商品レビュー

野鳥撮影には向かないカメラ

野鳥撮影を目的に、2024年12月30日に100−400のレンズと一緒に買いました。残念ながら数日で下取りを考え始めました。年末年始の探鳥旅行用に購入したのですが、ピントが甘い、そもそも合わない、ぶれる、AFが遅く鳥に逃げられまくる、散々な正月になりました。
5−6メートルの目の前の平面にキセキレイがいるのに何枚撮っても足下の苔にピントが来る、周りに何もない畑を1羽のタゲリが歩いているのに手前や奥の草にピントが来るなど、わざと鳥からピントを外そうとしているようなピントのあわなさ。8羽のツルが群れているのに後ろの葦草に合うピント。ピーカン順光で目の前で飛び込んでいるミサゴの連続写真が全てピンボケ。生まれて初めて見たソウシチョウが何の障害物もない目の前の枝にとまってじっとしていたのに、永遠にAFが合わずに逃げる瞬間の尾羽の残像が撮れる。PモードでAFターゲットを絞っても少し広げてみても、AF-CにしてもAF-Sにしても、Sモードでシャッタースピードを1／2000にしても1／4000にしても、どうしようもないのでスポーツモードにしてもピントが合わずにひたすらぶれる。

自分の設定が悪いのかと思いましたが、ある瞬間の最高のシチュエーションにはものすごい解像度の写真が撮れたりするので、これはこのカメラが得意な限られた条件下だけできれいに撮れるカメラなのだなと思いました。ただし1000枚中の15枚程度など、安定して撮れるものではないので、探鳥のお供にはなりません。
これまでNikonのD7500＋TAMRON18−400mmを使っていましたが、「この距離のこの条件までは必ずこのクオリティで撮れる」という安心感がありました。このカメラを使うことは私にとっては運がよければきれいに撮ることができるかもしれないというギャンブルです。
欲しかったのはカメラではなく写真なので、高い勉強代を払ったと思って下取りに出し、やっぱりNikonのミラーレスを予約で買いました。

ちなみに、それほどクオリティにこだわらないなら確かに軽量で手持ちはしやすいです。望遠のレンズを付けるなら、別売りのグリップを付けないと本体が薄いので、しっかりカメラを掴むと意図せずに親指の腹で背面のボタンを押してしまいます。別売りグリップを知らなかったので、撮影中に思わぬボタン操作でモニターが何度も塞がれてしまい、それも撮影時のストレスでした。

コスパ

機能と価格がちょうど良く購入の決め手になった