ニコン Z5
Z5の質量はZ7・Z6と変わらない約675gですが、レンズキットのNIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3と組み合わせると約870gの高い携行性が備わります。散歩や旅行の時にさっと取り出せてシャッターチャンスを逃さない軽快なスナップ撮影に大きなアドバンテージを発揮しそうです。
厳しい残暑が続く八月の終わりに近くの公園を散歩した時、樹木に大きな声で鳴く二匹の蝉を見つけました。頭上より高い位置でしたがレンズキットの質量の軽さに助けられ背面モニターを覗きながら撮影することができました。
解像力もなかなかで蝉の質感もばっちり再現され発色も良好で申し分ない画質です。シャッタースピードは1/50でしたがボディー内センサーシフト方式VRによる高いブレ補正効果が発揮され手ブレは起きていません。
解像力もなかなかで蝉の質感もばっちり再現され発色も良好で申し分ない画質です。シャッタースピードは1/50でしたがボディー内センサーシフト方式VRによる高いブレ補正効果が発揮され手ブレは起きていません。
鮮やかなターコイズブルーに彩られたコーヒーショップのテーブルが木漏れ日に照らされて渋さをまとう雰囲気に惹きつけられてシャッターを押しました。ニコンの発色は色乗りが良く見た目に近い素直な発色でその場の雰囲気が伝わってくる描写力があり、特に風景やスナップ撮影で力を発揮します。有効画素数2432画素を有するZ5はエントリー機種であっても本格的な作品作りに十分な表現力を持っているカメラです。
樹木に絡まるツタの葉一枚一枚がくっきり鮮やかと描写され、艶やかな質感もしっかり再現されています。フルサイズの表現力はこのような細部の描写に違いが出てきます。
レンズキットでもこれだけの解像力があります。ブレ防止効果がしっかり発揮され、水面上の小さな波紋も細微に写し出されていることに驚きました。先でちょこちょこっと風景を撮影して出来上がった写真に不満を感じるどころか旅先での思い出を鮮明に記録できる解像力です。
料亭の軒先に下げられたホオズキに風情を感じてすっとカメラを構えたのですが、露出を間違えてISO感度4500で撮影してしまいました。だが撮影された画像をチェックしたところ粒状性は画面の一部を極端に拡大さえしなければノイズは目立たず階調も良好です。粒状性に優れたZ6の高感度耐性がZ5にも引き継がれていることが確認できました。
筆者はZ6を愛用していますが、Zシリーズのミラーレス機はレフ機に比べて青色の発色が素晴らしく深みと奥行きを感じています。Z5で試しに青色のシートを撮影したのですが、Z6同様に彩度があって深みを感じさせる青色が確認できました。ニコンブルーとでも申しましょうか、この青の発色が風景や夜景に深みと奥行きをもたらしてくれることでしょう。
都会には様々な形のオブジェがあり、自分の感性で切り抜いて撮影する楽しみがあります。Z5レンズキットの高い携行性で軽快なスナップ撮影を楽しみました。。
カメラ：
Nikon Z5
金属製の床に反射する照明の光が１本のラインとなって伸びていることに面白さを感じて背面モニターをチルトさせてローアングルで写してみました。チルト式モニターは視点の高さに変化を付けられるので表現力の幅を広げるために積極的に使いたい機能の一つですね。。
隅田川沿いの手すりに近くの欄干から漏れた日光がスポットライトの様に当たり不思議な空間を作り上げていました。露出を切り詰めて撮影したのですがさすが最新のミラーレス機のZ5、素晴らしい表現力で応えてくれました。。
カメラを手に散策していると、普段気づかなかったり見過ごしたりしている光景を改めて見直すことがあります。この日は厩橋の馬のレリーフを被写体として見つめて新たな魅力を感じました。チルト式モニターで艶やかな塗装を施され馬はこの場所から日々通行する人たちの安全を見守っているのです。人工的なレリーフの馬なのに、なぜか律儀な健気さを感じました。カメラを手にして被写体を眺めると普段気づかない新たな魅力を感じとれるのも写真を撮る楽しみです。携行性の高いカメラだからこそ、様々な視点で被写体をみてやろうという機動性も生まれるのではないでしょうか。。
厩橋近くの交差点に季節外れのひまわりが咲いていました。背後の見通しがよく押上のスカイツリーが良く見えました。
夕暮れの橋の欄干で語り合う人たち。下町の風情が漂います。感じたままさっとカメラを持ってその場を切り取る、機動力に満ちたカメラはミラーレス機の機能の一部だともいえないでしょうか。
逆境気味の構図ですが「アクティブD-ライティング」で暗部の補正を行った後、さらに画像ソフトでの補正をかけて自然さを失わない程度に補正をかけてみました。ノーマルの撮影では西郷さんの銅像は真っ黒につぶれてしまうのですが、自然な雰囲気を損なわずディテールを出せました。
首都高向島線と高速出口にむかう道路の狭間にみえる、空に引かれた一本の飛行機雲に心が惹かれてシャッターを押してみました。心象風景的に表現してみたかったので露出を二絞り以上落としてみると狙った通りの雰囲気が出てきました。
レンズキットとしてついてくるレンズはついお手軽で値段相応の性能だろうと思いがちですが、Z5の高画質な描写はレンズの性能を余すことなく引き出してくれます。凝った絵作りでも十分活用できる実力を持っています。
レンズキットとしてついてくるレンズはついお手軽で値段相応の性能だろうと思いがちですが、Z5の高画質な描写はレンズの性能を余すことなく引き出してくれます。凝った絵作りでも十分活用できる実力を持っています。
夕暮れの空に引かれた飛行機雲に触発されて、後日城南島海浜公園で着陸する航空機をレンズキットのレンズで狙ってみました。幸い風向きの関係で航空機の着陸ルートが公園上空を通るルートだったので短いズームレンズで絵にできそうです。画像周辺部までを273点のフォーカスポイントで広くカバーするハイブリッドAFによって画面の飛行機の場所をそれほど気にすることなく楽に構図を決めることができました。
夕焼けのオレンジ色が美しく写り込んでZ5の色再現の優秀さと画質の素晴らしさを再度確認することができました。
カメラ： Nikon Z5
カメラ： Nikon Z5
