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対談「“新時代”パソコンのススメ〜withコロナ編〜」
コロナ禍は続いていますが世の中はすでにコロナと共存する時代へと入りつつある昨今、PCの需要も大きく変化しています。在宅ワークやオンライン授業が当たり前になり、デジタルデバイスへのニーズもより複雑かつ高度になっているといいます。PCベンダーの日本HP、そして直接ユーザーと接する量販店のビックカメラ、両者から見た最近の傾向とこれからのPC選びについて語ってもらいました。
(画面左)株式会社ビックカメラ 商品部 MDグループ ICTカテゴリ マネージャー 森山 幹生 氏
(画面右)株式会社日本HP コンシューマビジネス本部 本部長 沼田 綾子 氏
―世の中は「ゼロコロナ」から「With コロナ」の時代へと移行しつつありますが、この1年でどのような変化がありましたか?
森山
PCを選ぶ方の多様化が進んでいる印象がありますね。コロナ禍に入った頃は、安くてもいいから早くPCを買わないといけないという風潮が強かったですが、その後、在宅ワークで仕事を続けるうちに、安いPCでは満足いかないことに気づいた方々が、パフォーマンスを求めてハイエンドモデルをご購入されるようになりました。
現在ではさらにビジネスや学業のやり方も変わり、出社やサテライトオフィス、自宅などを行き来するハイブリッドワークや、オンライン授業などが根付いています。これまでの傾向であるハイエンドモデルへのニーズに加え、より様々な場所で快適に仕事ができるように周辺機器にまでこだわりを持ち始めているのが現状だと思います。
沼田 おっしゃる通りだと思います。オンラインでのコミュニケーションも増えましたし、仕事をする場所も様々な中、より快適な環境を求めている結果だと思いますね。生産性をみなさんが追及するようになり、やはりスマートフォンだけでは不便さを感じ、仕事でも勉強でもエンターテインメントでもPCなら楽しめるということに気が付いた方が多いのだと思います。ですから、十分なパフォーマンスを持ったハイエンドモデルを買い、長く使いたいと考えるユーザーもいらっしゃいますし、これまでは家族で1台でしたが、PCも1人1台になりつつあるような感じがしています。

森山 それに加えて現在のような物価高や円安の影響で支出が増えていますから、PCを副業に活かしたいと考える方も増えていますね。今、社会問題になっているように、給料は上がる気配がありませんから、少しでも助けになればという感覚でできる範囲の仕事を増やそうと考えている方も増えていますね。
沼田 その傾向はあると思いますね。会社から支給されたPCは会社の仕事専用、副業では個人所有のPCという感じで使われ方も2極化しているように感じます。ですから、個人所有のPCも単なる遊び道具としてではなく、きちんとしたスペックのものを選びたくなるのでしょうね。
―例えば副業だとどのような仕事を選ぶ方が多いのですか?
森山 私がお客様対応をさせていただいている中では動画編集を仕事としてされるという方が急激に増えている感じがしています。例えば、私たちのECサイトでも以前は写真で説明していたコンテンツが次々と動画化されています。他の業種でもこうした傾向はありますから、その膨大な作業の一部を請け負うことでいくらかの収入を得ているのだと思います。
沼田 動画編集や以前から副業として投資などをやられている方もそうですが、スペック的にもかなりのレベルのものが要求されますから、余計にハイエンドモデルに目が行くのだと思います。そうなるとスマートフォンでは絶対に無理な領域になりますから、PCへのニーズが高まっている要因の一つといえますね。

―新しいライフスタイルが生まれつつあるのですね。多様化やハイエンド化が進んでいる、今の時代にはどのような機能に注目すべきですか?
沼田
大きく二つあると思います。ひとつはコミュニケーション機能ですね。ビジネスではWeb会議が当たり前になっていますし、学生でもオンライン授業が日常化していますよね。そんなときに解像度が低いカメラや音質が悪いスピーカー・マイクを使っていたのでは、こちらの意思が思ったように伝わりませんし、相手からの情報も正しく伝わりにくいです。やはり快適にコミュニケーションをとりたいですから、PCのカメラ、マイク、スピーカーにはこだわってほしいですね。
もうひとつはクリエイティブ機能です。画像や動画編集がストレスなくできるようなハイパフォーマンスのモデルが欲しいですね。例えばエントリーモデルで動画編集をした場合、5分の動画を読み込むにも時間がかかり、編集後のエンコードにはもっと時間がかかります。しかし、ハイエンドプロセッサーや最新のグラフィックスがあれば、その時間は圧倒的に少なくなります。作業時間が短くなれば、それだけトライアンドエラーの回数を多くできますから、必然的にクオリティが上がっていくことが期待できるのです。
森山 お客様から伺った話だと、最近では就活の面接にWeb会議ツールを使う企業も増えているそうです。もちろん、2次面接、3次面接といったところまでだそうですが、人生を左右する大切な場所でコミュニケーションが取れなかったという思いはしてほしくないですから、沼田さんがおっしゃったようにコミュニケーション機能はよく調べてからご購入いただきたいですね。
―HPの製品でいうとどのようなモデルがおすすめですか?
沼田
新製品の「HP Spectre x360 14インチモデル」はとてもおすすめですね。今回のモデルではデザインが大きく変更され、スタイリッシュな中に丸みを含ませたエッジが個性的なテーパードデザインを採用しています。これは家で使うことが多くなったPCのために、インテリアに良く馴染むうえに、ビジネス用途でも使えるように考えられています。
先ほど述べたコミュニケーション機能だとカメラには500万画素のHP GlamCamが搭載されています。これはセルフプロデュース力を高めたカメラで、移動してもレンズが追従するオートフレーミングや顔色をよくするビューティーモードなども搭載しています。デュアルマイクも搭載しており、PCに対する角度を選ばず、よく音声を拾ってくれます。もちろん、これまでも好評だったBang & Olufsenプロデュースのクアッドスピーカーを搭載しているので相手の声も明瞭に聞こえます。
パフォーマンスに関しても第12世代のインテル® Core™ i7-1255Uプロセッサーが選択でき、これによってインテル® Iris® Xe グラフィックスが提供されるので描画性能も向上しています。
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森山
新しい「HP Spectre x360 14インチモデル」はとてもスタイリッシュで所有感の高いとても素晴らしいデザインのモデルですよね。ただし、このモデルに限ったことではありませんが、いろいろと周辺機器をつなげていくにはポート類が不足しがちになってくることもあります。
ポート類を増やすには「ドッグ」と呼ばれるデバイスを繋げばよいので用途にった製品を選んでください。例えば、安定したWeb会議をしたい場合は有線LANポートが欲しいでしょうし、ストレージを追加したい場合はUSBポートも欲しいですよね。また、ノートPCの場合はどうしてもディスプレイが小さいですから、長い時間作業するのであれば、ThunderboltやHDMI、あるいはDisplayポートで大画面の外部ディスプレイを追加するのもおすすめです。
沼田 ディスプレイのお話しですが、「HP Spectre x360 14インチモデル」に搭載されているのは3:2のWUXGA+(1920×1280)のタッチディスプレイです。縦方向に長いのでブラウザなどの情報をより多く表示できるほか、ペン入力が可能なので生産性も上がります。ディスプレイのパネルは360度回転するので、つい立てのように画面だけをこちらに向けることができるので、例えばドッグと併用してキーボードとマウス、それに外部ディスプレイを追加すれば、PC本体とセカンドディスプレイを兼ねることも可能です。様々なスタイルに変更していけるのもこのモデルの特長ですね。
森山 キーボードやマウスもとても重要ですよね。動画編集などをしていると、どうしてもマウス操作が必要になるケースも増えます。ですから、ノートPCユーザーの方でも操作性の高いゲーミングマウスをご購入される方も多いですね。また、キーボードに関しても長時間の入力をする場合はメカニカルタッチのものが欲しいという方もいらっしゃいます。快適さを追求する方には、こういった直接手で触れるデバイスもチェックしていただくとよいですね。
―素晴らしい製品とアドバイスをありがとうございます。これからのPC選びはどのように変わってくるのでしょう?

森山
トレンドはここまでお話ししてきた通りだと思いますが、これからはいかに環境改善に貢献しているのかもポイントだと考えます。前回もお話ししましたが、サステナビリティに取り組んでいる企業は以前はそれがプラス要素になっていましたが、今はさらに進んでいて取り組んでいないとユーザーから選んでもらえないところまでみなさんは意識されています。
欲しいPCがあっても、バックボーンとしてSDGsに貢献していなければ購入しないといったような形で、サステナビリティへの取り組みについて気にしている人は増えていますね。これは若い世代の人ほどその傾向は強いように思います。
沼田
今回の「HP Spectre x360 14インチモデル」はアルミニウムを使っていますが、このモデルから、すべてのアルミパーツを再生素材で作っています。実はPCを製造するうえで、再生素材を使うのはとても難しくて、すべてのパーツに適用することは技術的にもできていません。しかし、HPではオーシャンバウンドプラスチックの採用や、そうなるまえのプラスチックごみを先に回収してリサイクルするといった事業も展開することで、企業全体で徐々に再生素材の比率を高めていき最終的にはすべてのパーツをリサイクル素材で生産できるようにしたいと考えています。
「HP Spectre x360 14インチモデル」はフラッグシップモデルでもあるので、実はこの製品に関しては今ある再生素材を用いた製品開発力と技術力の集大成なのです。「HP Spectre x360 14インチモデル」で成功した部分は今後下位モデルへと引き継がれていきます。いずれは環境負荷を極限まで少なくしたモデルも出てくるでしょうね。
森山 私たちもグループ会社のソフマップを通じて、PCや関連パーツのリサイクルを推進しています。やむを得ず破棄するにしても、セキュリティに問題が無いようにストレージパーツなどはお客様が見ている前で使用不可能にするなど、安心安全なリサイクル運用にも気を使っています。おかげさまで、みなさまに好評をいただいているので今後もこの活動を拡大していきたいですね。

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インテル® Evo™ プラットフォーム搭載機

HP Spectre x360 14
(アッシュブラック)Display : 13.5型
CPU : 第12世代インテル® Core™ i5 プロセッサ―搭載
インテル® Evo™ プラットフォーム
Storage : 512GB SSD
(PCIe NVMe M.2)
Memory : 16GB





