Photo Life

NIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VR

2025/11/21
NIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VR

大口径標準ズームレンズ「NIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VR」 の特徴と機能

10月31日にニコンのミラーレスカメラDXフォーマット(APS-C)用の大口径標準ズームレンズ「NIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VR」が発売になりました。キットレンズの「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」と焦点距離は同じですが、DXシリーズ初めてのF2.8通し。ズーム域を変えても絞り開放F値がF2.8のままで撮ることができる明るいレンズになり、さらに手振れ補正も5段になりました。重さは330gで防塵・防滴、レンズフード付きです。

目次
    レンズ外観@

    35mm換算で24-75mm、広角から中望遠までカバーするズームレンズは、ポートレートやスナップ、風景まで、さまざまな被写体やシーンを1本で撮ることができます。また、F2.8のボケを活かした表現や暗い所でも解像感のある美しい描写で幅広い被写体の撮影が楽しめるようになりました。Z50U、Zfc、Z30のカメラユーザーには要注目な一本ですね。

    F2.8明るく、被写体にぐっと寄れるズームレンズ

    レンズ外観A

    ステッピングモーターでAF駆動音も静か。撮影中に構図内でピント位置を変えても画角の変化が目立ちにくいフォーカスブリージングにも配慮されています。
    コントロールリングはフォーカス(M/A)の切り替えのほか、「絞り」「露出補正」「ISO感度」など機能を割りあてることもできるので、動画を撮るときにカスタムしておくと便利。滑らかな動作で撮影できます。

    レンズ外観B

    Nikon Z50UにNIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VRをつけると安定感のあるバランスです。キットレンズより大きいサイズ感ですが、フルサイズのFXレンズと比べたらコンパクト。16mm側での撮影最短距離は0.15mm、50mm側でも0.25mm、想像以上に近づいて撮ることができるので、F2.8の明るさと合わせてDX(APS-C)専用レンズの魅力に納得です。

    NIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VRで街スナップ

    カメラを持って歩くと街並みの様子やショーウィンドウなどさまざまなものが目に入り、普段は見過ごしてしまうような光景や瞬間に心が動きます。標準ズーム域の画角では被写体との距離感も近く、自然な臨場感のあるスナップができます。
    今回、NIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VR をNIKON Z50Uに付けてF2.8の明るさやボケ、APS-C専用レンズの描写性やAF性能をチェックしながらスナップしました。

    作例@
    • カメラ:NikonZ50 U
    • レンズ:NIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VR
    • 絞り値:F2.8
    • 露出時間:1/200秒
    • ISO:100
    • 露出補正:+0.7
    • 露出モード:WB自然光オート

    この日は曇り空でしたが、建物にきれいな空色を見つけました。あとひと月でクリスマスというタイミグで周りは装飾でカラフルです。道路との境にある柵のデザインがオシャレだったので、前ボケでフォルムを重ねてポップな印象を強調してみました。

    作例A
    • カメラ:NikonZ50 U
    • レンズ:NIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VR
    • 絞り値:F5.6
    • 露出時間:1/125秒
    • ISO:2200
    • 露出モード:WB曇天

    大きなフラワーアレンジメントを部分的に捉えようと寄ってみたところ、花にぶつかってしまいそうなほど近づいてピントを合わせられることに驚きました。撮影最短距離0.15mmは想像以上に近く、背景から浮き上がるような遠近感も生まれます。光の状況によってはフードを外したほうが良さそう。解像感のある描写性によって生ではなく、高級感のあるフェイクとわかります。

    作例B
    • カメラ:NikonZ50 U
    • レンズ:NIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VR
    • 絞り値:F2.8
    • 露出時間:1/125秒
    • ISO:220
    • 露出補正:+0.3
    • 露出モード:WB自然光オート
    作例C
    • カメラ:NikonZ50 U
    • レンズ:NIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VR
    • 絞り値:F2.8
    • 露出時間:1/400秒
    • ISO:100
    • 露出補正:+0.3
    • 露出モード:WB自然光オート

    路地は空間が遮られているので、フレーミングを自在に変えて撮ることができるズームレンズは便利で、付けていて良かったと感じるシーンです。もっと大きく撮りたい、もっと広く撮りたい気持ちに合わせてアングルを変えると細かなレリーフやグラデ―ションの広がりも美しく際立ち、自分の視点を表現することができると思いました。

    作例D
    • カメラ:NikonZ50 U
    • レンズ:NIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VR
    • 絞り値:F4.5
    • 露出時間:1/125秒
    • ISO:5600
    • 露出モード:WB自然光オート

    木製のオーディオの上に置いてあったクラシックカーは窓辺の光を受けて長年愛用された雰囲気が漂っていました。手触りを感じるようなへこみや塗装の色と奥行きのある豊かな描写に想像力をかきたてられます。スマホでも撮れるアングルですが、撮り比べるとその差がよくわかります。

    作例E
    • カメラ:NikonZ50 U
    • レンズ:NIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VR
    • 絞り値:F2.8
    • 露出時間:1/8秒
    • ISO:180
    • 露出補正:0.7
    • 露出モード:白色蛍光灯

    広角側の16mmは両端の建物を入れた街全体の雰囲気を撮るのにちょうどいい画角で、F2.8でもパンフォーカスのようにシャープに描写できます。行き交う人々の顔がわからないようにするためスローシャッターにすると、ブレ感のある動きにリズムができてマジックアワーの雰囲気も高まります。

    作例F
    • カメラ:NikonZ50 U
    • レンズ:NIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VR
    • 絞り値:F2.8
    • 露出時間:1/60秒
    • ISO:1000
    • 露出補正:ー0.7
    • 露出モード:WBオート1

    ローアングルで店内の雰囲気を入れてスナップ的にアボカドチーズバーガーを撮りました。テーブルについたままの距離感のとき、APS-C専用のコンパクトさと被写体にぐっと近寄れるメリットは大きく、使いやすいです。F2.8で背景を大きくボカしながらシズル感や食感のイメージが伝わる美味しい写真を気軽に撮ることができます。

    作例G
    • カメラ:NikonZ50 U
    • レンズ:NIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VR
    • 絞り値:F2.8
    • 露出時間:1/125秒
    • ISO:100
    • 露出補正:0.7
    • 露出モード:WB自然光オート

    夜のショーウィンドウとその前にいる人を斜めのアングルで。BOW!WOW!のワードにピントを合わせて強調し、周りを色と光で捉えてカラフルな雰囲気で表現しています。F2.8の絞り開放からでもフレーム周辺の光量落ちが気にならず、抜けのあるスッキリした描写で透明感も際立つように感じます。

    作例H
    • カメラ:NikonZ50 U
    • レンズ:NIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VR
    • 絞り値:F2.8
    • 露出時間:1/160秒
    • ISO:100
    • 露出補正:+0.7
    • 露出モード:WB白色蛍光灯

    ショーウィンドウにあるオブジェに玉ボケを重ねるとロマンティックな雰囲気になりました。玉ボケの形はフレームの端もレモン型のように変形することなくきれいな〇です。真正面のアングルですが、F2.8でニュアンスのある自然な奥行も描写できます。これからイルミネーションのシーズンなので、玉ボケのある写真が撮りたくなりますね。

    作例I
    • カメラ:NikonZ50 U
    • レンズ:NIKKOR Z DX MC35mmf/1.7
    • 絞り値:F2.4
    • 露出時間:1/80秒
    • ISO:2200
    • 露出補正:+0.7
    • 露出モード:WB自然光オート

    まとめ

    広角から中望遠をカバーする標準ズームレンズは街や風景、食べ物やテーブルフォトなどさまざまなシーンで使いやすく、日常でも旅先でも持ち歩きたくなる万能レンズです。全般的にNIKKOR Zはシャープですが、NIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VRはシャープすぎない滑らかさのある描写が魅力です。
    開放F2.8で暗い所でも高画質を保ち、柔らかなボケ感で被写体を立体的に捉えることができ、また最短0.15mmまで被写体に近づけるのでダイナミックな表現も楽しめます。5段の手ブレ補正と高速AFでスナップ撮影も快適です。携帯性を重視するならキットレンズでもOKですが、DX(APS-C)専用F2.8通しの標準ズームは表現力をワンランクあげて印象的な1枚を狙いたい方に向いていると思います。

     
    この記事で紹介した商品
    カメラレンズ NIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VR [ニコンZ /ズームレンズ]
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    BicPhotoStyle(過去の記事)
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    2024年1月までにビックカメラ.comで掲載された記事はこちらをご覧ください

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    ミゾタユキ
    文・写真
    ミゾタユキ
    日本大学藝術学部映画学科撮影コース卒。シーンの中のワンショットに魅かれ写真の世界へ。カメラ誌やWEB、セミナー講師、フォトコンテストの審査などを通じて写真の楽しさを伝える活動にも携わる。撮影会&web講評「フォトプラネッタ」主宰。著書「カメラでパチリ へやねこ そとねこ」、共著「美しいボケの教科書」など多数。 日本作例写真家協会JSPA
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