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SIGMA 交換レンズ 24-70mm F2.8 DG HSM Art

2009年に発売された「24-70mm F2.8 IF EX DG HSM」の後継モデル「SIGMA 24-70mm F2.8 DG OS HSM | Art 」は、久々にSIGMAから登場した大口径標準ズームレンズ。困難だと言われた非球面レンズの加工をはじめ、SIGMAの高度な製造技術により、高い解像力やボケ味の美しい格調高い画質を実現しました。また、補正効果の高い手ブレ補正OS(Optical Stabilizer)機構を搭載。他、耐久性、防塵および防滴設計マウントなどの機能を備え、様々なシーンで活躍するハイレベルな撮影者の要求に高いパフォーマンスで応えます。まだ春の兆しが遠い東京近郊の街で、美しい画を追求し続けるSIGMAのArtラインに追加された新モデルを携え、テストシューティングを行いました。色彩を失い寒々としたモノトーンの季節の中で、どんな画を作ってくれるのでしょうか。ではご覧ください。


sigma2470f28_01
カメラ: Nikon Df
絞り値:f/2.8
ISO:100
露出時間:1/2000 秒
テラス席のテーブルに射し込む日差しが、微かな体温ほどの温もりを木製の材質に伝えています。温度のような形のないものを伝えたい時、絞り開放値で伝えたいことを選択します。開放値の焦点領域が際立つことで、質感に乗せている温度までもが伝えられる気がします。


sigma2470f28_02a
カメラ: Nikon Df
絞り値:f/3.2
ISO:400
露出時間:1/3200 秒
お昼時ですが、冬のテラスでランチをとられる方は少ないようです。樹々や椅子、テーブルの影は長く伸びて広いテラスの床を大胆に占拠して、殺風景なテラスを賑わします。開放値から一段絞っての撮影ですが十二分な描写力です。奥が程よくボケてくれることで、スケール感を表現してくれました。


sigma2470f28_03
絞り値:f/2.8
ISO:100
露出時間:1/2000 秒
こちらは、開放値2.8での撮影です。焦点領域である階段の質感や描写は素晴らしく、解像力も申し分ありません。


sigma2470f28_04
絞り値:f/2.8
露出時間:1/1000 秒
ISO:400
枯れた植栽はギッシリと密集しており、枯葉がパラパラと舞い落ちています。硬い蕾がたくさん芽吹いていて、枯葉との対比にとても惹きつけられたのですが、これをシンプルに画にするのは至難の技です。開放値2.8で、このゴチャゴチャした画が整理されるものではないと疑いつつ撮った1カットでした。正直、これだけ美しく自然なボケ味を作ってくれるとは思いませんでした。画面がボケ味により整理されたことで、目線が上手くテーマに誘導されます。また、モノトーンの世界だと思って覗いたファインダーでしたが、豊かな階調に程よく色味を乗せてくれて、期待以上の画力を与えてくれました。


sigma2470f28_05
絞り値:f/2.8
露出時間:1/1000 秒
ISO:400
ほぼ終わりに近い椿の花。頑張って咲き続けようと留まる姿が愛おしい。畏敬の念を抱いて背後からそっと撮影しました。色収差が抑えられた、うっとりとする描写とボケ味です。


sigma2470f28_06
絞り値:f/4.5
露出時間:1/500 秒
ISO:100
冬の影は、時に予期しない面白い画面構成を作ってくれます。街撮りは、だから面白い。


sigma2470f28_07
絞り値:f/2.8
露出時間:1/500 秒
ISO:800
研究機関の展示室では、研究成果を惜しみなく展示しているので、海外からわざわざ訪ねて来られるアジア系の若者が多いようです。「撮影はご自由に」との看板に、つくづく日本はおおらかで開かれた良い国だなあと思います。ということで、遠慮なく存在感あるこの大きなレンズで、何カットか撮らせていただきました。


sigma2470f28_08
絞り値:f/2.8
露出時間:1/30 秒
ISO:200
手振れ補正が搭載されているため、室内での撮影もISO感度を上げずに撮ることができました。ピントが入った領域の解像力と描写は素晴らしいです。また、綺麗なボケ味で空間の厚みがいい感じに表現されました。


sigma2470f28_09
絞り値:f/2.8
露出時間:1/125 秒
ISO:200
これも開放値での撮影。先ず、驚かされたのは、これがズームレンズであるにも関わらず、まるで単焦点レンズのような美しいボケ味が表現されていることです。鮮明な狭いピント領域から周囲へと次第にシャープさは失われますが、その際の階調は豊かに維持され、ボケ味は強く出ているけれど、周辺の物の形態は失われることなく描写されています。


sigma2470f28_10a
絞り値:f/4
露出時間:1/125 秒
ISO:800
正しい質感・色・階調などが格調高く描写されています。


sigma2470f28_11
カメラ: Nikon Df
絞り値:f/7.1
露出時間:1/250 秒
ISO:200
焦点距離70mmで撮影した構造物。F値7.1と絞って撮影しました。ピント領域から画面の隅々までのシャープな描写力は素晴らしいの一言です。画面周辺まで高い画質を実現しています。
  

sigma2470f28_12
絞り値:f/2.8
露出時間:1/60 秒
ISO:800
日暮れどきのカフェにて一息。ついつい、カメラバッグからレンズを取り出し、しげしげとその品格ある美しい形態を眺めては見入ってしまう。少々重量があるけれど、存在感のある美しいレンズであり、実にスマートでカッコイイと感じます。通り過ぎてゆく通行人の姿を目の端で捉えたので、店内からの目線で、街の1シーンとしてガラス越しにシャッターを切りました。反応の良いAFに加え、即座に最適なフレームを選択できるのは有難い限りです。風景や静物などの作品作りに、また、ポートレート、ブライダルなどのフットワークを必要とされるプロフェッショナルの方々の頼もしいパートナーになるのではないでしょうか。


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