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元BCL少年さんの投稿
(2022/9/25)
ビックカメラグループで購入
家にはポケッタブル以外のラジオがなく、普段や災害時に使えるラジオが欲しかったこととと、中学生、高校生の頃は短波ラジオで海外からの日本語放送をよく聴いていましたので、短波放送が聴けるポータブルラジオとして選びました。
デザインは大型のダイヤル表示に長いロッドアンテナを備えており、一昔前のアナログチューナーラジオを彷彿させるもので、懐かしさを感じます。サイズもポータブルタイプとしてはちょうどいい大きさです。ダイヤルやボタンの配置も機能的です。
操作性については、音量とチューニング、メモリ選局等の操作を一つのジョグダイヤルで兼用しており、音量調整は音量ボタンを押してVOL表示が点滅している間にジョグダイヤルを回して行います。そのままジョグダイヤルを回すとチューニングがずれてしまうので使用頻度の高い音量調整は独立したダイヤルが欲しいところです。それ以外にも受信局のメモリ登録操作が少々判りづらかったり、メモリ番号が00から始まって09の次はOA、Obとアルファベットが入るなど理解し難い部分もあります。
受信性能はAMが100kHzから29999kHまで受信可能です。FMは108MHzまでのワイドバンドに対応しておりAM局の補完放送を受信でき、ヘッドホンをつなげばステレオ放送にも対応します。選局はダイヤル選局のほか、オートスキャンやテンキーによるダイレクト選局ができます。ただしダイヤル選局とオートスキャンでは受信可能範囲で連続して選局できる訳ではなく、ダイヤル表示にある各バンドの中での選局となります。また、AMでは受信レベルも表示されますがFMの受信レベル表示がないところも不思議です。受信感度や音質については標準的なレベルで不満はありません。
その他機能として、時計と2つのアラーム、スリープタイマーを持ち、電源は単三型乾電池のほか、充電式電池、付属ACアダプターによるAC電源が使用でき、充電式電池の充電機能もあります。ただ充電機能は充電式電池の容量から充電時間を計算して設定する必要があるので別に充電器を使う方が良いでしょう。
また、本体背面にはスタンドがあり、スタンドを起こしてデスクやテーブルの上に置くのに適しています。操作部が上を向くので操作がしやすく、この状態でロッドアンテナを垂直に伸ばすことができます。
総合的に見て、1万円以下で買える短波ラジオもある中で、3万円超と価格は高めながら、操作性はやや難ありなものの、受信性能や機能は満足できるもので、短波放送の受信を手軽に楽しめる製品と思います。