パナソニック LUMIX DMC-TX1
パナソニックより、コンパクトサイズながら大きめなセンサーを搭載したコンパクトデジタルカメラ『LUMIX DMC-TX1』が発売されました。このカメラの特徴はなんといっても、@小型ボディに10倍ズームレンズ搭載、A1型センサー搭載(普通のコンパクトデジカメは1/2.3型)なのでボケ味を活かした作品作りがしやすい、B決定的瞬間を捉える「4K PHOTO」、この3点です。個人的には、コンパクトデジカメに求められる要素がすべて詰め込まれていると思います。今回、実機を手にする機会がございましたので、うきうきしながら試し撮りに行ってきました。

暗がりの中でノスタルジックに灯っている電燈を。流石に大きめのセンサーを積んでいるだけあって、一見してノイズが見受けられません。更に、色のつぶれも無く、本機の描写力の高さが伺えます。
- カメラ:Panasonic DMC-TX1
- 絞り値:f/3.9
- 露出時間:1/160秒
- ISO:125
- 露出補正:-0.7

ワインボトルやその上に貼られているラベルの質感が伝わってきそうなくらい、リアリティがあります。また、センサーサイズも程々に大きいので、従来のコンデジよりもボケを作りやすいです。前ボケ、後ボケ共に自然な感じで仕上がっています。フォーカスセレクトも生きるシーンです。
- カメラ:Panasonic DMC-TX1
- 絞り値:f/2.8
- 露出時間:1/200秒
- ISO:125
- 露出補正:-0.7

少し絞って、全体的にシャープな写りにしました。拡大してみると、壁の木目だけでなく、ござの‘節’まで確認出来ます。また、明部と暗部のコントラストも美しいです。解像力、階調共に見事です。
- カメラ:Panasonic DMC-TX1
- 絞り値:f/5
- 露出時間:1/100秒
- ISO:125
- 露出補正:-1

電車が視界に入った瞬間にサッと構えて撮りました。この即応性も、本機の魅力の一つですね。
- カメラ:Panasonic DMC-TX1
- 絞り値:f/5.4
- 露出時間:1/125秒
- ISO:125
- 露出補正:-1

ビラの剥がし痕やナットに溜まった埃まで、精緻に描写。しかも若干暗めのシチュエーションでの撮影でこのレベルですから、色んな場面でも心強いです。
- カメラ:Panasonic DMC-TX1
- 絞り値:f/5
- 露出時間:1/10秒
- ISO:800
- 露出補正:-0.7

テレ側にて。小型ボディながら250mm相当をカバー。十分な望遠・圧縮効果を得ることが出来ます。
- カメラ:Panasonic DMC-TX1
- 絞り値:f/5.9
- 露出時間:1/500秒
- ISO:400
- 露出補正:-0.7

ワイド側の広角25mm相当を活かして。街路樹のシルエット、空の青さや駅のレンガ色がより際立ちます。
- カメラ:Panasonic DMC-TX1
- 絞り値:f/6.3
- 露出時間:1/800秒
- ISO:400
- 露出補正:-0.7

迫りくる車両を「4K PHOTO」で撮りました。秒間30コマの高速連写が、最長15分まで可能です。列車がトンネルを抜け、日が当たった瞬間をチョイス。今までは撮り逃していた思いがけない瞬間も、これで確認ができます。
- カメラ:Panasonic DMC-TX1
- 絞り値:f/5.9
- 露出時間:1/400秒
- ISO:400
- 露出補正:-0.7
いつでも持ち運べる高性能機
単純に画質だけではなく、4K動画や多彩な写真表現機能を搭載した本機は、撮りたい時に写真を撮る為の道具という意味ではかなり洗練された仕上がりであると感じました。その真価を発揮するのは、やはり日常生活の中でふいに出会う‘あっ’という瞬間でしょう。あらゆるシーンで活躍してくれるDMC-TX1、あなたの普段使いのカバンの中に常備してみてはいかがでしょうか。