25
絞り値:f/5.6
露出時間:1/60秒
ISO:160
露出補整:-0.3
藁や苔の質感や色味、湿度さえも的確に表現してくれます。



カメラ: α7 II
レンズ: ZEISS Loxia2.4/25
絞り値:f/16
露出時間:1/20秒
ISO:1600
四季折々に変化する風景をまるで絵画のように切り取ってくれる円窓。新緑が眩しい外の風景を室内から愛でるなんて海外にはない文化ですね。外国の方が感嘆されていました。



カメラ: α7 II
レンズ: ZEISS Loxia2.4/25
絞り値:f/6.3
露出時間:1/60秒
ISO:640
本日の古都の旅を終え、都内の某駅に途中下車です。17時半すぎましたが、まだ少し明るい。日が延びてきましたね。



カメラ: α7 II
レンズ: ZEISS Loxia2.4/25
絞り値:f/6.3
露出時間:1/8秒
ISO:1600
実質ディストーションのない光学系の「ZEISS Loxia 2.4 25」の本レンズは、直線などの歪みは、考えつくされた光学構成によって適切に補正されています。AFでは困難な柵の向こうにフォーカスして撮影しました。ストレスなくシャッターを切れるのは、実に嬉しい。



カメラ: α7 II
レンズ: ZEISS Loxia2.4/25
絞り値:f/9
露出時間:0.4秒
ISO:1600
焦点を当てた柵の向こう側の壁です。歪みない直線の描写をご覧ください。



カメラ: α7 II
レンズ: ZEISS Loxia2.4/25
絞り値:f/4
露出時間:1/60秒
ISO:1600
日もすっかり暮れて、長い1日を終えて帰宅する人。「ご苦労様でした」と心の中で呟きつつ、背後から1枚撮らせていただきました。歪みないまっすぐな直線が気持ち良い。また、JPG撮って出しの色味は、誇張のない忠実で品格のある色味であると感じます。

この焦点距離のレンズ1本で多様なシーンを撮れる事を体感できた事は、本日の大きな収穫でした。やれやれ、欲しいレンズがまた増えてしまいました。ピントの正確さを求められるシビアな写真家の撮影においても、操作性が良く、高解像の優れたマニュアルレンズ「ZEISS Loxia」が実力を発揮してくれる事でしょう。それぞれの大切な感性を、イメージ通りに画にするには、やはり性能の良いプライムレンズ「ZEISS Loxia 2.4 25」が必須アイテムです。





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