オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
M.ZUIKODIGITAL、PROシリーズレンズに魚眼レンズが登場しました。35mm換算16mm相当の対角線魚眼ながらなんと開放はF1.8と、非常に明るく、魚眼ならではの画角を活かしつつ、背景を大きくぼかすといった表現も可能に。そして、星景や水中写真などでも、明るいF値を活かして活躍してくれそうな1本、今回は街のスナップ、そして星空撮影に投入してみました。
M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO実写
▽青空と客船

1/1600 F5.6 ISO200
青空と雲がいい感じでしたので、空を大きく入れて。魚眼レンズならではの水平線の歪曲を楽しみつつ。被写界深度の深い魚眼、まずはF5.6まで絞ってみましたが、客船の窓などとてもシャープに。
▽赤いランプシェード

1/80 F1.8 ISO200
魚眼レンズながら、驚きのF1.8を実現する本レンズ、しかも被写体にレンズ先端から2.5cmも寄れる!ということで、メインの被写体に近づきつつ、大きく背景を入れて撮影が可能、そしてさらに背景を大きくぼかすという表現をすることが出来ます。
▽テーブルフォト

同じく、被写体にぐんと寄って。造花の繊維のディテールも質感良く、背景の窓からの光と室内の輝度差は大いのですが、背景をぼかしたことにより、ハイライト部の雰囲気もいい感じ。大きく背景をいれつつ、周囲の溶けるようなぼけ味でメインの被写体を引き立てます。
▽夕暮れの大沼

明るい魚眼レンズということで、是非星空の撮影に使ってみたいと思いました。暗くなる前、ロケハン。手持ちでの撮影ですが、5軸手振れ補正の効果もあり、ぶれずに撮影できました。少し絞っていますが、周囲の木々のシルエットも流れることなくしっかりと描写。
▽北斗七星と流星

1/60 F2 ISO800
いよいよ暗くなってきました。駒ケ岳と大沼、前景に木々をいれつつ、魚眼の広い画角を活かして星空を大きくフレーミング。ちょうど北斗七星付近に流星が流れてくれました。周辺の星もコマフレアなどもほとんどなく、ワイドな画角を活かして撮影することが出来ました。
▽駒ケ岳と日周運動

カメラ:OM-D E-M1
ライブコンポジットにて撮影 F1.8 ISO800
魚眼レンズで新しい表現を
F1.8の魚眼レンズということで、面白い表現ができました。また、星空の撮影でもやはり活躍してくれそうです。次回是非、天の川を撮影してみたいと思います。少々高価なレンズではありますが、用途によっては唯一無二な存在で、手放せなくなりそうです。もちろん外装もしっかりとした仕上がり、MF時のトルク感なども良好で、防滴防塵など、安心感ある仕上がり。前玉は魚眼レンズということで、出っ張っていますので、その点では使用時に取扱いには注意したいところです。ますますラインナップが充実したM.ZUIKODIGITAL群、ボディもライブコンポジットや、LvブーストUなど、本レンズが活躍するジャンルでのより表現、使いやすい機能も充実。システムカメラとしての完成度がより高まります。