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ニコン初のフルサイズミラーレス一眼「Z7」実写レポート【第三弾】

ニコン史上最高画質フルサイズミラーレスとして、昨年の初秋に颯爽と登場した「Z 7」。既に、愛機として所有されている方もいらっしゃるでしょう。今回は、前回の実写レポートに続く第三弾としての実写レポートをお届けいたします。

有効画素数4575万画素の高画素モデルでありながら質量675gの小型ボディ。そして光学性能を新たな次元へと引き上げる内径55 mmという光を多く取り込む大口径、短いフランジバック16 mmという選択による小型化、さらなる高性能、高解像。ニコンの最新Zマウントシステムが、次世代の静止画・映像界に向けてどのように影響し、飛躍して行くのか期待大ですね。

早速、日の出の撮影のため、地元ではよく知られた撮影スポットの海へ。「Z 7」の強力な手ブレ補正と高速連写を活かした2つの異なるイメージで撮影に臨みました。また、感度を思い切り上げて、都市の夜景などをテスト撮影してまいりました。それでは、作例をご覧ください。




カメラ: Z7
レンズ: NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
絞り値:f/7.1
露出時間:0.5秒
ISO:200
焦点距離35mmにて撮影。色温度はマニュアルにて青味を少し強め、調整しています。レンズマウント周りの左のFn1ボタンを押しながらサブコマンドダイヤルを回すと、初期設定にてスムーズにホワイトバランスを直接設定できます。その他の設定等も大変使い易く直感的な操作性に優れているようです。
また、手持ちのスローシャッターで、手ブレする事なく容易に波の流れや固まりをイメージ通りに描写できました。約5.0段もの高いブレ補正効果を発揮するニコン初のカメラ内センサーシフト式VR(手ブレ補正機能)。近距離撮影で目立ちやすくなる上下左右のブレに加え、動画撮影時に特に目立つRollの計5軸のブレを補正するので、今後は映像での需要にも期待されます。




カメラ: Z7
レンズ: NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
絞り値:f/8
露出時間:1/2500秒
ISO:1600
こちらは、9コマ/秒の高速連続撮影(拡張)にて撮影しています。雲間から現れた日の出とともに遠くへと羽ばたいて行くカモメがくっきりと描写されています。それらの情景を背景に、鳥居と逆巻く波や飛び散る飛沫が高速連続により絵画のような構図で捉えることができました。訪れた一瞬のシャッターチャンスを決して逃すことがない素晴らしい機能です。また、撮影中でも電子ビューファインダー(または画像モニター)に被写体の動きがリアルタイムに表示されるので、必要なタイミングのみシャッターを切り続けることができます。

大容量データの高速読み出しについては、裏面照射型CMOSセンサーと、膨大な情報を高速処理する画像処理エンジンEXPEED 6の連携により高速連続撮影が可能となっています。




カメラ: Z7
レンズ: NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
絞り値:f/5
露出時間:1/800秒
ISO:32
ベースとなるISO感度は、ISO 64 〜 25600(1/3、1/2ステップ)までです。
F5による描写ですが、遠くの波と近くの波、コンクリートの釣り場や釣り人、そして空にたなびく雲に至るまで、それぞれの質感描写や立体感などのリアリティーは大変素晴らしく、画面の解像感もまた中心部から四隅まで見事に均一です。上方からの太陽光がかなり強く、眩しくて見られない程でしたが、フレアやゴーストは良好に抑えられています。また、露出やコントラストも上手くコントロールされています。
波の形など詳細な雰囲気を作り上げるシャッター速度を、幅のあるISO感度により選択が可能であることが嬉しいです。
ISO 64に対し約0.3、0.5、0.7、1段(ISO 32相当)の減感、ISO 25600に対し約0.3、0.5、0.7、1段、2段(ISO 102400相当)の増感が可能。これにより与えられる表現の自由度は大きいです。




カメラ: Z7
レンズ: NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
絞り値:f/4
露出時間:1/320秒
ISO:32
魚市場にて、取れ立てのエビをクルクルと回しながらアツアツの丸焼きにして行く漁師さんの手元を撮らせていただきました。精度が高く反応の良いAFにより、撮りたいシーンをサッと撮ることができます。開放値F4にて。S-Lineレンズが程よいボケ味と臨場感を上手く表現してくれています。




カメラ: Z7
レンズ: NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
絞り値:f/4
露出時間:1/30秒
ISO:125
こちらは、調理される前の取れ立てエビ。少し人工光が入っているので、雰囲気を残すホワイトバランスオートを選択して美味しそうなエビの色味を出しています。




カメラ: Z7
レンズ: NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
絞り値:f/4
露出時間:1/60秒
ISO:125
まな板の上の大きな鮪。子供が思わず足を止めるほどリアルな引っかかれた皮膚の質感などが見事に描写されています。




カメラ: Z7
レンズ: NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
絞り値:f/4
露出時間:1/160秒
ISO:2000
半身でなく、特別にステーキ用に厚く輪のように切っていただきました。実に美味しそうでしょう。お客様用です。四隅のボケ味も均一で美しい。Zマウントは、Zレンズの良さを最大限に生かしてくれます。




カメラ: Z7
レンズ: NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
絞り値:f/5.6
露出時間:1/30秒
ISO:800
フード系の撮影は、ピントが綺麗に入るか微妙にズレたところにあるかで見た目のテイストが上手くも不味くもなったりします。
「シングルポイントAF」より小さいフォーカスポイントを使う「ピンポイントAF」で、ここぞと思うところにピンポイントでピシッと合焦すると気持ちが良いものです。
または、マニュアルフォーカスでの撮影もお勧めです。撮影前に拡大ボタンを押すと、拡大画像で詳細なピント確認が可能。




カメラ: Z7
レンズ: NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
絞り値:f/13
露出時間:1/100秒
ISO:500
ショーウィンドーに吊るされた美しい手作りビーズの作品群。ビーズの粒をしっかり描写したいと思うあまり、少し絞りすぎたようでした。
絞りこんだ際の回折現象を低減する「回折補正」機能。回折現象により現れた小絞りボケが、この機能をONにすると、程よいシャープさで全体の画像がピシッと閉まったように見えます。




カメラ: Z7
レンズ: NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
絞り値:f/9
露出時間:1/30秒
ISO:2500
F9にてほぼ全域にピントを合わせましたが、例えば、奥の人物だけにピントを合わせたい場合もあるでしょう。493点のフォーカスポイントが、撮像範囲の水平、垂直約90%という広い範囲をカバーし、撮像範囲の周辺部まで高い解像力を発揮するNIKKOR Zレンズとの組み合わせで、周辺部の被写体にも極めて高いAF精度が発揮されます。




カメラ: Z7
レンズ: NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
絞り値:f/4
露出時間:0.5秒
ISO:800
焦点距離26mmにて0.5秒という低速シャッターでの夜景撮影です。Z7の優れた手ブレ補正により全くブレることなく明瞭に描き切ってくれました。
カメラブレを直接検知するジャイロセンサーの情報と画像解析による情報を、ニコン独自のアルゴリズムを用いて処理し、高精度にブレ量を演算しているとの事。陰影豊かに立体的な空間が描写されており、収差も確認できません。粒のような小さなたくさんの灯りも丸く綺麗に描写されています。




カメラ: Z7
レンズ: NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
絞り値:f/8
露出時間:1/30秒
ISO:12800
レンズ焦点距離26.5mmでの撮影。
結構、絞りを絞りましたので、画像を明るくするため感度を一気にISO12800まで上げました。これだけ上げたにもかかわらず、描写においてはシャープさを残しつつも、通常に比べると大分ノイズが少ないと感じます。
最高感度は、ISO 25600。有効画素数4575万画素と高画素ながら、ISO 25600を達成しており、最新の画像処理エンジンEXPEED 6と連携して、高感度でも解像感を保ちながら効果的にノイズを抑制してくれます。



マウントアダプター FTZ(別売)を使用すれば、NIKKOR Zレンズだけでなく、VR非搭載のNIKKOR Fレンズ使用時も手ブレ補正効果が認められるとの事。Fレンズの良さも維持しつつ次世代フルサイズミラーレスの使用が可能です。
堅牢で完璧なプロ仕様。納得の価格。おススメの素晴らしい製品となっています。





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