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heronさんの投稿
(2021/5/17)
ビックカメラグループで購入
私のレコード収集歴は50年を超え、40年前に購入したパイオニア製PL-L5はまだ十分稼働しているが、今後メンテナンスも望めないため、DP-1300MKIIを購入した。
オーディオブームに沸いた頃、中学生の私には高価な装置は望めなかったため、その分よいレコードを購入することを主眼として輸入盤中心に収集をしてきた。だからそれからもオーディオ機器は中級製品で満足してきた。
就職後の90年代に、あるレコード店主からイギリス製の70年代の機器を勧められ試聴した。当時の輸入盤にはとても合っていたが、間もなくCDが中心となってきたこともあり購入は見合わせた。
その頃は仕事も忙しくなり、CDばかりを聴く時期も続いたが、レコードで聴く音の余韻について、CDがこれを超えるものではないことに気づいていたため、レコードはそのまま大切に保管してきた。
いずれはレコードもゆっくりと愉しみたいと考えていたところ、オーディオ機器は二極化により中級機が縮小している事でこのプレーヤーに巡り合うこととなった。一見して飾り気のない普通のマニュアルプレーヤーではあるが、シンプルな魅力と製品への拘りがある。
初めて購入したプレーヤーがベルトドライブのため回転数の変動で困ったことから、クオーツ制御とダイレクトドライブは必須条件である。また、カートリッジもステレオ用とモノラル用をそれぞれMCとMMを適宜交換するため、ヘッドシェル交換が容易でなければならない。
トランス及びイコライザーは80年代購入のラックスを使用しているので不要であるから、内蔵する必要はない。
経年劣化で不具合が起きる出力ケーブルもRCA仕様で交換可能なため、長期間の安定した使用も安心である。せっかくなので交換用にオヤイデのケーブルを同時購入した。
主にクラシックのモノラル盤が多いが、安定したターンテーブルでトレースすることは良い音を聴くための絶対条件である。
レコードのかけ方は盤の掃除から始まり、針の掃除に終わる一連の作業である。
カートリッジの交換も同様にアームの高さ調整や針圧を測定する一連の作業がある。
まだ職業生活は続いているが、これからは時間の余裕がある時には大切なコレクションであるレコードを積極的に活用したい。
レコードで音楽を聴くことは、まさに贅沢な時間の使い方にほかならない。
あとは静かに針をおろして音楽に浸ることである。
マニュアルなので居眠りをしないよう注意が必要ではあるが、心ゆくまで愉しみたいものである。
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