条件に一致するレビューはありません。
閉じる
こー君さんの投稿
(2020/6/18)
ビックカメラグループで購入

このCDプレイヤーの目玉は、英国メリディアン社の開発した新しいハイレゾ・フォーマットMQAを使用したMQA・CDをフルデコードで再生できることです。インパルス・レーベル創立60周年記念として発売されたMQA・CDのうちソニー・ロリンズの「アルフィー」(352.8kHz/24bit)を購入して試聴しましたが、ロリンズのテナー・サックスを、艶があって力強く、目の覚めるような音色で再生してくれました。SRCというアップコンバートの機能も要注目で、通常CD(44.1kHz/16bit)をPCM(352.8kHz/32bit)、DSD(5.6MHZ)にアップコンバート処理をしたのちD/A変換を行って再生してくれます。カナダの女性ジャズ・ボーカリスト、ダイアナ・パントンの「イエスタディ・パハップス〜昨日のわたし〜」を、PCM(352.8kHz/32bit)にアップコンバート処理して試聴しましたが、ダイアナの声が一枚ベールを剥がされたような生々しさで、眼前の空間に浮かび上がりました。ベースの低音も飽和せず、引き締まっており、音の動きや音程をしっかりと耳で追うことができます。アップコンバート処理に関しては、本体もしくはリモコンに設けられた「SRC」と刻印のあるボタンを押すだけでPCM、DSD、SRC OFFを切り替えることが出来ます。切り替えることによる効果がわかりやすくなっていますので、作品によって最適のポジションを見つける楽しみがあります。ちなみにSRCをOFFにすると、DSD、PCMに比べて明らかに音の厚みが減り、奥行きも狭くなって、音場が平面的になります。DSD、PCMは好みで切り替えれば良いと思います。また本機は真空管によるバッファ回路を搭載しており、背面のVACUUM TUBEと刻印されたRCA端子とアンプをケーブルで接続することで真空管サウンドを、SOLID STATEと刻印されたRCA端子と接続することでトランジスター・サウンドを出力することが出来ますので、クラシック、ジャズ、ロックなどのジャンルや作品によって切り替え、音の違いを味わう楽しみもあります。電源インレットは勿論3芯の交換式を採用しています。電源コードや、インターコネクト・ケーブルをグレード・アップして本機を育てて行く楽しみもあります。少々高価ではありますが、これまで購入したCDをすべて聞き直したくなるような魅力を持ったCDプレーヤーです。
参考になった:8人