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クラシカルな外観にD4譲りの高画質、「Nikon Df」 実写レビュー

大変大きな反響を頂いているニコンDf。その魅力的なデザイン、 前回は外観レビューとしてお送りさせて頂きました。
ニコンDfは、往年のFシリーズなど、銀塩の銘機の面影を各所に残しつつ、中身はD4と同等の1625万画素フルサイズセンサー、映像エンジンEXPEED3と最新の性能のデジタル一眼。外観だけではなく、写真を撮る道具として完成されている1台、今回は実際に撮影する事が出来ましたので、実写編という事でお送りしたいと思います。

雲間から
「NIKON Df」 実写レビュー 01
カメラ: Nikon Df
1/500 F8 ISO400
撮影に出かけましたが朝から雲が多く・・朝日は諦めかけていたのですが、一時、雲間から光が。光のグラデーションや雲の質感なども良い感じです。

メインの操作も、感度やシャッター速度など、アナログ感のあるダイヤル操作。直観的に操作でき、「撮っている」と実感できます。余談ですが、上の1枚は、とっさに手持ちでの1枚ですが、電子水準器もついていて心強い。Fnボタンに割り付けるなど、ボタンのカスタム性もあります。ある面はアナログ、ある面では最新のデジタル一眼の操作性と、カスタム性、撮る道具として、こういうのは大切だと改めて感じました。
サボ
「NIKON Df」 実写レビュー 02
カメラ: Nikon Df
1/400 F2.8 ISO400
レンズキットに付属の50mmF1.8Gにて。外装もAiレンズを模したスペシャルな外装、Dfにマッチするレンズ、このレンズ1本だけで出かけてみるのも楽しそうです。

キットレンズ開放にて
「NIKON Df」 実写レビュー 03
カメラ: Nikon Df
1/640 F1.8 ISO400
ガラスの透明感やディテールはシャープに残してくれました。そしてフルサイズ機という事で標準レンズでも大きなぼけを活かした撮影ができます。

街灯
「NIKON Df」 実写レビュー 04
カメラ: Nikon Df
1/800 F4 +1 ISO200
曇り空の下の街灯。色のない被写体になってしまいましたが、街灯のガラス部分の汚れや、ボルト等、シャープに描写されています。

スノードーム
「NIKON Df」 実写レビュー 05
カメラ: Nikon Df
1/80 F1.8 +0.7 ISO1600
少々感度を上げてスノードームを。この位の感度ではびくともしません。ガラスの透明感、中のオブジェの表情まで、しっかりと写し、そして大きなボケ味を活かしての撮影ができます。

TOKYO夕景
「NIKON Df」 実写レビュー 06
カメラ: Nikon Df
3秒 F8 ISO400
夕刻の展望台より。空のグラデーション、街の明かり、いい感じに写しだしてくれました。

銀杏と機関車
「NIKON Df」 実写レビュー 07
カメラ: Nikon Df
1/2500 F1.8 ISO200
銀杏の向こう、機関車が飛び出してきたところをすかさずシュート。レスポンスも良好、ベストな位置で写しとめてくれました。

朝の海岸
「NIKON Df」 実写レビュー 08
カメラ: Nikon Df
1/4 F8 ISO400
波、砂浜、雲の質感、淡い空の色なども良い感じに。

機関車
「NIKON Df」 実写レビュー 09
カメラ: Nikon Df
1/400 F4 ISO100
望遠ズームでクローズアップ。小柄なAF-S70-200mmF4VRとのバランスはとても良いと感じました。年季の入った黒い車体の凸凹やヘッドライトライトのレンズの質感など、リアルに表現してくれました。

夜明けのカシオペア
「NIKON Df」 実写レビュー 10
カメラ: Nikon Df
1/400 F4 ISO1600
日の短い時期、日の出と同時にやってくる寝台特急。この日は明るくなってきたものの、太陽は雲に遮られ、なかなか露出が上がらず高速で走行する列車を写しとめるには厳しい条件。普通なら諦めてしまうのですが、D4譲りの高感度に強いDf。ISO1600にあげてもノイズなどはほとんどなく、安心して使えます。ピントはライブビューであらかじめ線路に合わせて置きピンしてシュート。

高感度ISO12800にて
「NIKON Df」 実写レビュー 11
カメラ: Nikon Df
1/200 F1.8 ISO12800
展望台から、夜景と走行する新幹線を、ISO12800、手持ちにて。さすがに少しノイズはのってきますが円形のビルのディテールなどはしっかり残っています。この条件で1/200が切れ、そうこうする列車も写しとめることができました。表現の幅が広がると考えれば十分、実用領域だと思います。さすが、D4譲り。

ISO12800といっても一般的にあまり使うシーンないかもしれないのですが、実際に使ってみると、今までは撮れないようなシーンが撮れるという事でなかなかはまりそうです。そして、上限が高いという事は、1600や3200といった感度を使ってもノイズなどは少なく、十分余裕があり、安心して常用する事が出来ますます。
この価格帯、ボディサイズでD4画質を実現してくれるという事はとても魅力ですね。

最新のレンズはもちろん、マニュアルのAiレンズまでマウントの形状は変わらないFマウント、そしてDfでは非Aiレンズも装着が可能という事で、ほとんどのニッコールレンズを楽しむ事が出来ます。外観レビューでもいくつか装着してみましたが、Dfのクラシカルなデザインもあり、非常にカッコいい。そして、実写してみると、驚くべき結果が。
早速、コレクションのAutoニッコールを付けて撮影してみました。
(オールドレンズを装着した外観や非Aiレンズの装着法などは 外観レビューをご覧ください)

オールドニッコールにて
「NIKON Df」 実写レビュー 12
カメラ: Nikon Df
レンズ:Micro-NIKKOR-P Auto55mmF3.5
1/25 F3.5 ISO800
年季が入った改札口のポールをクローズアップしてみたのですが、数十年前のレンズとは思えない切れ味。ピントを合わせた部分のシャープさ、錆の質感、さすがニッコールレンズ。そしてボケもなだらかで自然な感じです。

ティーセット
「NIKON Df」 実写レビュー 13
カメラ: Nikon Df
レンズ:Micro-NIKKOR-P Auto55mmF3.5
1/25 F4 ISO800
陶器のつや、模様、テーブルの木目の質感などしっかりと描写してくれました。しばらく休眠していたレンズが実用的で、いきなりスタメン入りしそうです。

モノクロにて
「NIKON Df」 実写レビュー 14
カメラ: Nikon Df
レンズ:GN NIKKOR Auto 45mmF2.8
1/200 F4 ISO400
こちらはGN NIKKOR Auto 45mmF2.8にて。パンケーキレンズの小柄なスタイルはDfともマッチ。街のスナップにも軽快な装備です。重厚な倉庫の扉、錆や質感も非常にシャープ。モノクロにて。

古くても、さすがニッコールレンズ。非常にシャープにそして質感良く写す事が出来ました。もちろん、逆光や強い光源があるなど、条件によってはもちろん最新のレンズにはかなわないのですが、それにはない魅力がオールドレンズにはあります。時には眠っている、またコレクションのオールドレンズだけ付けて出かけてみるのも楽しいかもしれません。それもDfの楽しみ方、フルサイズセンサー搭載のDfがその魅力を引き出してくれます。
NIKON Df、そのクラシカルな外観も大きな魅力ですが、D4譲りの画質、高感度、性能はやはり、かなり実用的な1台です。適度な大きさと重さ、そして価格を考えてもかなりお買い得な1台です。動画などはありませんが、写真をじっくり撮るという事では必要十分、そして他のカメラにはない魅力がDfにはあります。途中、趣味に走り鉄道写真なども撮影しましたが、そういったジャンルでも十分使用できますし、風景や、フルサイズならではのぼけを活かしたポートレートなど、多くのジャンルでも活躍。古いレンズを付けての街歩きなど、撮る事が本当に楽しくなる、1台です。
(筆者もDfの購入を真剣に悩んでいます。きっと買ってしまいます近々・・。)
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