キヤノン EOS-1D X Mark II
EOS-1DXより約4年、遂に後継モデルである『EOS-1D X Mark II』が発売されました。有効画素数が1810万から2020万画素に、画像処理エンジンは最新のデュアルDIGIC 6+に、最大連写速度は約14⇒約16コマ/秒に、そしてISO感度は常用で51200達成と、外観に大きな変化はありませんが基本性能が大幅にアップ。さらに、動画撮影においても4K撮影対応と、新機能も盛り込まれています。防塵防滴仕様のボディなので、同じく防塵防滴のレンズと組み合わせて、如何なる撮影フィールドでもプロの要望に応える事が可能となっています。
▽ローライダー

格好良いローライダーが走り去ろうとしていたところでシャッターを切りました。とっさに構えましたが、車体に迷わずピントを合わせる事が出来て、AFが高い精度で制御されていることが伺えます。フルサイズセンサー搭載機ならではのボケ描写もしっかりと確認できます。
絞り値:f/6.3
露出時間:1/320秒
ISO:100
露出補正:−
▽快走!のぞみ号

画面左奥から走り迫ってくるのぞみ号を撮影。動体なので、AF-Cモードにて連写。こちらの思惑通り、先頭車両にきちんとピントを合わせ続け、N700系の独特なフォルムを捉えてくれました、また手持ちでの撮影でしたがミラーショックも少く、キレの良い連写時のシャッター音も使用していて気持ちの良い仕上がりです。
絞り値:f/7.1
露出時間:1/3200秒
ISO:400
露出補正:-0.7
▽海岸にて

晴天下にて。AFは広い範囲をカバーしており、全域にて高精細に描写。原版にて拡大してみると、埠頭に居る人物の所作までも分かるくらいに再現されています。
絞り値:f/7.1
露出時間:1/2000秒
ISO:400
露出補正:-
▽見上げる吹き抜け

2020万画素ということで、超高画素、というわけではありませんが、程よい解像感で天井やエレベーター周りもシャープに描写出来ています。原版で見ますと、手すりの模様までも確認出来ます。
絞り値:f/8
露出時間:1/60秒
ISO:400
露出補正:-0.7
▽疾風になる

AF-Cにて、海を横切る鳥を連写。AFの追従性能も良く、秒間16コマを無制限に撮れるので、従来から比べるとこういうカットもだいぶ楽に撮れるようになりました。背景ボケや、鳥の毛並みなど、フルサイズセンサーの性能をフルに発揮している一枚に仕上がっています。
絞り値:f/7.1
露出時間:1/1000秒
ISO:400
露出補正:−
▽ISO25600

夕暮れ時、そろそろ暗くなり出すという頃にコクピット付近をクローズアップ。ISO25600と比較的高い感度での撮影でしたが、ノイズもほとんど見受けられず、機体表面の質感も十二分に描写できています。
絞り値:f/5.6
露出時間:1/200秒
ISO:25600
露出補正:-0.7
▽離陸

今まさに離陸しようとする飛行機を、AF追従で流し撮りしました。AFロック性能も素晴らしく、夕暮れ間近、夕日にほんのりと染まる機体を捕らえてくれました。
絞り値:f/8
露出時間:1/160秒
ISO:400
露出補正:-0.7