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SIGMA dp0 Quattro

独特なデザインと3900万画素相当のFoveon X3 ダイレクトイメージセンサーで、他とは一線を画する単焦点コンパクトデジタルカメラ『dp Quattro』シリーズ。旧dpシリーズでは1(広角)、2(標準)、3(中望遠)と画角によって3種のラインナップでしたが、『dp Quattro』シリーズでは4機目は0(ゼロ)と表記されています。1を超える超広角で、同シリーズ内でも独特な表現が可能です。今回、久々に撮り歩きに行こうと手持ちのカメラを選んでいる内にふと目につきましたので、発売してしばらく時間が経ってしまっておりますが、レビューさせていただきます。

天地を一望
SIGMA_dp0Quattro作例(天地を一望)
陽が沈む前の、上からの1カットです。超広角だからこそできた、この一望です。
ハイライトもシャドーも潰れる事無く、どこまで精緻に、シャープに描写。Foveon X3センサーと専用レンズの組み合わせが、実にハマっているなぁと感じさせられます。

絞り値:f/8
露出時間:1/500秒
ISO:200

車両内
SIGMA_dp0Quattro作例(車両内)
薄暗い車両内の一コマ。この位置に立って、普通の広角レンズではなかなかこれだけの座席を1カットに収める事は難しいですが、dp0 quattroならこの通り。

絞り値:f/4.5
露出時間:1/15秒
ISO:100
露出補正:−1

海辺
SIGMA_dp0Quattro作例(海辺)
無限遠にて。超広角ながら歪みがほぼ無いこのレンズは、縦撮りでも有効です。
水平線もビシっとまっすぐで、また手前のブロックも自然に描かれています。

絞り値:f/5.6
露出時間:1/100秒
ISO:100
露出補正:−0.3

高架を見上げて
SIGMA_dp0Quattro作例(高架を見上げて)
車両やら電線やら、画面に歪みが生じていたら分かってしまう被写体ですが、この自然な描写は流石です。
さらに、拡大すれば車両や電柱の細部までもが見て取れます。

絞り値:f/6.3
露出時間:1/800秒
ISO:100

寄って撮る 1
SIGMA_dp0Quattro作例(寄って撮る 1)
撮り歩いて居たら出会った、とある食堂のマスコット人形。真横から構えて撮りましたが、これも不自然な歪みは感じられず。
マスコット人形の表面の質感描写も見事ですが、背景ボケも意図して作りやすく、日常のスナップでの使用にも合っています。

絞り値:f/6.3
露出時間:1/200秒
ISO:100

日が沈む頃
SIGMA_dp0Quattro作例(日が沈む頃)
周辺部の歪みの無さは勿論の事、日没時の明るさと暗さが入り混じった絶妙な色合いを、見たまま自然に切り取ってくれました。

絞り値:f/4
露出時間:1/15秒
ISO:100
露出補正:-7

寄って録る 2
SIGMA_dp0Quattro作例(寄って録る 2)
先のマスコット人形の時と同じく近寄っての撮影ですが、同じく不自然な歪みは感じられません。
長年使用されてきて、ややくたびれてきた感も再現。他のquattroシリーズもそうですが、その場の空気感を切り取るのが得意であると感じさせられました。

絞り値:f/4
露出時間:1/320秒
ISO:200
露出補正:−0.3

逆光
SIGMA_dp0Quattro作例(逆光)
逆光での撮影なので当然シャドウ部は出てきてしまうわけですが、きちんと見ると黒潰れしておらず建物の窓や手前の立橋まで描き分けられているのが分かります。

絞り値:f/9
露出時間:1/2000秒
ISO:200
露出補正:−2

dp0の「0」は、ゼロ・ディストーションのゼロ
超広角レンズを搭載しながらも歪曲収差を抑え込む事が、本機の目指すところであるとの事です。実際に撮ってみると、周辺部の歪みはほぼゼロと言っても良いくらい、見たままの自然な描写を得る事が出来たと思います。今まで、20mm後半の広角レンズでの撮影をしていて、「あと一歩引けたらなぁ」という思いを抱いていた方には、是非とも手に取ってお試しいただきたいところです。きっと、今までとは違った世界を描き出してくれる筈です。

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