FUJIFILM X-T30
小型軽量ボディに、最新の「X-Trans CMOS 4」センサーと高速画像処理エンジン「X-Processor 4」を搭載した第4世代Xシリーズ「X-T30」。画質・スピード面で兄弟機「X-T3」と同等の性能がコンパクトなボディに凝縮されています。
富士フイルム独自の色調表現「フィルムシミュレーション」を使用しつつ、浅草周辺に撮影に行って参りました。それではレビューをご覧ください。
東武線浅草駅の近くにある水上バス乗り場を散策していると、ちょうどバスが出航するタイミングだったので、レンズキットXC15-45mmの広角15mmを使って撮影しました。軽量で首から下げていることすら忘れそうになるX-T30だが、描写力はX-T3と同じ第四世代のイメージセンサーを搭載しているので描写力は文句なく素晴らしい。ミラーレスにもフルサイズがトレンドとなりつつあるが、富士フイルムのAPS-Cの画質はセンサーの大きさだけで写真の優劣を語ることはできないことを教えてくれます。
カメラ:
FUJIFILM X-T30
絞り値:f/7.1
露出時間:1/850秒
ISO:160
露出補正:-0.3
露出モード:絞り優先
焦点距離:15mm(35mm換算23mm)
フィルムシュミレーション : クラシッククローム
浅草を訪れる外国人観光客の数は年々増加してきており、特に浅草寺の周辺は日本人観光客より多いような気がします。なかでもレンタル着物はとても人気があるようで、着付けもばっちり決まった着物姿の美しさには国籍など関係ありません。思わずシャッターを切りました。スナップ写真を撮るのに最良の大きさで、目にするものは何でもシャッターを押したくなるのもX-T30の素晴らしさではないでしょうか。
カメラ:
FUJIFILM X-T30
絞り値:f/5.6
露出時間:1/640秒
ISO:160
露出補正:-0.3
露出モード:絞り優先
焦点距離:45mm(35mm換算68mm)
フィルムシュミレーション : プロビア
浅草寺のおみくじ売り場でおみくじを引く外国人観光客もたくさんいらっしゃいます。口コミやガイドブックで読んでいるのか、くじが入った容器を念入りに降る様子はなかなか決まっています。さて、吉が出たのか凶が出たのか気になりますが、楽しい旅行の思い出となってくれることを祈りながらシャッターを切りました。
カメラ:
FUJIFILM X-T30
絞り値:f/7.1
露出時間:1/250秒
ISO:800
露出補正:-0.3
露出モード:シャッタースピード優先
焦点距離:31mm(35mm換算47mm)
フィルムシュミレーション : クラシッククローム
浅草寺の裏側できれいなゴミ箱を見つけました。浅草の雰囲気を伝える飾りつけで分別の仕方もわかりやすく書かれています。日本のおもてなしの心が表れたゴミ箱に感心しました。何気ない日常の一コマを切り取るのも軽快なX-T30向きの撮影ですね。
カメラ:
FUJIFILM X-T30
絞り値:f/5.6
露出時間:1/950秒
ISO:160
露出補正:-0.3
露出モード:絞り優先
焦点距離:26mm(35mm換算40mm)
フィルムシュミレーション : クラシッククローム
浅草寺山門に掲げられている大わらじを普通にとっても面白くないな、と一部分を切り取ってみました。スマホで撮影していたら一瞬では思いつかないかもしれません。X-T30のレンズキットは“写欲”をもたらしてくれるカメラとレンズです。
カメラ:
FUJIFILM X-T30
絞り値:f/7.1
露出時間:1/160秒
ISO:160
露出補正:-0.3
露出モード:シャッタースピード優先
焦点距離:45mm(35mm換算68mm)
フィルムシュミレーション : クラシッククローム
カメラ:
FUJIFILM X-T30
絞り値:f/4.7
露出時間:1/500秒
ISO:160
露出補正:-0.7
露出モード:シャッタースピード優先
焦点距離:30mm(35mm換算46mm)
フィルムシュミレーション : クラシッククローム
カメラ:
FUJIFILM X-T30
絞り値:f/4.4
露出時間:1/500秒
ISO:320
露出補正:-0.7
露出モード:絞り優先
焦点距離:26mm(35mm換算40mm)
フィルムシュミレーション : クラシッククローム
カメラ:
FUJIFILM X-T30
絞り値:f/5.6
露出時間:1/75秒
ISO:160
露出補正:-0.3
露出モード:絞り優先
焦点距離:45mm(35mm換算68mm)
フィルムシュミレーション : クラシッククローム
カメラ:
FUJIFILM X-T30
絞り値:f/7.1
露出時間:1/70秒
ISO:640
露出補正:-0.7
露出モード:絞り優先
焦点距離:45mm(35mm換算68mm)
フィルムシュミレーション : クラシッククローム
浅草寺から花やしき方面へ向かってお土産売り場や食べ物店などが並ぶ商店街をぶらり。目についたものを撮影してみました。気軽なスナップ撮影を楽しめるのは、携帯性に優れたカメラに限ります。
ひさご通りを歩いていると、のしのし歩いて散歩をする“ビッグ”な柴犬と出会いました。飼い主の方に声をかけてワンちゃんの体重を尋ねると「20kgもあるのよ」と仰っていました。
カメラをむけても動じないワンちゃんに横綱のような風格を感じました。もしかしたらサイレントモードで撮影したので撮られていることに気づかなかっただけなのかもしれません。
カメラ:
FUJIFILM X-T30
絞り値:f/4.4
露出時間:1/500秒
ISO:640
露出補正:-0.3
露出モード:シャッタースピード優先
焦点距離:26mm(35mm換算38mm)
フィルムシュミレーション : クラシッククローム
スカイツリーができてから浅草の風景も様変わりして、いろいろな場所からスカイツリーの姿を見ることができます。これから時を重ねていくにつれ、パリのエッフェル塔のように浅草に溶け込んで一体化していくことでしょう。富士フイルムのカメラに搭載されているフィルムシュミレーションの一つ、クラシッククロームは写したものをノスタルジック溢れる雰囲気に表現してくれます。
カメラ:
FUJIFILM X-T30
絞り値:f/7.1
露出時間:1/600秒
ISO:160
露出補正:±0
露出モード:シャッタースピード優先
焦点距離:45mm(35mm換算68mm)
フィルムシュミレーション : クラシッククローム
X-T30のキットレンズ「XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」は、小さく一見して頼りない感じを持ちがちですが、実際はかなりのポテンシャルを秘めたレンズです。さほど絞り込まなくても解像度はかなり高く第四世代のイメージセンサー「X-Processor4」と相まって素晴らしい画を輩出してくれます。
カメラ:
FUJIFILM X-T30
絞り値:f/4.9
露出時間:1/680秒
ISO:160
露出補正:-0.7
露出モード:シャッタースピード優先
焦点距離:32mm(35mm換算48mm)
フィルムシュミレーション : クラシッククローム
伝法院通りを歩いていると、ふくろうカフェPRのためディスプレイされているアフリカワシミミズクを見かけました。声をかけて撮らせていただいたのですが、ボディの小さなX-T30をサイレントモードにして撮影すると、警戒心をさほど持たれずに撮影することができました。
カメラ:
FUJIFILM X-T30
絞り値:f/9
露出時間:1/250秒
ISO:160
露出補正:-0.3
露出モード:絞り優先
焦点距離:15mm(35mm換算23mm)
フィルムシュミレーション : プロビア
長時間の浅草散策に疲れたので、情報調べを兼ねて一休みしようと雷門前にある浅草観光協会へ向かいました。夕刻日没も迫ってきている中、夕食をどこにしようかと調べていると、浅草に関する口コミが書かれたメモ用紙がぎっしり張り付けられているボードを見つけました。これで今晩のディナーの場所を見つけました。ローアングル撮影もチルト式のファインダーで楽に撮影できます。
カメラ:
FUJIFILM X-T30
絞り値:f/7.1
露出時間:1/20秒
ISO:1000
露出補正:-0.3
露出モード:絞り優先
焦点距離:15mm(35mm換算23mm)
フィルムシュミレーション : クラシッククローム
今回はキットレンズ1本での撮影。ボディやレンズがコンパクトなことは勿論のこと、グリップやフォーカスレバーなど操作性が向上したことによって、長時間の持ち歩きでも最後まで快適に撮影出来ました。
画質面では、イメージセンサーと画像処理エンジンが上位機種と同じということもあり、Xシリーズならではの色再現性や高い描写性能をしっかりと受け継いでいます。
初めてのミラーレスカメラとしてだけでなく、買い替えやフラッグシップのサブ機にもおすすめです。
コストパフォーマンスの高さに驚かされました!
















