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SIGMA 40mm F1.4 DG HSM | Art

光学性能最優先の設計で、画面全域で均一かつ高性能な35mmフルサイズ対応「シグマArtライン」。静止画ばかりでなくCMや映画などで使用するシネレンズとしても国内外のプロフェッショナルユーザーから高く評価されていましたが、今秋(2018年11月22日)発売された「SIGMA 40mm F1.4 DG HSM | Art」は、シグマが映像制作に要求される画角と性能を前提として開発をスタートさせた初めてのシネレンズとなります。これは、ハイエンド・シネレンズとして、8K以上に対応する解像感と美しいボケ味を両立した究極の大口径標準レンズですが、その優れた性能は、写真用レンズとしても大いに活用できると期待されています。
※対応マウントは、シグマ用、ニコン用、キヤノン用、ソニー Eマウント用となります。

今回は、この「SIGMA 40mm F1.4 DG HSM | Art」の画角と性能を楽しむためのロケーションとして、神社や公園、山里などを訪ねてまいりました。それでは、作例をご覧ください。



カメラ: EOS 5D Mark III
絞り値:f/1.4
露出時間:1/1250秒
ISO:200
山の頂上では既に紅葉の見頃は終えていて、ここ中腹でやっと鮮やかな紅葉を発見しました。太陽に透けた綺麗な葉に焦点を当てつつ、周りの環境をさりげなく取り込みました。動画においては、風に揺れて光がキラキラと葉の隙間から差し込む時間描写が加わりますが、フレアなどが起きにくいレンズですので描写力を生かした映像を作ることが可能です。



カメラ: EOS 5D Mark III
絞り値:f/1.4
露出時間:1/1600秒
ISO:200
40mmという比較的広い範囲を切り取ることができる画角でありながら、アウトフォーカス部の自然で柔らかなボケ味が美しいです。ボケ味を生かした情感などの雰囲気作りが得意なレンズでもあります。



カメラ: EOS 5D Mark III
絞り値:f/1.4
露出時間:1/1250秒
ISO:200
こちらもレンズの美しいボケ味を生かした開放値f1.4で撮影しています。やはり階調の綺麗なボケ味で情景を捉えてくれます。等倍でよくみれば、薄いピント面における素晴らしい解像力が見えてきますが、広い画角では思わぬ他のピント面を拾うため、画面全体の中でバランスを考えながら、画作りをしていかなければなりません。真摯に、明確なイメージと相応しい力量を持って向き合う必要のある最上級レンズだと思います。イメージの狙いを外さぬよう、自らをパワーアップして、唯一無二の表現力を手に入れたいと思わせてくれます。



カメラ: EOS 5D Mark III
絞り値:f/1.4
露出時間:1/1250秒
ISO:200
どこにピントを置くか、ピント面の幅(絞り)をどう選択するかにより、画の主張は大きく変わり、表現に多くの選択肢が与えられます。イメージを意図的にコントロールできる開放値f1.4の高性能レンズ…1視点からいくつもの物語が生まれます。



カメラ: EOS 5D Mark III
絞り値:f/1.4
露出時間:1/1000秒
ISO:100
最短撮影距離40cmからの撮影です。8K以上に対応する解像感と美しいボケ味。まさに究極の大口径レンズですね。絞り解放からのシャープな描写とアウトフォーカス部のボケ描写とのコントラストによりテーマ性をより際立たせてくれます。



カメラ: EOS 5D Mark III
絞り値:f/1.4
露出時間:1/800秒
ISO:100
やはり滑らかな前後のボケ味が素晴らしいですね。ところで、色によってピントの位置が異なるために、像がボヤけて見えてしまう軸上色収差ですが、一般的に絞れば解決しますが、「SIGMA 40mm F1.4 DG HSM Art」においては、開放値f1.4においてさえも問題はありませんでした。また、絞っても解決できない色が滲んで見える倍率色収差ですが、こちらも問題のない美しい画像です。FLDガラス3枚、SLDガラス3枚を効果的に配置することにより、軸上色収差と倍率色収差を極限まで補正しているようです。
※キヤノン用については、カメラに搭載されるカメラ内収差補正機能「レンズ光学補正」(「周辺光量補正」、「色収差補正」、「歪曲収差補正」) にも対応しており、レンズの光学特性に合わせた補正が、さらなる画質向上を可能にします。(対応機種あり)



カメラ: EOS 5D Mark III
絞り値:f/4
露出時間:1/125秒
ISO:200
長い階段を登ってようやく辿り着いての参拝です。山の中腹にある神社ですので、ご高齢の方や小さなお子さんには中々大変ですが、参拝者は絶え間なく訪れます。



カメラ: EOS 5D Mark III
絞り値:f/1.4
露出時間:1/2000秒
ISO:200
七五三の撮影で訪れた他の姉弟についてきた小さな男の子。祖父母と一緒に別行動となったようです。後ろ姿のあどけなさが堪らなく可愛いらしくて、1カット撮らせていただきました。



カメラ: EOS 5D Mark III
絞り値:f/1.4
露出時間:1/125秒
ISO:100
シグマのF1.4でなければ背景はこんなに綺麗にボケない事でしょう。
40mm画角の中で幼い少年を小さく捉えましたが、少年の前後の淡いボケ味により少年だけがフワリと浮き上がり、主と従をはっきりさせてしています。また、男の子のキリッとした表情を素早いAFで上手く捉えることができました。



カメラ: EOS 5D Mark III
絞り値:f/1.4
露出時間:1/640秒
ISO:100
全国的に公園の銀杏並木も見頃を迎えてきましたが、私も早速「SIGMA 40mm F1.4 DG HSM Art」を携えて、色づき始めた近隣の公園へと繰り出しました。色の綺麗な被写体を探しつつ撮影を始めると、母親と一緒にベンチで寛いでいた女の子が、撮影に関心を示してくれて、可愛いポージングをしてくれました。何よりも女の子の笑顔が一番なのですが、ほかでもない「SIGMA 40mm F1.4 DG HSM Art」で捉えると、日常の何気ないシーンも容易に素敵な絵にしてくれるようなのです。



カメラ: EOS 5D Mark III
絞り値:f/1.4
露出時間:1/400秒
ISO:100
カフェの室内は、明るいようでいて実際のところ結構暗いものです。外から射し込む一筋の太陽光とダウンライトの灯が、室内に強いコントラストを生じさせていますが、描写はもちろん良好です。開放値で、直接、ダウンライトにレンズを向けましたが、フレアはほとんど生じておらず、歪曲も見られず描写もよくされていることから、建築写真や灯等のインテリアの分野でも完璧な仕事をしてくれそうです。それにしても、開放値F1.4からシャープな描写力を見せつけてくれます。



カメラ: EOS 5D Mark III
絞り値:f/1.4
露出時間:1/3200秒
ISO:200
樹々の間から射し込む強い入射光ですが、「SIGMA Artライン」は、フレア、ゴーストに対して影響を受けにくい設計を行っており、さらにスーパーマルチレイヤーコートの採用により、ご覧のような逆光時の撮影においてもコントラストの高い描写を可能としています。



カメラ: EOS 5D Mark III
絞り値:f/5.6
露出時間:1/25秒
ISO:400
日暮れて。少し絞っての撮影です。隅々まで立体的で豊かな描写がなされています。最小絞りはF16。シーンと感性に合わせて自由な表現が可能です。



カメラ: EOS 5D Mark III
絞り値:f/1.4
露出時間:1/30秒
ISO:1000
日本の道百選に選ばれたつくば道の神郡(かんごおり)付近。蔵や古民家に挟まれた細道が奥の筑波山へと続き、古き良き時代の郷愁を誘います。車の辺りに焦点を合わせていますが、このような暗さにおいても、超音波モーターHSMの高速AFがしっかりと機能してくれました。



「SIGMA 40mm F1.4 DG HSM Art」は、各所にシーリングを施した防塵防滴性の高い構造で、長期使用に耐えうる高い精度と堅牢性を持っているプロ仕様の高性能レンズです。一般的な40mmに比べれば大きいけれど、フルサイズ一眼レフカメラとのバランスはよく、他の機材も持ち歩くにしても、私はそんなに負担にはならないだろうと感じました。クオリティに拘るプロフェッショナルの仕事に相応しいレンズだと思います。


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