より被写体を際立たせる、中望遠モデル、SIGMA DP3Quattro
3900万画素相当のFoveonX3Quattroセンサーを搭載し、圧倒的な解像感と高画質と色再現を実現するDPQuattroシリーズ。その中望遠モデル、DP3Quattroは30mm換算75mm相当の高性能なレンズは、被写体との絶妙な距離感、そして最短撮影距離22.6cm、最大倍率1:3を実現するなど、近接撮影も可能。先代のDP3Merrillも評判がよく、そしてQuattroへと進化し、1、2同様より高画質、より使いやすくなりました。
お昼寝中
日向でお昼寝中のにゃんこ。背景の桜も入れつつ、お昼寝の邪魔をしないように・・・35mm換算75mm相当の画角はそんな距離感にちょうど良い感じでした。背景も適度にぼけ、そしてにゃんこの毛並1本1本は驚くほどシャープです。
1/250 F3.5 ISO100
春の海岸
砂浜にて
そして足元の貝殻にクローズアップ。近接撮影にも優れ最短撮影距離は22.6cm。大分風化した貝殻のディテール、砂浜の砂1粒1粒の色や形もそのざらざらとしたディテールをリアルに描写してくれました。
1/1600 F4 ISO100
早咲きの
咲き始めた河津桜をクローズアップ。大きく背景をぼかして。ローパスレスの解像感、ピントを合わせた花びらの皺の質感、蕊はシャープにより被写体を際立たせます。
1/1000 F4 ISO100
ナンバープレート
公園で余生を送る蒸気機関車。その象徴たるナンバープレートとヘッドライトを。単調な黒い被写体ですが、塗料の凹凸やよく手入れされ黒光りする車体の質感もリアルです。
1/200 F8 ISO100
ちょっとブレイク
ちょっと休憩でコーヒーブレイク。テーブルの上をちょっとクローズアップして、というのにもちょうど良い画角。氷の透明感もいい感じ。
1/60 F3.5 ISO400
DP3Quattroには、1.2倍のテレコンバージョンレンズも専用オプションとして用意されています。1.2倍と倍率こそ控えめながら、装着してもその高画質を維持するこだわりの設計。その他、LCDビューファインダーなど、Quattroシリーズ専用のアクセサリーも豊富。カメラのカスタマイズといった面でも、魅力的なカメラです。
野の仏
1.2倍のテレコンバージョンレンズFT-1201を装着。もちろんテレコンを装着してもその高解像度は変わらず、石仏のディテール、質感もしっかりと描写しています。
1/320 F5 ISO100
いかついジャンパー
ちょっといかついジャンパー。勇気がなくてこちらもテレコンで・・・刺繍や繊維の質感も見事。そして艶やかな紫色、金色の刺繍の色の再現もさすが、Foveonセンサー。難しい色ですがしっかりと表現してくれました。
1/500 F9 ISO100
寒空の下
この日は少し肌寒く・・・冷たい風にカモメも寒そうです。その羽や寒そうな表情もリアルに。テレコン装着で35mm換算約90mmに。75mm相当とこの少しの差で被写体との間合いも大分変ります。
1/500 F2.8 ISO200
Foveon X3(フォビオンエックススリー) Quattroセンサーと専用レンズの生み出す高精細、そして高解像度。その性能は、フルサイズ一眼、もしくはそれ以上かもしれません。dp1、2Qattro同様、より扱いやすくなりました。
35mm換算75mm相当の3は、慣れないと少し狭い画角ながら、街のスナップでも、気になる一部を切りとり、その一部を際立たせるのにもちょうど良い画角、そしてこの近接撮影の性能も大きな魅力です。
広角の1、標準の2、中望遠の3、どちらがお好みでしょうか?迷うところです。お気に入りの画角の1台を、はたまた、3台とも揃えて気分に合わせて連れ出してみるのも・・・
圧倒的な解像感と、素晴らしい色再現をしてくれるQuattroシリーズ、じっくりと使い込める撮る道具として、カメラライフの良い相棒となってくれます。