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タムロン 70-180mm F/2.8 Di III VXD (Model A056)

このレンズを最初に手にしたとき「なぜ望遠側が200mmではないのだろう?」と疑問を持ちました。各カメラメーカーのf2.8固定の中望遠ズームレンズといえば望遠域は200mmが定番で通称『200ズーム』と呼ばれています。
180mmは心細さを感じないか、と思いながら撮影を始めたのですがその疑問はすぐ消え去りました。とても使いまわしがよいのです。f2.8固定なのに驚くべき軽量・コンパクトに作り込まれていて携行するのにもカメラを構えるのにも負担が少なく撮影に集中できます。そして肝心の描写力は素直でキレもありシャープ。中望遠ズームならではの圧縮効果の十分感じられます。


70180mmf28_骨組み
カメラ: SONY α7III
絞り値:f/10
露出時間:1/320秒
ISO:200
露出補正:-0.3ステップ
露出モード:絞り優先



70180mmf28_987
確かに望遠側は20mm少ない180mmですが実際に使ってみるとさほど意識するほどの違いは感じられず、むしろフットワークで20mmをカバーすることは十分可能でした。最大径81mm、長さ149mm(70mm時)、重量810gの本体スペックは携行していると数字以上にコンパクトさに感じます。手振れ補正もなくAFとMFを切り替えるスイッチもないストイックなボディですが、表現力は何一つ犠牲になっているとは感じません。むしろ街中の様々なオブジェをさっと切り取る撮影でコンパクトなボディのアドバンテージを実感することでしょう。
カメラ: SONY α7III
絞り値:f/5.6
露出時間:1/8000秒
ISO:400
露出補正:-0.7ステップ
露出モード:絞り優先



70180mmf28_ビル
XLD(eXtra Low Dispersion)レンズ、LD(Low Dispersion:異常低分散)レンズ、GM(ガラスモード非球面)レンズ、複合非球面レンズなどの特殊硝材を贅沢に使用し画面中央から隅々まで高い解像度を維持し、ゴーストやフレアの発生もよく抑え込まれています。
窓が向かい合うように湾曲する美しいオフィスビルの窓をクローズアップしたのですが、窓に映る太陽の反射光の影響はほとんど感じられません。特殊硝材が多く使用されているのにこの価格なのは正直驚いています。コストパフォーマンスが凄すぎます。
カメラ: SONY α7III
絞り値:f/5.6
露出時間:1/4000秒
ISO:400
露出補正:-0.3ステップ
露出モード:絞り優先



70180mmf28_左右対称
こちらはまた違う建物ですが、湾曲している窓が並び全く同じ光景を反射して映し出している面白い建物を見つけ、左右対称になっている部分を切り取って写してみました。中望遠ズームの魅力はユーザーの独自な視点で被写体を切り取り、ユニークな美を追い求められることだと感じます。
カメラ: SONY α7III
絞り値:f/7.1
露出時間:1/250秒
ISO:400
露出補正:±0ステップ
露出モード:絞り優先



70180mmf28_チケット売り場
焦点距離が180mmであっても、f2.8の大口径による豊かなボケ味によって200mmと比べても遜色のない表現力があります。チケット売り場の窓口についている番号をさっとクローズアップして写してみると、前後のボケ方が優しくふんわりとした優しい味わいを感じる写真になりました。なかなかいい感じです。
カメラ: SONY α7III
絞り値:f/2.8
露出時間:1/1000秒
ISO:200
露出補正:±0ステップ
露出モード:絞り優先



70180mmf28_いす
カメラ: SONY α7III
絞り値:f/3.2
露出時間:1/80秒
ISO:400
露出補正:-0.3ステップ
露出モード:絞り優先



70180mmf28_日本橋下
作例を撮影中、今まで通ったことがなかった西河岸橋を渡った時、通り慣れている隣の日本橋が不思議と新鮮に見えました。ちょうど100mmで撮影したのですが、頭上を走り抜ける首都高やその太い橋脚に囲まれた日本橋の窮屈そうな様子が自然な圧縮感で一目瞭然です。
中望遠域は被写体を抜き出して自然な圧縮感で表現するのに適した距離域ですが、このレンズの中望遠域は自然で素直な描写力に優れていると感じます。自然で素直な描写だからこそ見たままの雰囲気や空気感が写真から伝わってくるのでしょう。
カメラ: SONY α7III
絞り値:f/4.5
露出時間:1/320秒
ISO:400
露出補正:-0.7ステップ
露出モード:絞り優先



70180mmf28_日本人形
焦点距離180mmの最短距離は0.85m。被写体に余裕をもって近寄ることができるので巫女人形の表情を豊かにくっきり捉えています。背後の柔らかいボケが人形を印象的に浮びあがらせて人形一つ一つの個性が伝わってくるかのようです。人形の着物の発色はニュートラルで落ち着きが感じられます。ポートレートに使用したら柔らかい描写でしっとりした雰囲気を表現できるのではと感じました。魅力あふれる素直な表現力を感じられます。
カメラ: SONY α7III
絞り値:f/2.8
露出時間:1/160秒
ISO:125
露出補正:-1.0ステップ
露出モード:絞り優先



70180mmf28_紙垂
木漏れ日に照らされた紙垂(しで)にピントを合わせてみました。85mmから100mmまでの中望遠レンズの焦点距離をカバーしているので、ピントの合った被写体の一点を印象的に浮き上がらせる描写が得意なレンズですね。f2.8を活かして前ボケ後ボケを効果的に使うことで立体的な絵を作り出せます。日光の当たる純白の紙垂のトーンも白飛びすることなく日陰の紙垂まで豊かな階調で再現されています。
カメラ: SONY α7III
絞り値:f/5.6
露出時間:1/160秒
ISO:125
露出補正:-1.0ステップ
露出モード:絞り優先



70180mmf28_蓮
日陰に包まれた池面に浮かぶ蓮。水面に映る青空の青みには深みがありシャープに描写されている蓮の葉の瑞々しさが一層引き立ちます。
カメラ: SONY α7III
絞り値:f/10
露出時間:1/200秒
ISO:400
露出補正: -1.0ステップ
露出モード:絞り優先



70180mmf28_標識
豊かなボケの中に浮き立つよう自転車のオブジェを狙っているとちょうど背後に自転車に乗った子供が入ってきました。ピントはそのままでシャッターを押したのですが、まろやかボケ味によって背後にバランスよく溶け込んでくれて画面にアクセントが生まれました。
カメラ: SONY α7III
絞り値:f/2.8
露出時間:1/5000秒
ISO:200
露出補正:-0.3ステップ
露出モード:絞り優先



70180mmf28_自転車
軽量なことから様々なアングルを試したくなりショートズームのようなフットワークで撮影ができます。この写真もα7IIIモニターをチルトして路面にレンズを近づけるローアングルで狙ったのですが、レンズ本体の重量が軽いのでさほど負担を感じることなく構図に専念できました。縁石や路面の前ボケによって画面に奥行きが感じられるのも望遠ズームの表現力ですね。
カメラ: SONY α7III
絞り値:f/3.2
露出時間:1/1600秒
ISO:400
露出補正:-0.3ステップ
露出モード:絞り優先



70180mmf28_クレーン
埠頭沿いの公園を散策中、森林の隙間から立ち入ることはできないコンテナ地区の大型クレーンやコンテナが見えました。無機質なコンテナは夕日に染められて美しい被写体に変身し絵心が刺激されました。敷地内には立ち入りはできませんがズーム全域を駆使して撮影しました。
カメラ: SONY α7III
絞り値:f/4
露出時間:1/3200秒
ISO:200
露出補正:±0ステップ
露出モード:絞り優先



70180mmf28_a056_コンテナ1
カメラ: SONY α7III
絞り値:f/8
露出時間:1/320秒
ISO:125
露出補正:±0ステップ
露出モード:絞り優先



70180mmf28_a056_コンテナ2
カメラ: SONY α7III
絞り値:f/8
露出時間:1/160秒
ISO:125
露出補正:±0ステップ
露出モード:絞り優先



70180mmf28_a056_お散歩
静寂性と俊敏性を備えた新開発のリニアフォーカス機構『VXD』を搭載し、タムロン史上最高の高速かつ高精度なAFを実現、ソニーの『ファストハイブリッドAF』に対応しているので動きのある被写体も迷うことなく合焦・追従していきます。この場面では背景の大きな木が入り込んでAFが迷いそうな場面でしたが、散歩をする人にきっちりピントが合い迷うことはありませんでした。
カメラ: SONY α7III
絞り値:f/2.8
露出時間:1/2000秒
ISO:200
露出補正:-0.3ステップ
露出モード:絞り優先



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