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FUJIFILM X100V

最初にX100Vを手にした瞬間、トップカバーのエッジがシャープになり金属の質感が伝わるクールな外装に心が魅了されました。X100シリーズはクラシカルなボディのデザインでユーザーの心を掴んできましたが、5世代目となる当機は機能美溢れるボディにシャープなラインが加わり、更に洗練された風格すら感じられます。

X100V_高輪ゲートウェイ駅
開業間もない「新高輪ゲートウェイ駅」を通りかかったとき、雲一つない青空と折り紙をモチーフとした木目調の駅舎との対比が美しく感じ、カラークロームブルーを強にして撮影してみました。淡い木目の駅舎のフレッシュ感を写したかったのでフィルムシュミレーションは「アステア」を選択しました。
カメラ: FUJIFILM X100V
絞り値:f/3.2
露出時間:1/2500秒
ISO:200
露出補正:±0ステップ
露出モード:絞り優先
フィルムシミュレーション:ASTIA



X100V_しだれ桜
進化したのはボディだけではなく、23mmF2(35mm判35mm相当)の固定式単焦点レンズも非球面レンズを2枚使用した新設計となっています。X100Fまでの機種で開放値F2で撮影すると、ややハローかかったクラシックレンズのような甘い描写が一変し、開放からシャープな描写力を持った現代的なレンズになりました。
しだれ桜の淡いピンク色をやさしく描写したかったので「アステア」で撮影。人物撮影に適しているフィルムシュミレーションですが、しっとりした柔らかい描写は穏やかなで優しさを感じる風景写真を撮るのにも向いています。
カメラ: FUJIFILM X100V
絞り値:f/2.0
露出時間:1/2000秒
ISO:250
露出補正:+1.0ステップ
露出モード:絞り優先
フィルムシミュレーション:ASTIA



X100V_樹木X100シリーズで初めてボディ背面モニターにチルト式液晶モニターが搭載されました。ローアングルやハイアングルにとても便利です。
カメラ: FUJIFILM X100V
絞り値:f/14
露出時間:1/75秒
ISO:160
露出補正:-0.3ステップ
露出モード:絞り優先
フィルムシミュレーション:ASTIA



X100V_樽絞りF2の開放で被写体に接近しましたがピント合致点はほどよくシャープであり、前後のボケ味は自然でなだらかです。カミソリのような切れ味というより芯の中に柔らかさを兼ね備えたシャープネスで、クラシックネガやクラシッククロームでのノスタルジック感ある色調にとても相性の良い描写力をもったレンズではないでしょうか。
よりクラシックな雰囲気が漂うようハイライトトーン-1、シャドウトーン+2にして撮影しました。
カメラ: FUJIFILM X100V
絞り値:f/2.0
露出時間:1/75秒
ISO:160
露出補正:-0.3ステップ
露出モード:絞り優先
フィルムシミュレーション:クラシックネガ



X100V_花壇
花のように彩度が高く階調表現が難しい被写体は、ベルビアで撮影してもコントラストが低下してのっぺりした画像になってしまうことがあります。Xシリーズに搭載されているカラーエフェクトクロームは彩度の高い花の階調を整えて深みのある色を再現する機能があり、花々が咲き誇る花壇ではその効果が発揮され、花びら一本一本にメリハリがついて鮮やかに描写されます。
カメラ: FUJIFILM X100V
絞り値:f/5.6
露出時間:1/210秒
ISO:160
露出補正:-0.3ステップ
露出モード:絞り優先
フィルムシミュレーション:Velvia



X100V_車の中の生花店Xシリーズに「クラシッククローム」モードが搭載されたとき、ストリートフォトを撮る写真家から絶賛されました。渋い発色と豊かな陰影がドキュメンタリーフォトやストリートフォトに良くマッチするのです。ストリートフォトで使用すると何気ない背景の奥に流れるストーリーまでを感じさせる深みのある作品となるため、筆者もストリートフォトでは愛用しています。
X100Vはコンパクトなボディに高性能な23mm(35mm判35mm換算)を搭載し、お散歩カメラやストリートフォトを撮影するのに特化したカメラといっても過言ではないでしょう。
カメラ: FUJIFILM X100V
絞り値:f/2.0
露出時間:1/170秒
ISO:200
露出補正:-0.3ステップ
露出モード:絞り優先
フィルムシミュレーション:クラシッククローム



X100V_経文旗X100Vでスナップ撮影中、偶然通りかかった樹木に巻き付けられたチベット仏教の経文旗(タルチョー)を見つけました。以前お釈迦様の生誕地であるネパール・ルンビニを撮影中に見かけたことがありますが、日本国内では屋外で飾られている光景は見かけないので気になりシャッターを一押し。クラシッククロームの効果をより強調するためにハイライトトーン-1、カラー-2に設定して撮影しました。
カメラ: FUJIFILM X100V
絞り値:f/2.0
露出時間:1/85秒
ISO:160
露出補正:-1.0ステップ
露出モード:絞り優先
フィルムシミュレーション:クラシッククローム



X100V_自転車クラシッククロームにグレイン・エフェクトを強、粒度を大にした設定で撮影すると、粒子感が強まってフィルムで撮影したかのようなアナログ感がより高まります。粒度は大・小が選択できるのですが小では目立ちにくく効果がはっきりわかるのは大で、フィルム時代の増感撮影を彷彿させる表現になります。コントラストやカラーなどのパラメーターを追い込めばより“渋い”写真を作ることも可能です。
カメラ: FUJIFILM X100V
絞り値:f/2.0
露出時間:1/400秒
ISO:200
露出補正:-0.7ステップ
露出モード:絞り優先
フィルムシミュレーション:クラシッククローム



X100V_香炉渋みを含んだ色彩と彩度が抑えられた描写で巨大な香炉が漂わす重厚な面持ちを捉えています。
カメラ: FUJIFILM X100V
絞り値:f/2.0
露出時間:1/950秒
ISO:200
露出補正:-1.3ステップ
露出モード:絞り優先
フィルムシミュレーション:クラシッククローム



X100V_ガード下
X-Pro3に実装された「クラシックネガ」は評価が高く愛用するファンも多いカラーシュミレーションですが、他機種にシステムバージョンアップで追加搭載されることはありませんでした。その人気シュミレーションが今回X100Vにも搭載されたことは購入に対する大きなモチベーションとなります。
クラシッククロームに比べて彩度が上がり、全体的に赤みがかって哀愁やノスタルジックを感じさせる色調はモノクロ写真に例えると、冷黒調のシャープで冷たさを感じるクラシッククローム、温黒調の温かみを感じるクラシックネガだといえそうです。
カメラ: FUJIFILM X100V
絞り値:f/3.2
露出時間:1/350秒
ISO:200
露出補正:-0.7ステップ
露出モード:絞り優先
フィルムシミュレーション:クラシックネガ



X100V_クラシカルな窓船筆者はクラシックネガの雰囲気が好きです。何か懐かしさを覚えるノスタルジックな雰囲気と温かみを感じる色調に包まれた写真に心が癒されます。
カメラ: FUJIFILM X100V
絞り値:f/2.0
露出時間:1/480秒
ISO:160
露出補正:-0.3ステップ
露出モード:絞り優先
フィルムシミュレーション:クラシックネガ



X100V_差し込む光
カメラ: FUJIFILM X100V
絞り値:f/8
露出時間:1/9秒
ISO:200
露出補正:±0ステップ
露出モード:絞り優先
フィルムシミュレーション:クラシックネガ



X100V_猫の置物
FUJIFILMではXシリーズ独自のアプリケーション「FUJIFILM X RAW STUDIO」を無償で提供しています。PCとカメラを接続した上でこのアプリを使用すると、カメラ内の画像補正プロセッサを使用してカメラ内の各種パラメータを撮影時と同じ条件に設定して現像できます。
この画像はRAWデータは古き良きフィルム時代の雰囲気に仕上げるため、アクロスを選択してグレイン・エフェクト強、粒状大に設定してフイルム感を強め、更にオールドレンズ感を出すためハイライトトーン-1、シャドウトーン+1、シャープネス-2、明瞭度-1で現像してみました。カメラ内のプロセッサの能力が優れていて現像もPCの処理能力に影響を受けないので現像時間もそれほどかかりません。
カメラ: FUJIFILM X100V
絞り値:f/11
露出時間:1/60秒
ISO:320
露出補正:-1.3ステップ
露出モード:絞り優先
フィルムシミュレーション:ACROS



X100V_倉庫X-Pro3から実装されX100Vにも搭載された機能の一つに明瞭度があります。明瞭度を上げると被写体の輪郭を立たせるようにコントラストが上がりメリハリがついた写真となり、下げると輪郭が甘くなりふんわりとした柔らかい印象の写真になります。この写真は現像時にシャープネス-3、明瞭度-3にすることによってとても柔らかく落ち着いた雰囲気が伝わってくるように仕上げてみました。
X100Vのレンズ自体は現代的なシャープで高解像度を誇る素晴らしいレンズなのですが、現像時の設定によってオールドレンズで撮影したような作品に仕上げることが可能です。これもX100Vに搭載された高性能な画像処理プロセッサーが優秀だからなのです。
カメラ: FUJIFILM X100V
絞り値:f/5.6
露出時間:1/170秒
ISO:200
露出補正:-0.7ステップ
露出モード:絞り優先
フィルムシミュレーション:ASTIA



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