Nikon AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR
超広角ズームレンズ「AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR」は、最新の光学設計により、歪みや諸収差を効果的に抑制し、最新のDXフォーマットデジタル一眼レフカメラに対応して、高い解像力と描写力を発揮します。焦点距離は超広角域の10-20mm(35mm判換算で15-30mm相当)をカバーしつつも、重量850g・長さ174mmと、驚くほどのコンパクトさを実現。さらに、テレ端までのズームで、好みの画角に容易に調整可能なので、意図が反映しやすく、大変扱いやすいレンズ。しかも、価格はかなりリーズナブル。気軽に超広角レンズにチャレンジできますね。まずは、近隣の町でテストシューティング。それから深い緑に包まれた里山に足を伸ばしての撮影です。それでは、作例をご覧ください。
カメラ:
D5600
絞り値:f/6.3
露出時間:1/400秒
ISO:200
道路の奥から、自転車に乗ってこちらにやって来る小さな人物が見えるでしょうか?大きく切り取ることができた青い空との対比。このスケール感こそが広角レンズの醍醐味ですね。よりパースペクティブが強調される構図やアングルを狙うことで、広角レンズ特有の空間や世界を存分に楽しむことができます。それにしても、装着しているとは思えぬほど非常にコンパクトなレンズ。そして、STM(ステッピングモーター)搭載によるスムーズなAF。操作性も良い感じです。
車道下のトンネルへと過ぎ行く人。上からのショットですが、肉眼で認識する空間とは少々異なる空間が展開したように思います。壁や石畳が大きく開いているような不思議な空間です。解像度も良好です。
テレ端での撮影。35mm判換算で30mm相当になりますから、肉眼で見た印象に近い、ごく自然な画角での撮影です。撮影者の意図により、狙い通りの画が手軽に撮れるので、街撮りやスナップ撮影に大変重宝しそうです。
このアングルでも料理の背景を入れることができます。背景を入れることで、その場の雰囲気がよく伝わリます。
ワイド端での撮影では、広角レンズならではのユニークな表現を思い切り楽しみたいものです。緑に包まれた広い庭園を、1つの視点からダイナミックに描写できました!
カメラ:
D5600
絞り値:f/5.6
露出時間:1/20秒
ISO:400
イメージしたスケール感を出すためのちょうど良い焦点距離。ワイド端ではありませんが(焦点距離:13mm)、広角レンズならでの構図になりました。雨が降り出しそうな気配ですが、楽しくなってきたので、さらに深い林の奥へと進みます。
絞り値:f/5
露出時間:1/400
ISO:1000
露出補正:-0.33
ワイド端での撮影です。前をゆく3人の父子も緑から降り注ぐマイナスイオンを浴びて気持ち良さそうです。足元あたりにピントを合わせました。スムーズで静かなAFは、動画撮影にも適しているようです。コントラストも美しいです。
カメラ:
D5600
絞り値:f/5.6
露出時間:1/50秒
ISO:1000
露出補正:-0.33
林の途中に現れたのは、古民家のような小さな休憩所。野生の生き物たちと人が共存する里山を形成しているエリアです。時には野うさぎが訪ねてきたり、運がよければ、フクロウなどの野鳥を発見することもできます。これは、ワイド端での撮影ですが、非球面レンズの収差補正とアングル選択により、歪みのないパースに仕上げられています。
カメラ:
D5600
絞り値:f/6.3
露出時間:1/50秒
ISO:1000
ワイド端での撮影。こちらもカメラ設定とアングル選択による歪みないパースに仕上っています。直線は真っ直ぐで、十二分な描写力です。F6.3での撮影ですが、隅々までシャープによく解像しています。
カメラ:
D5600
絞り値:f/5.6
露出時間:1/80秒
ISO:400
テレ端での撮影にて、この空気感を自然に表現しましたが、最大撮影倍率0.17倍、最短撮影距離0.22mですから、撮影意図によっては、グッと寄ったりして、ユニークで面白い画を撮ることもできますね。
カメラ:
D5600
絞り値:f/5
露出時間:1/20秒
ISO:400
ポツリポツリと雨が降り始め、林の緑は湿気を含んで一層青々としてきました。ワイド端での撮影です。なかなか忠実な良い色味です。F5での描写は、空気感も程よく表現されて、このクラスでの機能性は十二分に満たしてくれています。
ポツリポツリと雨が降り始め、林の緑は湿気を含んで一層青々としてきました。ワイド端での撮影です。なかなか忠実な良い色味です。F5での描写は、空気感も程よく表現されて、このクラスでの機能性は十二分に満たしてくれています。
カメラ:
D5600
絞り値:f/7.1
露出時間:1/250秒
ISO:400
露出補正:-0.33
樹々に隠れる直前の太陽の光芒が、木々の緑や地面に回り込み、キラキラした陰影を作ります。この時間の光と空間と雰囲気を見事に表現してくれています。ワイド端での撮影です。
非常にコンパクトかつ軽量で(カメラも含めて)、通常の疲労感を感じる事なく撮影に楽しく集中できる事は、大きな魅力の1つ。加えて、広角レンズでありながら、手ブレ補正効果が3.5段※(CIPA規格準拠)のVR機構を搭載しているので、低照度に於ける撮影においては、手持ちでも手ブレを効果的に軽減してくれます。さらに、十分な機能性を示してくれた「AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR」は、DXフォーマットデジタル一眼レフカメラユーザーの方々に、ぜひ手に取っていただきたいと思えるオススメの超広角レンズです。