15年ぶり!火星が地球に大接近。

火星は2003年以来、実に15年ぶりの大接近。6月末から8月末まで観測を楽しむことができます。次回は2035年なので、以後17年は大接近を観測することはできません。ビックカメラでは接近する火星の情報や、観測におすすめの天体望遠鏡をご案内します。この機会に、ぜひ宇宙の魅力にふれてみましょう。

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 約15年ぶりに火星が地球に大接近

普段より大きく見えるので、観察する絶好の機会!

地球が太陽の周りを約365日で1周するのに対し、火星は太陽の周りを約687日で1周します。
そのため、地球と火星の接近は780日毎(約2年2ヶ月毎)になります。
また太陽系の惑星は全ていびつな軌道をしているため、いつも同じ距離で接近するわけでもありません。

2018年7月31日は、太陽に近い軌道で接近するため、約15年ぶりに「大接近」となります。赤く大きく輝く火星をぜひ観測してみてください。

火星を見る条件は、なんと言っても「見かけの大きさ」が大きいこと!
火星は最接近の時期以外だと、見かけの大きさが視直径2.5″くらいと非常に小さく、天体望遠鏡を使っても赤い丸い点くらいにしか見えません。

しかし大接近となる7月31日は、見かけの大きさは視直径24.3″となんと通常の9.7倍以上もの大きさで見ることができます。

大接近時はもちろん、前後約1か月の間は、視直径20″以上で観測ができます。今年の夏休みは火星観察には絶好のチャンスと言えるでしょう。
次の大接近は、さらに17年後になってしまいます。ぜひこのチャンスを逃さないようにしてください。

なお、肉眼で見る場合、最接近の頃でも月の視直径の約1/77ととても小さくしか見ることができません。
肉眼だと普段より明るく見える程度にしかわかりませんので、天体望遠鏡での観察をおすすめします。

 2018年の火星の動き

惑星は、太陽の周りを公転しているため星座の中で位置を変えていきます。

2018年の火星は明るさを増しながら、てんびん座からさそり座を通り、へびつかい座、いて座、やぎ座へ順行(※1)して行き、6月28日やぎ座で留(※2)となります。
その後、逆行(※3)となり、7月31日の大接近時にはやぎ座の中で火星を観測できるでしょう。
見かけの大きさですが、1月頃は視直径4.8″位で明るさは1.5等とまだ暗かったのですが、大接近時(7月31日)には視直径24.3″、明るさ-2.8等となります。
1月頃と比較して見かけの大きさは約5倍、明るさも約39倍となります。

(※1)惑星が他の惑星と同じ西から東へ運動している状態
(※2)順行から逆行へ入れ替わる瞬間
(※3)惑星が他の惑星と逆の方向東から西へ動いている状態

 火星はどこに見える?

7月31日の大接近時、火星はやぎ座あたりに見ることができます。

東京の場合、東の空に昇る18時51分頃から、翌朝の4時18分に沈むまでのほぼ一晩中観測をすることができるでしょう。
上の図は7月31日21時頃の各星座の配置です。南東の低い空にあるのがわかります。
この時の木星の明るさは-2.2等で、火星は-2.8等の明るさで見ることができます。

この時刻では、月がまだ昇ってきていないので、夜空の中で一番輝いている星が火星ということになります。

 望遠鏡を使って火星を見る

口径の大きな望遠鏡(80mm以上が目安)であれば火星の模様まで確認ができます。

望遠鏡を使って観測してみると、火星の表面には色の薄い部分と濃い部分があるのがわかります。
これは岩石の成分の違いや地形の違いからそのように見えます。その中でも一番大きく黒っぽく見えるのが大シルチスです。

その他にも、北極と南極には「極冠」と呼ばれる白い部分があります。
また火星は約24時間40分で自転しているため、観測する日時によって見える模様が異なります。その変化の様子を楽しむのも良いでしょう。

 火星観察におすすめの天体望遠鏡

※天体望遠鏡の仕組みや選び方についてはこちら「おすすめ天体望遠鏡で憧れの天体観測を始めよう!」

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写真撮影用アクセサリー

拡大撮影カメラアダプターと、各カメラに対応したTリングを併せて使用してください

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星景写真撮影用 星空雲台

星は日周運動により動いているため、長時間露光の際は星が線を描いた軌跡になってしまいます。点像で写すには星空雲台(ポータブル赤道儀)が必要となります。

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