フルサイズソニーEマウントに完全対応したシグマの「カミソリマクロ」SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO。
ソニーEマウント機にはマウントコンバーターMC-11経由でキヤノン用などが使用可能ですが、専用設計になったことでAF-Cモードの追従性能に対応しました。シグマArtラインには珍しいスリムな形状と程よい重量は、ソニーフルサイズミラーレスに装着した際のバランスも良好。ミラーレス専用「カミソリマクロ」の剃り味をご覧ください。

日没時間が迫りライトを点灯した車やバイクが行き交う路面を歩道橋の上から撮影しました。路面まで少し距離がありましたが70mmf2.8のマクロレンズは光量の少ない条件でも申し分ない切れのある描写力、路面の質感をきっちり捉えました。
絞り値:f/5.6
露出時間:1/15秒
ISO:160

日没まもない夜空になり切れない群青色の空の下、照明に浮かび上がるJR上野駅を浅草口の正面から撮影しました。70mmの焦点距離で捉える被写体は肉眼での見え方に近く、創業当時の形を新しい令和時代に伝承する上野駅を臨場感あふれる姿で撮影できました。
絞り値:f/3.5
露出時間:1/80秒
ISO:1250

さわやかな天気に誘われてカメラを持って東京競馬場に出かけてみました。緑が多い東京競馬場内には絵になる写真スポットがたくさん。正門を抜け左に曲がると様々なバラが咲き誇る「レッドローズガーデン」があります。レリーフに近寄って撮影してみると金属の質感がくっきりと写し出されました。マクロレンズの魅力は被写体に近づいて撮影するとシャープな描写力で、肉眼ではわかりにくい情報を映し出すことではないでしょうか。
絞り値:f/2.8
露出時間:1/1000秒
ISO:160

マクロレンズだからといって、近接だけが得意技ではありません。近寄らなくてもシャープなレンズの力は少しも落ちることはありません。発色も自然で心地よさを感じます。
絞り値:f/6.3
露出時間:1/200秒
ISO:160

ローズガーデン内には2007年の日本ダービーを牝馬として64年ぶりに優勝したウォッカの功績を称えて建立された銅像があります。今年4月1日に亡くなった同馬を偲んで像の足元にはたくさんの花が供えられていました。絞り開放f2.8で撮影すると柔らかくボケる新緑を背景にマクロレンズの鋭い切れ味で稀代の名馬の銅像が美しく浮かび上がります。
絞り値:f/2.8
露出時間:1/2500秒
ISO:160

ローズガーデンを離れパドックに向かうと、トキノミノル像と出会いました。10戦10勝で日本ービーを勝利した直後急逝した名馬です。携帯電話が普及する前はこの銅像が待ち合わせ場所の定番だったそうです。
絞り値:f/6.3
露出時間:1/160秒
ISO:160

NHKマイルカップの優勝馬のお披露目シーンを撮影してみました。解放気味に絞りを開けて手前の芝生をぼかし優勝馬にピンポイントでピントを合わせると、柔らくボケる前後の背景の中にキリリとしまったピントの合った勝ち馬が浮かび上がり立体感あふれる写真となりました。マクロレンズは近接のみならず遠景にもシャープな描写力が武器となります。
絞り値:f/3.2
露出時間:1/2500秒
ISO:160
5月から6月は一季咲きや四季咲きのバラなど多種多様なバラが咲き誇る旬の時期です。ピントを合わせる位置、構図によってさまざまな表情が楽しめます。
絞り値:f/5.6
露出時間:1/80秒
ISO:250
絞り値:f/2.8
露出時間:1/2000秒
ISO:160
絞り値:f/8
露出時間:1/80秒
ISO:200
絞り値:f/2.8
露出時間:1/250秒
ISO:160
絞り値:f/7.1
露出時間:1/100秒
ISO:160

このマクロレンズは「カミソリマクロ」と称されるようにピントが合っている場所はシャープです。だが作例を撮影して感じたことは70mmの焦点距離を生かしたボケ味がとても柔らかいこと。合焦したシャープなポイントを優しく包み込む描写もできます。使い手の撮り方によって様々な表情を見せてくれるレンズではないでしょうか。
絞り値:f/5.6
露出時間:1/80秒
ISO:250
異名に違わず素晴らしい描写力でした。撮影距離を問わずシャープな描写を保てるのは素晴らしいと思います。特に近接撮影では、被写体のラインに合わせてピントを合わせるとキリリと際立ちます。
また、AFは迷いも少なく軽快に撮影が可能。焦点距離70mmが短過ぎず、長過ぎずといった絶妙なところでで使い勝手は良好でした。
Eマウント用も「カミソリマクロ」は切れ味は抜群です!