CarlZeiss(カールツァイス)Touitシリーズに待望のマクロプラナー50mmF2.8登場
ZEISSのミラーレス用レンズ、Touitシリーズ、その3本目として、かねてから登場がアナウンスされていましたが、この度、ついに発売となります。
ラインナップは、ソニーEマウントと、フジXマウント。いずれもAPS-Cサイズ用のレンズとしての登場です。
MakroPlanar50mmF2.8、撮影倍率は等倍、そして繰り出しのないインナーフォーカス、ワーキングディスタンスは5cmと、もちろんマクロレンズとしての必要な要素はもちろん、T*コーティングによりフレアやゴーストを低減、各収差を排除する2枚の非球面レンズや異常分散ガラス、絞りも9枚の円形絞りを採用するなど、こだわりのスペックです。ハイエンドなミラーレス一眼と是非組み合わせたい1本です。
今回使用したのはEマウント。APSサイズ用のレンズとなりますが、α7Rと組み合わせ、クロップにて撮影してみました。もともと画素数の大きいα7R、クロップでも十分な画質で、ローパスレスセンサーがより高精細な画を生み出してくれました。
椿

カメラ:SONY α7R
1/2000 F2.8 ISO100
まずは、椿の花を絞り開放でクローズアップ。
さすが開放だとピントが浅いのですが、ピントを合わせた蕊の部分のシャープさはさすが、マクロプラナー。
文字盤

カメラ:SONY α7R
1/2000 F2.8 ISO100
思いっきり寄ってみました。盤面や文字の印刷の凹凸までしっかりと描写してくれました。
等倍撮影が可能で、ワーキングディスタンスも5cmと、被写体にグッと寄る事が可能です。インナーフォーカスですので、レンズの全長も変わりません。
鍵

カメラ:SONY α7R
1/3200 F2.8 ISO100
倉庫の扉の錠前にグッと寄ってみました。年季の入った錆、金属の質感もとてもシャープに。
アウトフォーカスの柔らかなボケも魅力です。
スイーツ

カメラ:SONY α7R
1/100 F5.6 ISO400
お次はテーブルフォト。35mm換算で75mm相当、テーブルの一部を切りとるのにもちょうど良い画角。メインのスイーツ全体にピントが合うように少し絞って。砂糖の粒状感、光沢のあるキャラメルソースの艶やかな質感、程よくぼけた背景のカップなど、とてもよい雰囲気に仕上がりました。
花壇にて

カメラ:SONY α7R
1/1000 F2.8 ISO320
葉の透明感や花びらの質感などもリアルに描写してくれました。
蕾

カメラ:SONY α7R
1/400 F2.8 ISO400
雪を被った椿の蕾。ピントを合わせた雪の結晶の形状はシャープに。近接で開放の為、深度は浅く、蕾先端ではもうアウトフォーカス。EVFのあるミラーレスで、拡大してのピント合わせが有効です。
グラス

街灯

カメラ:SONY α7R
1/800 F2.8 ISO100
近接だけではなく、もちろん中望遠レンズとても活躍。一部を切りとり、背景も大きくぼかし、立体感ある画を得る事が出来ます。
ヘッドライト

カメラ:SONY α7R
1/1250 F5.6 ISO320
こちらは少し絞って。さすが、シャープなマクロレンズ。ボディの質感や、ヘッドライトのディテール等もとてもシャープに描写。
待望のZEISS、マクロレンズ。細身な鏡筒は取り回しも良く、小型軽量で手軽にマクロ撮影を楽しむ事が出来ます。
もちろん、画質も良く、高い解像感、そして美しいボケ味を得る事が出来ました。

レンズの鏡筒はとてもスマート。写真はEマウント用です。Xマウント用には絞り環がつきます。どちらも専用フードが付属します。
本来はAPS-C専用のレンズではありますが、今回はα7RをAPS-Cにクロップして使用してみましたが、フルサイズのαをお持ちの方にも充分楽しんでいただけます。
α7Rのローパスレスセンサーの性能をさらに引き出してくれました。
Xシリーズでも、X-T1など、高精細なEVFをもつ上位モデルが登場します。ますますレンズも充実してきたミラーレス一眼、実用的で高品位なマクロレンズとして是非おすすめの1本です。