SIGMA 交換レンズ 16mm F1.4 DC DN Contemporary
大口径広角レンズ「SIGMA 16mm F1.4 DC DN」は、マイクロフォーサーズにおいて32mm相当(ソニーEマウント用では、24mm相当) の広角レンズ。短いフランジバック距離を持つマイクロフォーサーズのカメラのデジタルシステムで最適な性能を発揮するように設計されています。手頃感のある価格にもかかわらず、光学的に画質向上を追求する高級仕様レンズ「Artライン」にも劣らぬ画質、レンズ耐久性、動画撮影時のAF対応や快適な操作性など、驚くほどコストパフォーマンスの良いレンズとなっています。今回は、爽やかな晴天に恵まれて、公園周辺やカフェ周りをブラブラ楽しみながらの撮影。軽量小型だからこそのメリットですが、構える事なく、気の向くままに撮影してまいりました。

カメラ:
OM-D E-M5 Mark II
絞り値:f/7.1
ISO:100
露出時間:1/250秒
この地域の広くゆったりとした歩道は、車道より一段高くなっており自転車専用道路も確保されていて、サイクリングにはもってこいの並木道です。今日はまさに晴天のサイクリング日和。ミラーレスを首からさげ、気分良く内側の専用道路を走ります。ついでに1シーン、冬の並木を切り取りました。絞り値7.1と絞っての撮影。ビシッと隅々まで高い解像度が得られ、申し分ない描写力を感じる1枚です。

カメラ:
OM-D E-M5 Mark II
絞り値:f/1.4
ISO:100
露出時間:1/5000秒
露出補正:+0.5
車道側では、道路を一部閉鎖して銀杏の選定作業を行なっています。作業員の方が車誘導のために左右に大きく振る黄色の旗が、冬の青空に眩しく映えます。作業中の方を、邪魔にならぬようF1.4という開放値で、周囲の情景とともに少し背後から撮影させていただきました。ピント領域は、実にシャープにディテールが描写され、背景は程よいボケ具合となり、人物描写を引き立てます。冬の冴え渡った空気感のようなものが表現されたように思います。また、背景の建物の直線ラインに歪みは見られません。好みもあるかもしれませんが、SIGMAの色は、忠実でありながらも華やかさがあり、作品として引き上げてくれる力を感じます。

絞り値:f/1.4
露出時間:1/2000秒
ISO:100
露出補正:+0.3
手前に垂れるアイビーの中程の葉に焦点を合わせています。開放値1.4での撮影。色調や明暗のトーンが同じで、ボケ味の認識をしにくい被写体ですが、アイビーの葉をよく見ると、焦点領域から前後に形が次第に失われながらも、柔らかな色調へと変化してゆくのが見てとれます。この時のボケ味が綺麗に表現される事で、空間に厚みや深みが生まれ、面白みが生まれるのでしょう。

絞り値:f/1.4
露出時間:1/60秒
ISO:100
公園から表通りへと抜ける小径を少し進むと、洒落たカフェや店舗が並ぶエリアが現れ、時には、気分を高揚させてくれるような楽しい刺激や出会いを与えてくれます。さて、この美しく洗練された流線型のボディを持つ彼女を手に入れるのは、どんな方なのでしょうか。ちょっと羨ましくもあります。AF・開放値での1ショットです。

絞り値:f/1.4
露出時間:1/640秒
ISO:100
露出補正:+0.3
手前の黄色の椅子の縁部分のペイントが剥げ落ち、その材質感が面白く感じて撮った1枚です。F値をもう少しだけ大きくすると、椅子の中程までのディテールを手前から緩やかに表現できます。「SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary」は、F値が1.4という非常に明るいレンズであることから、撮影者の意図で、自在に画像イメージに合った焦点距離を選択し、被写界深度をコントロールする事が可能です。気に入った画作りを、心ゆくまで追求してみてください。

絞り値:f/1.4
露出時間:1/40秒
ISO:100
洒落たディスプレイが目を引く紳士服店のショーウィンドウ。センス良くスーツを纏ったマネキンが、落ち着いた紳士服店の高級感を漂わせています。特に惹かれた周囲の雰囲気を取り込み、開放値で撮影しました。ボケ味は階調を失う事なく、しっとりと美しく表現され、焦点を合わせた紳士服の素材感を引き立てています。

絞り値:f/5.6
露出時間:1/25秒
ISO:100
露出補正:-0.05
見上げると、建物の構造的な骨太のコントラストが力強く目に入ってきました。階段下には、カフェテーブルと椅子の繊細な空間が、こちら側からうっすらと透けて見えます。そのガラス上には天上の青空が切り取られたように映し出され、異なる空間が見え隠れする現象が面白いと感じてシャッターを切りました。F値5.6で余すところなく中央から周辺の隅々までシャープに描写されています。開放値からも十二分の解像力で、今後の創作意欲を刺激してくれる1本になりそうです。