ニコン NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
「NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR」は、広角側での風景撮影から望遠側での被写体を際立たせたスナップまで、多様なシーンを1本でカバーする約7.8倍の高倍率ズームレンズです。Z 50との組み合わせで、どこへでも持ち出せる携行性の高さが魅力。また、5.0段の高い手ブレ補正効果により望遠時や暗いシーンなど、手ブレが発生しやすい状況でも安心して撮影できます。
※撮影2021年

フルサイズ換算で27mmから210mmのズーム域をカバーして、汎用性が高く使い勝手に優れた高倍率ズームレンズ。広角端がフルサイズ換算で27mmですが、散策、旅行、観光などで重宝します。
作例を撮影中、通りかかった野球場でバックネットの隙間からホームベースをのぞくように構図をまとめてみました。手前の被写体に接近してインパクトを強めつつ、奥行きの雰囲気を写し込む広い画角を生かした本格的な構図もお手の物です。
作例を撮影中、通りかかった野球場でバックネットの隙間からホームベースをのぞくように構図をまとめてみました。手前の被写体に接近してインパクトを強めつつ、奥行きの雰囲気を写し込む広い画角を生かした本格的な構図もお手の物です。

広角から中望遠までを1本にまとめ上げた小型で軽量な汎用性の高い高倍率ズームを携行する恩恵は計り知れません。同じく軽量なボディのZ50と組み合わせると更に威力を発揮します。撮影中、カメラを携帯している感覚を忘れてしまうほどでした。
代官町通りに面した公園から千鳥ケ淵方面を眺めた光景に魅せられて、写真に収めようとさっとカメラを構えられる軽快さに心地よさを感じました。
代官町通りに面した公園から千鳥ケ淵方面を眺めた光景に魅せられて、写真に収めようとさっとカメラを構えられる軽快さに心地よさを感じました。

広角から望遠まで幅の広い画角を手軽に楽しめるので、構図を決める自由度が高まるのも魅力です。ああでもないこうでもない、と頭を悩ませつつズーム域を前後に動かしながら構図を決めるのも楽しいものです。このカットは広角域18mmで構図を決めました。

コンパクトなレンズサイズですが、フルサイズ換算で210mmになる望遠端140mmは被写体を引き寄せて迫力ある写真が狙えます。軽量コンパクトであっても望遠域での解像力、シャープネスは申し分ない高性能を有しています。

210mmの圧縮効果を生かしたスナップショットです。美しく発色した黄葉の一枚一枚が優れた解像力によってクッキリ写し出されています。発色も自然で焦点距離を問わず、バランスの取れた性能を発揮する実力が画面から伝わってきます。軽量コンパクトな高倍率ズームレンズは過小評価されがちな面もありますが、レギュラーレンズとして大活躍できる実力を持っています。

フルサイズ換算約50mmの画角での撮影。絞り開放からでも四隅まで優れた解像力が行き渡り、画面全体をシャープでクリアに描写しています。

停車しているタクシーのフロントガラスに映えるイチョウの黄葉を絵的にまとめてみようと、運転手さんに許可を頂いてから広角端でまとめてみました。スナップショットでの27mm(フルサイズ換算)の画角はパースの強弱がちょうどよく、バランスよく構図がまとまるので、使い勝手の良さを感じます。

こちらは120mm(フルサイズ換算180mm)での撮影。都会の黄葉だけに焦点を絞って、ズーム倍率を変えていろいろな撮り方を探し出すのも面白いです。

18mmでわずかに樽型の歪みがあるというレビューもネットで見かけましたが、実際にはこの画像のようにはっきりわかる歪みはわかりません。歪曲収差はカメラ内補正できれいに整えられているので、実用ではまったく問題ありません。

F10まで絞り込んではいますが、中望遠域の解像力も素晴らしく、中を浮く風船のディテールをシャープに描写しています。ズーム域全域を通して優れた解像力を発揮します。
ステッピングモーター駆動は静か、オートフォーカスは快適で狙ったポイントにサッとピントを合わせてくれました。
ステッピングモーター駆動は静か、オートフォーカスは快適で狙ったポイントにサッとピントを合わせてくれました。

重量はわずか315g。Z50に装着しても全体でわずか765g、ハイキングや登山で携行すれば尚更楽に感じるに違いありません。息を切らせながら山を登ってたどり着いたお寺に心惹かれて、さっとカメラを撮り出して撮影できました。

カメラ:
Nikon Z 50

カメラ:
Nikon Z 50
絞り値:f/4.5
露出時間:1/125
ISO:1250
露出補正:-1ステップ
露出モード:マニュアル
レンズサイズはAPS-C一眼レフ用「AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR」に比べて軽量コンパクトにまとまっていて、Z50と相性は抜群です。レンズマウントはプラスティック製ですが、実際に使用してみて強度に不安を感じることは一切ありませんでした。ズーム域は全域に渡って画質や発色のバランスが取れていているので、旅行でのよき相棒として大活躍するレンズなのは間違いなしです。